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「ご愁傷様です」の正しい使い方|お悔やみの言葉のマナーや例文を紹介

シンカキャリア編集部

シンカキャリア編集部

更新日:2024/10/29

「ご愁傷様(ごしゅうしょうさま)です」は、身近な人や知人が亡くなったときに耳にするお悔やみの言葉です。日常的に使う言葉ではないうえ厳粛な場面で使われるので、正しい使い方をマスターしておきたいもの。そこで今回は、「ご愁傷様です」について正しい意味や使い方、似たような意味を持つ言葉、適切な返答などをまとめました。

目次

「ご愁傷様(ごしゅうしょうさま)です」は、身近な人や知人が亡くなったときに耳にするお悔やみの言葉です。日常的に使う言葉ではないうえ厳粛な場面で使われるので、正しい使い方をマスターしておきたいもの。そこで今回は、「ご愁傷様です」について正しい意味や使い方、似たような意味を持つ言葉、適切な返答などをまとめました。

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「ご愁傷様です」の正しい意味と使い方は?

「ご愁傷様です」は代表的なお悔やみの言葉です。お悔やみは、故人を悼む気持ちを表すために、参列者から遺族にかける思いやりの言葉。通夜や葬儀に参列したときに、遺族との会話に限って使うのが一般的です。場合によっては嫌悪感が生じる人もいるため、相手やその場の雰囲気をよく察し、故人や遺族に失礼がないよう十分に注意して使いましょう。

心の傷を憂い、相手を気の毒に思うことを意味する言葉

「ご愁傷様です」は、心の傷を憂い、相手を気の毒に思うことを意味しています。

「ご愁傷様です」の「愁」は訓読みでは「愁う(うれう)」と読み、嘆き悲しむ、人を心配する意味を持ちます。また「傷」には、心を痛める、感情などが損なわれるという意味があります。この漢字が組み合わさった「愁傷」の前後に丁寧表現である「ご」「様です」を加えることによって、特定の相手へ自身の思いやりを届ける言葉になるのです。

つまり、「ご愁傷様です」は「あなたが心を痛めることを心配している」という意味になります。遺族に対しての同情や慰めの気持ちを表現しているため、通夜や葬儀の場で使うお悔やみの言葉に適しています。

ビジネスでお付き合いのある相手に使う

「ご愁傷様です」という言葉は、親戚や友達だけでなく取引先の方や目上の方へといった、以下のようなビジネスシーンで使用することも可能です。

  • 取引先の方の身内に不幸があったことを知ったとき
  • 同じ会社の上司の身内に不幸があったとき
  • 会社関係者の葬儀に参列したとき など

日常よく使う言葉ではないので、このようなビジネスシーンで使用する「ご愁傷様です」というお悔やみの言葉に対して適切なのかどうか不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「ご愁傷様です」は格式あるお悔やみ言葉の代表的な言い回しです。

そのため、マナーを重視しなければならないビジネスシーンにおいても、安心して使用することができる表現と言えます。

弔電やメールには使わない

「ご愁傷様です」は、弔電やメールなど文章には不向きの言葉です。

お悔みの言葉には口語として使用する文言と、手紙やメール、LINEなど文章に使用する文言の2種類が存在します。この使い方を間違えてしまうと遺族に対して礼を逸してしまうため注意が必要です。

今回紹介している「ご愁傷様です」は、通夜や葬式で遺族と対面した際に口頭で使うのが一般的な表現です。そのため、弔電やメールなど文章でお悔やみの気持ちを伝える場合は、避けた方が無難でしょう。

メールにおいては、下記の言い換えを参考にしてみてください。手紙やメールで使用するお悔やみの言葉は「哀悼の意を表します」や「残念でなりません」を使用すれば問題ないでしょう。

「ご愁傷様です」以外のお悔やみの言葉は?

お通夜や葬儀、法事など忌事の際に使用するお悔やみの言葉には、ここまで紹介してきた「ご愁傷様です」以外にもいくつかあります。

ここからは、「ご愁傷様です」以外のお悔やみ言葉とその意味、実際の使用例をお伝えします。正しく理解して、シーンに応じて使い分けられるようになりましょう。

「ご冥福をお祈りします」

「ご冥福をお祈りします」は「(あなたの)死後の世界での幸せをお祈りしています」という意味で、遺族に対してではなく故人へ向けたお悔やみ言葉です。

ちなみに、「冥福」は仏教用語となるためそれ以外の宗教には相応しくありません。加えて、四十九日法要終了後には使用しないという特徴もあるため、宗教と使用期間が限定されています。

また、メールでも「心から◯◯様のご冥福をお祈りしております」のような使い方は可能です。その際は、「◯◯様の」と、故人の名前を付けるのを忘れないようにしましょう。

<例文>

  • 「この度はまことにご愁傷様です。故人のご冥福をお祈りいたします」
  • 「ご訃報に接し心より○○様(故人の名前)のご冥福をお祈り申し上げます。」

「お悔やみ申し上げます」

「お悔やみ」とは、後悔を表す「悔やむ」からきており、「故人の死を悲しく思う」「その死を残念に思っている」という意味が込められたお悔やみ言葉です。

「ご愁傷様です」が相手の悲しみに寄り添う意味であるのに対し、「お悔やみ申し上げます」は自分の悲哀の気持ちを表現する言葉として使われます。

また、ご遺族との会話だけでなく弔電やメールなどでも使用できる言葉です。ただし、通夜・葬儀など故人が亡くなった直後に使う言葉であるため、それ以降の四十九日法要や年忌法要などでは使わないよう注意してください。

<例文>

  • 「突然の悲報に接し、心からお悔やみ申し上げます。」
  • 「ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。」

「哀悼の意を表します」

「哀悼」とは故人の死を悲しみ悼むことで、「哀悼の意を表します」は、「故人の死を思うと、悲しくて心が痛む」という意味になります。

注意しておきたいのは使用する場面です。「哀悼の意を表します」は口頭では使用せず、文章のみで使います。文頭に「謹んで」をつけると弔意がより強調されます。

弔電の文中では頻繁に使われますが、葬儀会場などで遺族に対して口頭で直接伝えることのないよう注意してください。弔電以外では、手紙やメール・LINEなどでお悔やみを伝える際に使うことができます。

<例文>

  • 「心より哀悼の意を表すると共に、ご冥福をお祈りいたします。」
  • 「○○様(故人の名前)の在りし日の姿を偲びつつ、謹んで哀悼の意を表します。」

「残念でなりません」

「残念でなりません」は、言葉のとおり「故人の死が非常に悔しく、心残りである」という意味。

口頭で述べる際だけでなく、弔電やメールなどの文章でお悔やみを伝える場合でも使用できる、汎用性の高いお悔やみの言葉です。

「突然の訃報を受け、誠に残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます」など、他のお悔やみの言葉とあわせて使うとよいでしょう。通夜・葬儀に参列したり、弔電でお悔やみを伝えたりするときに、使用してみてください。

<例文>

  • 「突然の訃報を受け、誠に残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます。」
  • 「この度は誠に残念なことで、ご家族様の心中もいかばかりかとお察し申し上げます。」
  • 「このたびのご不幸、まことに残念でなりません。」

「ご愁傷様です」に対する返答は?

では、ご自身が葬儀を主催する遺族側の場合、「ご愁傷様です」と声をかけられたらどう返答したら良いのでしょうか。「ご愁傷様です」という言葉に対する返答の仕方には明確な決まりがないため、迷う方もいらっしゃるかもしれません。

ここからは「ご愁傷様です」と声をかけられたときの返事の仕方を具体的に紹介するので参考にしてみてください。

「恐れ入ります」「痛み入ります」

広く使われる返事の一つは、「恐れ入ります」です。似たような意味の言葉として「痛み入ります」も使用できます。

どちらも、「相手のご厚意に恐縮する」「心苦しいほどありがたく思う」といったような意味があり、「ご愁傷様です」と言われたときの無難な返事といえるでしょう。

「痛み入ります」は、あなたの親切や好意に恐縮していますという意味であり、「恐れ入ります」よりかしこまった印象の言葉になるため、相手との関係性によって使い分けてください。相手と関係が近い場合は「恐れ入ります」の方が相応しい返答になります。

<例文>

  • 「ご丁寧に痛み入ります。」
  • 「恐れ入ります。生前は祖母がお世話になりました。」

「ご丁寧にありがとうございます」

「ありがとうございます」と返事をするときには、「ご丁寧にありがとうございます」のように言葉を付け加えて使用します。

気遣ってくれている気持ちに対しての感謝であることが、しっかりと伝わるよう配慮が必要です。

ただ単に「ありがとうございます」という言葉のみを使用すると、「不謹慎」「縁起が悪い」と感じる方もいます。気持ちはわかりますが、場に適した言葉を使うようにしましょう。「すみません」も同様です。この言葉を使用する際は、単体で使用しないように気を付けましょう。

このほか、「ご丁寧に」を「お心遣い」「お気遣い」に置き換えて使用することもあります。

<例文>

  • 「ご丁寧なお悔やみをいただいて、誠にありがとうございます。」

「生前はお世話になりました」

「ご愁傷様です」の返事には、「生前はお世話になりました」という言葉も使用できます。亡くなった方が生前親しくしていた方にお悔やみの言葉をいただいた際には、「生前はお世話になりました」と返答してください。

ただし、「ご愁傷様です」への返答として単独で使うことはせずに、まず「お心遣いありがとうございます」「恐れ入ります」と述べ、それから「生前はお世話になりました」と続けましょう。他の言葉と一緒に使用することで、より自然に感謝の気持ちを伝えることができます。以下の例文を参考にしてください。

<例文>

  • 「恐れ入ります。生前は父がお世話になりました。」
  • 「お心遣い、ありがとうございます。生前は祖母がお世話になりました。」

黙礼だけでも伝わる場合もある

「黙礼」というのは、「黙ったまま礼をする」という意味です。すなわち、「ご愁傷様です」に対して「礼」だけをすることを言います。大切な方を亡くし通常の精神状態ではない葬儀の最中、突然「ご愁傷様です」という言葉をかけられ、返答が出てこないという状況は少なくありません。

そのような場合は、相手の方に体を向けて、深くお辞儀をしましょう。

この黙礼を行うことで、言葉は出てこなくても「ご愁傷様です」に対する返答の意味と感謝の気持ちはしっかりと相手に伝わります。

とはいえ、可能であれば言葉として返事する方法も覚えておきましょう。 この機会に、ここまでに紹介した返答を知っておくといざという時に困りません。

ビジネスシーンでのお悔やみメール文例

葬儀に参列できない場合に、まずはメールを送るという方も増えています。また、ビジネスシーンで、取引先の方の身内に不幸があったと耳にした場合にもメールでお悔やみを伝えることがあるでしょう。その際は話し言葉である「ご愁傷様です」は使わず、「お悔やみ申し上げます」を使います。下記の例文を参考に文章を作成してみてください。

上司に送るお悔やみメールの例文

<例文1>

件名:お悔やみを申し上げます(〇〇より)

この度は、〇〇(故人)様の突然の訃報を受け、誠に残念でなりません。

ご逝去を悼み、心よりお悔やみを申し上げます。

本来ならば弔問に伺うべきところ、略儀ながらメールにて失礼いたします。

〇〇(故人)様の安らかなご永眠をお祈りいたします。

なお、ご多忙かと思いますので、ご返信にはおよびません。

<例文2>

件名:××部の〇〇です。お悔やみ申し上げます。

〇〇(故人)様のご逝去に際し、謹んでお悔やみ申し上げます。

突然のことで大変かと思いますが、気を落とされませんように。

また仕事の方は気になさらず、どうぞ私たちにお任せください。

何かお力添えできることがありましたら、いつでもご連絡ください。

〇〇(故人)様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

なお、本メールの返信は不要です。

同僚に送るお悔やみメールの例文

<例文1>

件名:お悔やみ申し上げます。(〇〇)

〇〇(故人)様のご逝去を悼み、心からお悔やみを申し上げます。

突然のことで無理を重ねているのではないかと、心配しております。

仕事のことは気にせず、みんなでフォローするのでおまかせください。

△△(相手)さんが、お別れの時間をゆっくり過ごせるよう願っています。

〇〇(故人)様のご冥福をお祈り申し上げます。

なお、このメールの返信は不要です。

<例文2>

件名:〇〇(名前)です。 お悔やみ申し上げます。

〇〇(故人)様のご逝去に際し、心からお悔やみを申し上げます。

今は本当に大変な時期だと思います。

仕事はみんなでカバーしていくので、留守中のことは気にせず、どうか落ち着くまでご家族との時間を過ごしてください。

何か手伝えることがあれば遠慮なく連絡ください。

なお、返信は不要です。

上司からお悔やみメールが届いた時の対応と例文

上司からお悔やみメールが届いた時は、どうしたら良いのでしょうか。すぐに返信する必要はありませんが、忘れずに返信をしましょう。

お悔やみメールには「返信不要」と記されている場合がありますが、いただいた気持ちには、短くても良いので返事をする方が良いでしょう。

<例文>

件名:先日はお悔やみをありがとうございます【〇〇】

先日は〇〇(故人)の逝去に際し、ご多忙の中メールをいただき、ありがとうございます。

突然のことで、〇〇さんをはじめとした皆様にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

おかげさまで葬儀が無事終わりましたので、取り急ぎお礼までにご連絡いたしました。

なお、会社には〇月〇日より復帰予定です。皆様にもどうぞよろしくお伝えください。

本当にありがとうございました。

お悔やみをメールで伝える場合の注意点

ここまで、お悔やみメールの例文を紹介してきましたが、メールで伝える際には、最低限おさえておかなければならないポイントがあります。

  • 相手との親密さや関係性でメールを送っても良いのかを考えて送る
  • 上司や取引先、親戚など、目上の方には失礼になる可能性もある
  • あくまでメールでのお悔やみは略式であると認識しておく
  • 後に弔電、弔問に行くことを忘れないようにする

このうえで、文章を作成するときは以下のポイントにも注意を払ってください。

  • メールの場合は「ご愁傷様です」は使わず「お悔やみ申し上げます」を使う
  • 訃報を受けたら早めにメールを送る
  • 件名は、お悔やみの言葉+名前を入れる
  • 故人の死因は尋ねない
  • 忌み言葉・重ね言葉を避ける
  • 敬称・丁寧語を使う

突然でも適切な言葉が選べるよう、意味を知っておきましょう

主に亡くなった人の遺族に対して対面で伝えるときに使う言葉で、メールや文面では「お悔やみ申し上げます」などと言い換えるのが良いでしょう。似た意味を持つお悔やみの言葉も紹介しているので、突然の出来事に備え使い方や意味、タイミングを確認しておくと安心です。

このほかにも、さまざまなビジネスシーンで使える言葉を紹介しているので、ぜひ他の記事も参考に、ビジネススキルの向上に役立ててください。

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お手数おかけしました

所存です

失念しておりました

お忙しいとは存じますが

お気をつけてお越しください

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恐縮です

幸いです

取り急ぎ

ご放念ください

ご愁傷様です

ご了承ください

ご容赦ください

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