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エニアグラムは人の性格を9つに分類する性格診断ツールです。エニアグラムの診断結果をもとに、「自分に合った職業を知りたい」「職場の人とうまく関わりたい」と思う人もいるのではないでしょうか。
この記事ではエニアグラム タイプ1の特徴や強み・弱み、職場でのコミュニケーションの傾向、仕事のスタイル、向いている仕事について解説しています。タイプ1の人は最後まで目を通して、自分にピッタリの職業を見つける参考にしてください。
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エニアグラム・タイプ1:改革する人の特徴
エニアグラムでは、タイプごとに強みや弱み、思考や行動のパターン、課題などが示されており、自己分析や自己成長に役立てられます。
エニアグラムのタイプ1「改革する人」は、自分の理想に向かって努力する人です。まじめでしっかりしているため、他人から頼りにされやすく、高い基準を持ち、正しく間違いのないことを成し遂げたいと思う完璧主義者です。
自分の中に善悪の判断基準を持ち、ルールを守れない人を苦手とする面があります。完璧を求めるため成果が出ないときや、他人が期待に応えてくれないときは憤りを感じることがあります。万能型ではないため、完璧な仕事をするために超過勤務しがちです。
人前で怒りの感情などは表さないため、周囲からは冷静沈着な人に見られます。
エニアグラム・タイプ1:改革する人の強みや弱み
エニアグラム診断ではタイプごとの強みや弱みについて知ることができます。ここでは改革する人の強みや弱みを紹介します。
改革する人の強み
目標意識が高く、自ら計画して達成できるよう、努力を惜しまず行動できるのが改革する人の強みです。指導力や育成力にも長けていて、リーダーシップもあり、自ら成長を望む意欲も持ち合わせています。
仕事では綿密に計画を練って、自分を律し、完璧に達成していく向上心の高い行動をとることが多いでしょう。使命感や責任感が強く、几帳面で自分に厳しい面を持っています。
計画力や準備力を持ち、誠実に仕事に取り組む姿勢はビジネスにおいて大きく評価され、ビジネスパートナーとして頼られることが多いタイプです。
改革する人の弱み
改革する人は、自身の持つ基準や判断に沿って仕事に取り組んでいます。自分の考えが正しいと信じるあまり、その考えを相手に押し付けることがあります。自分に対する意見やアドバイスを素直に受け入れるのも苦手です。
自分に厳しいだけでなく他人にも完璧を求めるため、他人に期待し、叶わないときは不満や怒りを覚えてしまいます。また、完璧主義を貫くため、相手が求めるレベルとのずれが生じたり、時間をかけすぎて納期に間に合わないこともありがちです。
エニアグラム・タイプ1:改革する人の職場でのコミュニケーション傾向
エニアグラムではタイプごとに他者とのコミュニケーションの傾向がわかります。ここでは改革する人が職場でどのようなコミュニケーションを取る傾向があるのか紹介します。
公正さや正義感を持って関わる
改革する人は、ルールを重んじ、自分なりの公正さや正直さ、正義感を持って人と関わる傾向があります。冷静な人と見られることが多く、周囲を混乱させるようなこともありません。倫理観があり、良心的で、人当たりの良い一面も持っています。
他人からはしっかり者で頼りになる人と思われ、安心して仕事を任せられる人と評価されやすいでしょう。誰とでも分け隔てなく関わることができるのが、このタイプの長所です。
人をコントロールしようとする
改革する人は、人に対して「こうすべき」という考えを持って接することが多く、人に教え込むことを好む傾向があります。目標に向かって人を導く能力もあり、部下などが目標を達成するためには惜しまず協力するタイプです。
ただし、自身の持つ高い基準を他人にも当てはめて、自分が求めるレベルに達してほしいと一方的に求めることがあります。そのため無意識に他人をコントロールしようとし、期待に応えられない場合には怒りを抱えてしまいがちです。
ストレスで攻撃的になる
改革する人が不安を抱えたり、ストレスフルな状態になったときには、他人に理想をぶつけ、怒りのコントロールができなくなって言葉で攻撃することがあります。そのようなときは、周囲から短気な人と思われたり、自分ばかり忙しいと愚痴をこぼすこともあるでしょう。
また、職場やビジネスにおいて、自分が望む完全な環境にできないことで自己を批判したり自分を責めることもあります。その場合には、かえって人とのかかわりを避けようとする行動を取ることもあります。
エニアグラム・タイプ1:改革する人の仕事スタイル
各タイプの性格特徴は仕事スタイルにも影響します。ここでは改革する人の仕事の進め方について紹介します。
向上心を持ち働く
改革する人は、会社の伝統や仕組みに疑問を持ち、より良い環境や成績になるように改善や改革を行っていける人です。組織や周囲が考えないような高いレベルの目標を設定し、計画を立てて実現しようとする傾向があります。
目標や組織改革のために、自ら足りないスキルを取得したり、新しいことへの挑戦をいとわない行動力を持っています。向上心があり努力家ですので、目標に向かって着実に成果を上げていくタイプです。
完璧主義な面が出やすくなる
仕事では特に完璧主義な面が出やすく、高精度な品質が求められるような仕事や専門職で能力を発揮するでしょう。その一方で、高い目標を設定するあまり「失敗は許されない」という気持ちが強く出てしまい過剰に働いてしまうこともあります。
自分の能力を信じ、自らの力で目標達成することを重視するため、いつのまにかストレスが溜まったり、他の人にも完璧を求めやすくなります。1人で抱え込まずに他人に相談したり、頼ることも大切です。
より高い目標を設定する
改革する人は高い理想を持っているため、目標を達成した後もより高い目標を設定して取り組むことがしばしばあります。そのため他の人よりも一つの仕事に時間がかかってしまうことが多く、残業時間が増えたり、仕事を家に持ち帰ったりする人も少なくありません。
自分の求める完璧さと会社の求めることがずれてしまわないように、定期的に上司に確認するようにすると良いでしょう。目標達成のために自分の時間を犠牲にしがちなので、仕事に関係しない友人や家族との時間を持つなどして、リフレッシュを心がけましょう。
エニアグラム・タイプ1:改革する人に向いている仕事
改革する人は完璧主義で、どのような職業でもこなしていけますが、「努力」「責任感」「まじめさ」を評価してくれる仕事は特に向いています。ルールや規則などが決まっている仕事や、クォリティにこだわる専門職などもオススメです。
公務員
改革する人は、公平性や正義感を重視する傾向があるため、公務員が向いています。このタイプの持つ誠実さやまじめさは、公務員の仕事上では不可欠な要素です。人々の生活を改善したり、地域を守り貢献する仕事は、充実感や達成感を得やすいでしょう。
公務員の中では行政や司法、税務などの分野がオススメです。社会に貢献し公共の利益を守ることでやりがいを感じ、さらなる向上を目指していくことが期待できます。
法律関係の職業
改革する人は正義感があり、規律を重視するため法律関連の職業にも向いています。怒りなどの自分の感情を抑えているため、冷静沈着に見えるのも法律家としてプラスの要素です。この分野職種の中では弁護士や裁判官、法律事務所や法務部門などがオススメです。
法律関連の職業に就くことで、人々を守ることや、法に則った公正な判断や解決策を求めることにやりがいを感じ、充実感を得て働いていけるでしょう。
教育者
改革する人は自己改善や社会への貢献に情熱を傾ける傾向があるため、教育者に向いています。理想が高く、自分に厳しいこのタイプは、人々が描く教育者像にもマッチしています。
職種では、教師や教育コンサルタント、教育関連の管理職、カウンセラー、コーチングなどがオススメです。周囲の人が自分自身の目標を達成できるように導く能力があり、他者の成長と教育をサポートすることに、生きがいややりがいを感じられるでしょう。
コンサルタント
改革する人の持つ責任感や、規律を重視する面、完璧主義な面はコンサルタントにも向いています。企業の問題を解決したり改善する経営コンサルタントや、精度の高さを要求される品質管理コンサルタントなどがオススメです。
改革する人の強みである、自ら高い目標を設定し達成するための計画性や準備力は、コンサルタントとして活躍するための重要な資質の一つです。誰とでも分け隔てなく接することができる性質も、コンサルタントには欠かせません。
企業の経営を左右する経営コンサルタントの業務は、大きなやりがいをもたらしてくれるでしょう。
品質管理担当者
完璧主義な姿勢や品質・規律を重視する性格は、サービス業や製造業などの品質管理担当者にも向いています。品質管理や改善活動に関わり、プロセスの見直しなどを行うことで、組織全体の品質向上に貢献でき、やりがいを感じられるでしょう。
高い目標を持ち計画的に進めていける行動力や、努力をいとわない姿勢は、上司や会社から厚い信頼を得ることにつながるはずです。
対人・接客
改革する人は誠実さや礼儀正しさを持ち合わせているため、他人との会話が苦でなければ対人・接客業も向いています。販売者や営業、コンサルタントなどがオススメです。
人と触れ合ったり、アドバイスや指導することで直接評価が得られ、やりがいを感じられるでしょう。自身の成果を高めるための努力を惜しまないため、好成績をあげ、より高みを目指せるタイプです。
財務・金融関係
改革する人は計画性があり、細かい部分に注意を向けられるため、財務・金融関係の仕事にも向いています。銀行員や財務担当者、ファイナンシャルプランナーなどがオススメです。
このタイプには几帳面な性格の人が多いため、数字を扱い、法に従って会計書類を作成するような業務に適性があります。他人に指導をするような業務もあり、このタイプの持つ計画性や人を教える能力が発揮できるでしょう。
エニアグラム・タイプ1:改革する人は、まじめで努力家の面を活かして適職を見つけよう
改革する人は、理想に向かって努力する、完璧主義者です。公正で誠実な特性を活かして自己成長や社会貢献していけるような職種に適性があります。紹介した職種の中から、関心があり、やりがいを感じることのできる仕事を選ぶと満足感が得られ、モチベーション維持にもつながるでしょう。
仕事に時間をかけすぎるきらいがあるため、意識してリフレッシュする時間を持つようにすると、ストレスが減少し、仕事の進捗や職場の人間関係も向上します。
ご紹介した職業は絶対的なものではありませんので、最後は自分で決断することが重要です。適職の判断に迷ったら、転職エージェントなども活用すると、客観的な視点でアドバイスがもらえます。ぜひ一度検討してみてください。