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総務の年収はいくら?給与相場と収入アップのポイントを解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/03/27

転職やキャリアアップを検討している人に向けて、総務職の平均年収を紹介します。年収アップにつながる資格・キャリア戦略・転職術をわかりやすくまとめたので、参考にしてみてください。

目次

「総務職の給料って実際どうなのだろう?ほかの職種と比べて低いって本当?」と疑問を持つ方は少なくありません。とくに転職やキャリアアップを考えている方にとって、収入は大きな関心事でしょう。

この記事では、総務の年収相場や給与が決まる要因を解説します。収入アップにつながるキャリア戦略もまとめたので、転職活動の参考にしてみてください。

総務の年収相場と給与水準

総務の年収相場を紹介します。以下で、平均年収や初任給、ほかの管理部門との比較など、詳細を見ていきましょう。​

総務職の平均年収はいくら?

厚生労働省の令和6年度賃金構造基本統計調査によれば、総合事務員の平均年収は約497万円です。

平均年収

4,967,100円

所定内給与額

324,300円

年間賞与その他特別給与額

1075,500円

ただし、企業の規模や個人の経験、スキルによって年収は大きく変動することを念頭に置く必要があるでしょう。

参考:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」

【年代別】の相場

総務職の年収は、年代によって以下のように推移します。​

年代

年収

20~24

3,197,600円

25~29

4,017,900円

30~34

4,506,100円

35~39

5,003,600円

40~44

5,250,400円

45~49

5,385,200円

50~54

5,627,800円

55~59

5,999,000円

一般的に、経験とともに年収が上昇する傾向があります。

参考:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

【地域別】の相場

年収は、地域の経済状況や市場の需要に応じて変動するため、たくさん稼ぎたい方は勤務する地域を検討するとよいでしょう。首都圏は年収が高くなりやすく、地方では安くなる傾向があります。この差は、都市部と地方の生活コストや企業規模の違いなどが影響しているといえるでしょう。

【男女別】の相場

男女間でも年収に差が見られます。厚生労働省の令和6年度賃金構造基本統計調査を元に計算した総合事務員の男女別年収は以下のとおりです。

年収

平均年齢

男性

6,632,200円

45.8歳

女性

4,334,300円

43.6歳

​男性が約663万円なのに対して、女性は約433万円です。この差は、役職や勤務年数、働き方の違いなど、さまざまな要因が関与しています。

参考:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」

総務の初任給はどのくらい?

総務職の初任給は新卒採用の場合、およそ20万円~22万円程度が相場とされています。​これは、企業の規模や地域によって大きな差はなく、一般的な水準といえるでしょう。​ただし、社会人経験のある既卒者の場合、前職のキャリアやスキルが評価され、初任給が高く設定されるケースもあります。

他の管理部門(人事・経理)と比べた年収の特徴

総務の年収は人事や経理と比べて低めとされることが多いですが、実際は企業や役職の有無によっても異なります。​この差は、各職種の専門性や業務範囲の違いによるものと考えられるでしょう。​ただし、総務職は企業全体の運営を支える重要な役割を担っており、その経験はほかの職種にも応用可能であるため、キャリアの幅広さという点では大きなメリットがあります。

総務の年収が決まる主な要因

総務職の年収は、以下の要因によって大きく影響を受けます。​これらの要因を詳しくみていきましょう。

業務範囲の広さと責任の大きさが収入に影響

総務職の業務範囲の広さと責任の大きさは、収入に影響があるでしょう。たとえば、株主対応や法務関連の業務を担当する場合、専門的な知識と高い責任が求められるため、給与も高く設定される傾向があります。​逆に、一般的な事務作業のみを担当する場合、給与水準は低めになることが多いでしょう。

評価基準と成果の見せ方が給与に直結

総務職は直接的な売上に貢献する機会が少ないため、業務の成果が見えにくい傾向があります。​そのため、自己評価や業務改善の提案など、主体的に行動し、成果をアピールすることが重要です。​これにより、評価基準において高い評価を得られ、給与アップにつながる可能性があります。

勤務時間や労働環境による収入差も大きい

総務職は基本的に残業が少ないとされていますが、繁忙期や特定のプロジェクトにより残業が発生することもあります。残業が多い場合、残業手当が支給されるため、結果的に年収が増加します。一方、残業が少ない場合は基本給のみとなり、年収が低くなる傾向があります。

専門性と希少性が総務の年収を引き上げる

総務職において「専門性」と「希少性」を高めることは、年収アップにつながるでしょう。総務は一見、幅広く一般的な業務を担当する職種ですが、法務対応や契約管理、知的財産、内部統制、株主総会運営など、専門性の高い領域も含まれています。たとえば「ビジネス実務法務検定」や「社会保険労務士」「個人情報保護士」などの資格を取得していると、専門分野に強い人材として評価されやすいです。

総務で高年収を目指すための具体的戦略

総務職で年収を上げるには、日々の仕事をこなすだけでは足りません。以下で、高収入を目指すための具体的な戦略を紹介します。

年収アップに直結する総務向け資格とスキル

総務職で収入を上げたいなら、資格取得はかなり効果的です。たとえば、労務関連に強くなる「社会保険労務士」、安全衛生管理のプロとして認められる「衛生管理者」、業務全般を幅広くカバーできる「ビジネスキャリア検定」などがあります。

さらに、経理をカバーできる「日商簿記」や、パソコン操作を極める「MOS」も、業務の幅を広げるうえで強い味方になるでしょう。資格は知識だけでなく、信頼の証でもあります。自分の強みを明確にするうえでも、取得を目指してみる価値はあるでしょう。

管理職への昇進で年収を上げるためのキャリアプラン

総務職で一番分かりやすく年収を上げられるのは、管理職になることでしょう。そのためには、普段の業務の中で「まとめ役」としての姿勢を見せることが大切です。メンバーへの声かけや、業務の改善提案、他部署との連携の橋渡しなど、小さな積み重ねが評価につながっていきます。

目の前の仕事を丁寧にこなしつつ、一歩先を見据えて動ける人材になれば、自然に昇進のチャンスも近づいてきます。

専門総務として特定分野に特化する戦略

総務は「何でも屋」と思われがちですが、逆に言えば、得意な分野を突き詰めることでその道のスペシャリストになれる職種でもあります。

たとえば、法務や契約書管理に強くなれば「企業法務に詳しい総務」として重宝されますし、労務管理に特化すれば、社労士資格とあわせて希少価値の高い人材になれます。自分の強みを活かして特定分野にフォーカスすることで、ほかの総務職との差別化ができ、結果的に収入アップにもつながっていくでしょう

人事・法務・経理など隣接職種とのハイブリッド人材になる方法

総務の業務範囲は多岐にわたりますが、それに加えて隣接する分野のスキルを取り入れることで、自分の市場価値を大きく高めることができます。たとえば、人事の採用戦略、法務の契約審査、経理の帳簿処理などを習得することで、組織運営全体を理解する“ハイブリッド人材”として活躍できるようになるでしょう。

中でも中小企業では、こうした多能工の人材は非常に重宝されます。興味のある分野から少しずつ手を広げていくと良いでしょう。

総務職の年収を上げるための転職戦略

今の職場ではなかなか年収が上がらないと思うなら、思い切って転職を視野に入れるのも一つの方法です。ここからは、年収アップにつながる企業の選び方や、転職活動でのアピール方法、エージェントの活用術について詳しく紹介します。

年収アップが期待できる企業の特徴と選び方

年収を上げたいなら、まず「どこで働くか」を見直すことが重要です。基本的に、大手企業や上場企業は給与水準が高く、福利厚生も手厚い傾向があります。加えて、事業拡大フェーズにある企業や、管理体制の強化を図っている成長企業も狙い目です。

求人票を見る際は「総務が担う業務の幅」「評価制度の明確さ」「人事や経理との分業体制の有無」などにも注目してみてください。自分のスキルが活かせる環境か、キャリアアップが期待できるかをしっかり見極めましょう。

転職面接で総務経験をアピールして好条件を引き出すコツ

総務の仕事は数字で成果が見えにくいという難しさがあります。だからこそ、面接では自分の役割や成果を「言語化」して伝えることが大切です。たとえば、「社内制度の見直しで業務効率が●%改善」「衛生管理体制を強化し、監査をスムーズにクリア」など、できるだけ具体的に話しましょう。

また、業務の幅広さも強みになります。「人事・労務・法務まで一貫して対応してきた」といった経験は、多くの企業にとって魅力的です。経験の価値をきちんと伝えられれば、好条件を引き出す可能性も高まります。

総務職に強い転職エージェントの賢い活用法

転職を本気で考えるなら、総務職に強いエージェントを活用するのが近道です。総務という職種は、会社ごとに求められるスキルが大きく異なるため、業界知識に詳しい担当者がいるかどうかが成否を分けるといえるでしょう。

エージェントに相談する際は、希望条件だけでなく、「これまでどんな業務を担当してきたか」「どんな働き方をしたいか」も具体的に伝えると、よりマッチした求人を紹介してもらえます。複数のエージェントを比較しながら、自分に合ったパートナーを見つけると安心です。

▼総務におすすめの転職エージェントについて詳しくはこちら

【厳選9社】総務専門の人材紹介に特化したおすすめの転職サイトを紹介

総務の年収アップは戦略的なキャリア構築がカギ

総務職で年収を上げたいなら、待ちの姿勢ではなく、自分から動くことが求められます。資格取得で専門性を高める、管理職を目指してキャリアを積み上げる、または転職によってより良い環境を選ぶなどの選択肢が考えられるでしょう。

これまでの経験に自信が持てない場合でも、業務の棚卸しをするだけで強みが見えてくることもあります。現状を変えたいと思うなら、まずは一歩踏み出してみましょう。

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