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「申し訳ありません」の意味と使い方は?「申し訳ございません」との違いも解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/10/30

「申し訳ありません」はビジネスシーンにおいてよく使われる謝罪の言葉の一つです。良くないことが起きたときに使う言葉だからこそ、相手に気持ちを伝えるためには、正しく意味を理解して使うことが大切です。そこで今回は、「申し訳ありません」の意味や「申し訳ございません」との違い、例文、言い換えの表現などについて紹介します。

目次

「申し訳ありません」はビジネスシーンにおいてよく使われる謝罪の言葉の一つです。良くないことが起きたときに使う言葉だからこそ、相手に気持ちを伝えるためには、正しく意味を理解して使うことが大切です。

そこで今回は、「申し訳ありません」の意味や「申し訳ございません」との違い、例文、言い換えの表現などについて紹介します。

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「申し訳ありません」の正しい意味は?

仕事をしていると、悪気はなくてもミスをしたり、相手に迷惑をかけてしまうことがあります。相手を不快にさせてしまったら、すぐに謝罪の意を伝えましょう。

「申し訳ありません」は、このような、相手にお詫びをしたいときに使う表現で、「申し訳ない」を丁寧にした言葉です。「申し訳」には、言い訳や弁解という意味があります。そのため、「申し訳ありません」は「申し訳のしようがない」「弁解の余地がない」などの意味になります。

また、「申し訳ありません」は、起こしてしまったミスなどに対して謝罪するときだけでなく、クッション言葉としても使用できる表現です。たとえば「お手間をかけて申し訳ありませんが、ご確認いただけますでしょうか。」などもビジネスシーンでは多く見受けられます。

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違い

「申し訳ありません」と似た表現に、「申し訳ございません」があります。相手が対面にいるときやメールなど文章で伝えるとき、または相手によって、どちらを使うべきなのでしょうか。

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」は、どちらも自分の非を認めお詫びする気持ちを伝える際に使用する表現です。そのため、言葉の意味自体に大きな違いはありません。

ただし、相手に与える印象が異なります。「申し訳ありません」より「申し訳ございません」のほうが丁寧に聞こえるため、伝える相手が取引先の場合は「申し訳ございません」を使うほうが無難です。一方、距離の近い上司などに使う場合は「申し訳ありません」でも差し支えないでしょう。シーンに合わせて使い分けてください。

ビジネスシーンでの「申し訳ありません」の例文

ここからは、ビジネスシーンに応じた「申し訳ありません」の例文を紹介します。

  • 「〇〇の件に関して、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません」

取引先やクライアントへの返信が遅くなってしまったとき、内容に入る前にこの一言を添えることで、丁寧な印象を与えます。

  • 「誠に申し訳ありません。この商品の最短納期は〇〇でございます」

ビジネスでは、無理な要望に対してお断りをするシーンもあるでしょう。印象を悪くしないためにも、要望を断ることへの謝罪の気持ちを示し、丁寧に対応することが大切です。

  • 「お忙しいところ申し訳ありませんが、ご対応いただけますでしょうか」

「申し訳ありません」という一言を添えることで、こちらの要望をやわらかく伝えることができます。

「申し訳ありません」と一緒に使えるクッション言葉

相手に頼みごとをするときや何かを断るとき、「申し訳ありません」と合わせて使えるクッション言葉があります。それぞれの言葉の意味や使い方も合わせて紹介するので参考にしてみてください。

失念しており

「失念する」は「忘れる」の謙譲語で、約束していた行事や業務を「うっかり忘れてしまった」というときなどに使われます。

日常生活ではあまり使われない言葉ですが、ビジネスシーンでは「忘れた」という言葉がやや軽い表現という印象を与えてしまうため、「失念する」を使う場合があります。このとき、「失念しており、申し訳ありません」と表現することで、謝意や敬意を表現しつつ忘れたことを伝えられるでしょう。

お手数をおかけして

「お手数をかける」とは、相手に手間をかけてしまうことです。この表現は相手に何かを頼むときや、迷惑をかけることを前提とする状況で使われます。

たとえば、「お手数をおかけして申し訳ありませんが」と伝えてから相手に仕事を依頼することで、相手に対する思いやりや遠慮、謙虚さを伝えることができるでしょう。相手の立場や感情を尊重し、自分の都合や要求を押し付けているという印象を与えないための表現ともいえます。

ご迷惑をおかけして

「迷惑」は他人に対する不快感や困難を、「申し訳ありません」は謝罪の意を表します。そのため、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」は、自分の行動が相手に迷惑をかけており、それについて深く謝罪しますという意味になります。

謝罪の意を伝えるために使うほか、「お手数をおかけして」と同様に、要望を伝える前に「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが」と添え、相手に対する遠慮の気持ちを表現するためのクッション言葉として使うことも可能です。

「申し訳ありません」の言い換えは?

ビジネスシーンにおいて、使う頻度が決して少なくない「申し訳ありません」という表現。普段から多用してしまうと、いざ謝罪したいときに謝意が伝わらず、うわべだけの言葉だと思われてしまう可能性があります。そのため、状況に適した謝罪の言葉をいくつか用意しておきましょう。

お詫び申し上げます

「お詫び申し上げます」は、「詫びる」の丁寧語と「申し上げる」という謙譲語を合わせた言葉です。

「詫びる」とは、心苦しく思い、自分が悪かったと謝ることです。非常に堅く重みのあるフレーズであるため、目上の方や取引先に対し、ミスをしたり迷惑をかけてしまったりした際に使います。「すみませんでした」、「申し訳ありませんでした」よりも、丁寧で真摯な印象を与えます。謝罪の気持ちを強く示したい場合は、前に「謹んで」や「深く」をつけると良いでしょう。

失礼いたしました

「失礼」とは、その文字のとおり「他者への礼儀を欠いている」状態です。つまり「失礼いたしました」は、礼儀を欠いたふるまいをしたことを許してほしいという意味になります。

小さなミスや気配りの不足に対して使われることもあるでしょう。あくまで礼儀を欠いたことへの謝罪であるため、迷惑をかけたことへの謝罪とは異なります。そのため、真摯に謝罪をしたい場面でお詫びの言葉として使うのは十分ではありません。この場合は他の謝罪の言葉を使うようにしてください。

陳謝いたします

「陳謝」とは、「つらねる」という意味をもつ「陳」に、「お詫びをする」という意味の「謝」を組み合わせた言葉で、事情を述べて謝るという意味があります。

「日頃の確認不足により今回の事故を引き起こしてしまいました。心より陳謝いたします。」というように謝罪に加えて、きちんと事情を説明することがセットになります。口頭で使用することは少なく、新聞などのメディアや、ビジネスでお詫び状を送付するとき、メールの文面で謝罪するときなどに適切な表現です。

恐縮至極に存じます

「恐縮至極」とは、「恐れ多く、身が縮む」という意味の「恐縮」と、「この上なく」という意味の「至極」を合わせ、「この上なく申し訳のない」というニュアンスを表現する言葉です。

ここまでに紹介した表現とは違い、この言葉には、「感謝の意」が含まれています。大変かしこまった表現であるため、ビジネスメールや手紙で使うことが多く、気軽に使う言葉ではありません。普段使うのであれば、「恐縮です」「大変恐縮ではございますが」という表現で十分でしょう。

「申し訳ありません」の英語表現は?

ビジネスシーンにおいて、取引先や顧客に英語で謝罪メールを送らなければならないという場面もあるかもしれません。「申し訳ありません」という気持ちを適切に伝えるためにはどのような表現が適切なのでしょうか。以下に2つの英語表現を紹介します。

sorryを使った表現

謝罪の言葉として一番知られているのが「sorry」です。「sorry」は使い方に注意が必要で、それのみでは、家族や友達にちょっとしたことで謝るといったカジュアルさがあります。

「I am really sorry.」のように、省略形のI’mをI amとしたり、soやveryなどの副詞を加えて謝りたい気持ちを強調したりすると、フォーマルな表現として使うことができます。ビジネスシーンでは、「I am sorry for〜」のように何に対して謝罪をしているのかを示すと良いでしょう。

apologizeを使った表現

「sorry」と同様、「apologize」も謝罪の言葉の一つです。「sorry」よりも改まった表現として使う言葉で、プライベートよりビジネスで使うシーンが多いでしょう。

「apologize」の前に強調の助動詞「do」や「sincerely(心から)」、「deeply(深く)」といった副詞を付けると、より深くお詫びの気持ちを伝えることができます。また、主語を「I」ではなく「We」にすることで、個人ではなく会社組織としてクライアントに謝っていることになります。

謝罪のときは正しい言葉できちんと気持ちを伝えましょう

ビジネスシーンにおいてよく使われる「申し訳ありません」。誰かに不利益を生じさせてしまった場合、どのように謝罪するかによって今後の関係性が変わる可能性もあります。お詫びの気持ちが相手に正しく伝わるよう表現することが大切です。

「申し訳ありません」という言葉も普段から多用してしまうと上辺だけのイメージがつきかねません。言葉を使い分けることによって、然るべきタイミングで、真剣な気持ちが伝わるように心がけましょう。

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