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経理アウトソーシングで業務効率化!委託業務のメリットと選び方

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/02/17

経理のアウトソーシングについて知りたい人に向けて、委託するメリットや業者の選び方を紹介します。費用相場や注意点についてもまとめたので、業務を効率化させる参考にしてみてください。

目次

経理業務は、企業運営に欠かせない重要な業務です。しかし、日々の処理に追われ、本来の業務に十分な時間を割けないと感じることもあるでしょう。そこで、選択肢の一つとして考えられるのが、経理業務のアウトソーシング です。

この記事では、経理アウトソーシングの基礎から活用のポイントまで、経営者や経理担当者が押さえておきたい情報をわかりやすく解説します。自社に合った経理業務の進め方を見つけるために、ぜひ参考にしてみてください

経理アウトソーシングとは?

経理アウトソーシングとは、自社の経理業務を外部の専門業者に委託することです。企業の成長とともに経理業務が煩雑になり、負担が増えていく中で、業務の効率化やコスト削減を目的に導入する企業が増えています。

経理アウトソーシングで委託できる業務

経理アウトソーシングは、単なる記帳代行だけでなく、企業の状況に応じた幅広い業務を委託できます。主な業務内容は以下のとおりです。

  1. 記帳代行
  2. 経費精算
  3. 給与計算・社会保険手続き
  4. 売掛金・買掛金管理
  5. 決算書・税務申告のサポート

経理業務のアウトソーシングでは、日々の取引整理や会計ソフトへの入力、経費精算、給与計算、社会保険の手続き、売掛金・買掛金の管理、決算書作成や税務申告のサポートなどを委託できます。

専門家に任せることでミスを防ぎ、帳簿の正確性を保てます。資金管理や税務対応の負担が減ることで、経営判断もしやすくなるでしょう。経理を外部に任せることで、社内の負担を軽減し、本業に集中できる環境が整います

経理アウトソーシングのメリットとデメリット

経理業務を外部に委託することで得られるメリットと、注意すべきデメリットを紹介します。両方確認してから、依頼を検討しましょう。

経理業務をアウトソーシングするメリット

経理業務をアウトソーシングするメリットは以下のとおりです。

  • 人件費が削減できる
  • 法改正への適応が容易
  • 専門家に委託することでミスを減らせる

経理アウトソーシングを活用すれば、人件費の削減が可能です。経理担当者を社内で雇用すると給与や社会保険料が発生しますが、必要な業務のみを委託すればコストを抑えられます。また、専門家の知識を活用できるのも大きなメリットです。税制や会計基準は頻繁に変わりますが、アウトソーシング業者なら最新のルールに基づき正確に処理できます。さらに、業務の標準化と正確性の向上により、ミスを減らすことができるでしょう。その結果、本業に集中できる環境が整い、企業全体の経営効率が向上します。

経理業務をアウトソーシングするデメリットと注意点

経理アウトソーシングにはメリットが多い一方で、いくつかの注意点もあります。アウトソーシングするデメリットは以下のとおりです。

  • 情報漏えいのリスクがある
  • 自社の業務と合わない可能性もある
  • 社内にノウハウが蓄積されない

情報漏えいのリスクがあるため、セキュリティ対策が万全な業者を選ぶことが重要です。また、業務のカスタマイズが難しい場合があり、自社の業務フローに完全に適合しないこともあるため、契約前に確認が必要でしょう。さらに、社内ノウハウが蓄積されにくいデメリットもあります。これらのデメリットを踏まえ、自社に最適な業者を選ぶことが重要です。

経理アウトソーシングの費用相場

経理業務をアウトソーシングする場合の費用目安を紹介します。業務内容や企業規模によって費用は異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。

  • 記帳代行:月100仕訳で約10,000円、200仕訳で約15,000円
  • 給与計算:1人あたり月1,000~2,000円
  • 決算代行:5万~20万円(企業の規模や業務範囲によって変動あり)

業者ごとに価格やサービス内容が異なるため、複数社から見積もりを取り、自社のニーズに合った業者を選びましょう。

経理アウトソーシング会社の選び方

アウトソーシングを依頼する際は、以下のポイントを基準に業者を選ぶと安心です。

チェックポイント

内容

サービス内容の確認

記帳代行や給与計算など、自社が委託したい業務に対応しているかをチェックする。

料金体系の明確さ

基本料金やオプション費用を含め、契約内容が分かりやすい業者を選ぶ。

セキュリティ対策の充実度

経理データには機密情報が含まれるため、情報管理体制がしっかりしているかを確認する。

柔軟な対応が可能か

自社の業務フローに合わせて調整できるか確認する。

実績や口コミのチェック

他社の導入実績や口コミを参考にし、信頼できる業者かどうかを見極める。

これらのポイントを押さえ、経理業務を安心して任せられるパートナーを見つけましょう。

経理アウトソーシングの活用事例

アウトソーシングを活用することは、業務の効率化や負担軽減に役立ちます。A社は経理業務のアウトソーシングを導入し、業務量に応じた運用体制構築でコスト削減に成功しました。

【A社の課題】

  • グループ会社間の経理業務を統合し、定型業務を効率化する必要があった
  • 新人の育成や欠勤時のフォローに多くの工数がかかっていた
  • 業務の繁閑差に応じた人員配置が難しく、正社員がコア業務に集中できなかった


そこで、アウトソーシングを活用し、以下の取り組みを行いました。

【施策内容】

  • グループ会社間の経理業務を統一し、効率的なフローを構築
  • 個人に依存していた業務を仕組み化し、標準化を推進
  • 業務手順を整理し、マニュアルを整備
  • 業務量に応じた適切な人員配置を見直し


この結果、正社員が重要業務に専念できる環境が整い、売上の向上につながったということです。

このように、アウトソーシングを上手に活用すれば、業務の負担を減らし、成長戦略に集中できる環境を作ることができます。

参考:PASONA「経理業務アウトソーシングのメリット・デメリットは?​​後悔しない選び方と成功事例をご紹介​」

経理業務改善のためにできること

経理業務を効率化する方法は、アウトソーシングの活用だけではありません。できることを組み合わせて行うのがおすすめです。

【業務効率化のためにできること】

  1. クラウド会計ソフトを導入する
  2. 経費精算システムを活用する
  3. 業務フローを標準化する
  4. アウトソーシングする

クラウド会計ソフトを導入するのも一つの方法です。データの自動入力やリアルタイム共有を取り入れると、作業効率や正確性が向上します。また、経費精算システムを導入すれば、紙の書類や手作業が減り、処理のスピードと精度が上がるでしょう。

さらに、業務フローを標準化しておけば、担当者が変わってもスムーズに進められる環境が整います。そのうえで必要な業務だけをアウトソーシングすれば、負担を軽減しつつコストを最適化できるでしょう。

経理アウトソーシングを選ぶ際に押さえるべきポイント

経理アウトソーシングを導入する際には、適切な業者を選ぶと導入がスムーズに進むでしょう。以下で、業者を選ぶ際のポイントを解説します。

1. 自社のニーズを明確にする

まずは、自社の経理業務のどこをアウトソーシングするのかを明確にしましょう。すべての業務を外部に任せるのか、それとも一部だけ委託するのかによって、適した業者や契約内容が変わってきます。

たとえば、以下のような選択肢があるでしょう。

  • 基本的な記帳や仕訳作業を外注する → 経理担当者の負担を軽減しながら、コストを抑えられる
  • 給与計算や社会保険手続きを委託する → 法改正に対応しやすく、計算ミスのリスクを軽減できる
  • 決算や税務申告を専門家に依頼する → 高度な知識が必要な業務を任せることで、正確な処理を確保

まずは自社の経理業務を整理し、どこを外部に任せるべきかを明確にしてから、業者選びを進めることが大切です。

2. 契約内容をしっかり確認する

経理業務をアウトソーシングする際は、契約内容の確認が欠かせません。料金体系や業務範囲をしっかり把握しておかないと、思わぬコストが発生したり、期待していたサービスが受けられなかったりすることがあります。

以下の点を事前にチェックしておきましょう。

  • 基本料金と追加料金の有無 → 見積もりに含まれる業務と、追加費用が発生するケースを確認する
  • 業務範囲 → 委託できる業務の範囲が、自社のニーズと合っているかを確認する
  • 契約期間と解約条件 → 短期間の契約が可能か、途中解約にペナルティが発生するかをチェックする

とくに、解約条件は見落としがちですが、万が一サービスが合わなかった場合に備えて事前に確認しておくとよいでしょう。

3. セキュリティ対策が万全か

経理データには、会社の財務情報や取引先の情報など、機密性の高いデータが含まれています。そのため、委託する業者のセキュリティ対策がしっかりしているかは、必ず確認すべきポイントです。

具体的には、以下のような対策が取られているかをチェックしましょう。

  • データの暗号化 → 外部からの不正アクセスを防ぐ仕組みがあるか
  • アクセス権限の管理 → 必要な担当者だけがデータを閲覧できるようになっているか
  • バックアップ体制 → 万が一データが消えた際の復旧手段が整っているか
  • 情報漏洩防止策 → 社員教育や契約書を通じて、情報管理が厳格に行われているか

企業の財務情報は外部に漏れると大きなリスクにつながるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

4. アフターサポートが充実しているか

アウトソーシングを導入すると、業者とのやり取りが日常的に発生します。そのため、契約後のサポート体制がしっかりしているかどうかも、業者を選ぶ上で重要なポイントです。

以下のようなサポートがあるかを確認しておきましょう。

  • 問い合わせ対応の迅速さ → トラブルが発生した際に、すぐに対応してもらえるか
  • 定期的なレポートの提供 → 経理の進捗状況やデータを定期的に報告してくれるか
  • 追加業務への対応 → 事業拡大に合わせて、新しい業務を依頼できるか

経理業務はミスが許されない分野なので、いざというときに迅速に対応してもらえる業者を選ぶことが大切です

経理アウトソーシングを効果的に活用しよう

経理アウトソーシングを導入する際は、自社の業務に最適な業者を選び、業務フローを整えることが大切です。経理アウトソーシングは、単なる業務の外部委託ではなく、企業の経営を支える重要な手段です。上手に活用し、経営の効率化を実現しましょう。


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