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「周知」は、「周知の事実」や「周知を徹底する」など、耳にする機会も多い言葉ではないでしょうか。ビジネスシーンでは、情報の共有が必要な場面でよく用いられます。使用シーンが多いため、きちんとした意味を知り、正しく使いたい言葉です。
そこでこの記事では、「周知」の意味や正しい使い方、似た意味を持つ言葉などを紹介します。
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周知とは
周知という言葉は、ビジネスシーンにおいてよく使われる言葉です。しかし、言葉の意味や使い方が曖昧という方もいるのではないでしょうか。
「周知」は重要な事項とセットで使われることも多く、正しく意味を理解していないとミスを引き起こす原因になりかねません。まずは周知の読み方や意味、由来から押さえていきましょう。
周知の意味・読み方
「周知」は「しゅうち」と読み、「広く周りの人に知れ渡っていること」という意味を持ちます。「広く知らせること」「情報を共有する」という動作的な意味で使われることもあり、知らせたい範囲は個人ではなく大勢に対して使われることが多い言葉です。この動作的な意味のほか、誰もが知っていることという「状態」の意味の2種類があります。
接頭語の「ご」をつけた「ご周知」は、ビジネスマナーとして敬意をもって相手に情報を伝達するという意識が反映されており、「ご周知ください」や「ご周知いたします」のように後ろに続く言葉も敬語にするのが丁寧です。また、「ご周知」の前後には、何を周知するのか具体的な内容を伝え、情報が正確に伝わるよう努めましょう。
周知の由来
「周知」は古典にも登場するとされており、昔から使われている言葉です。どれくらい昔かというと、儒教の経典として知られ、中国古典の『周礼(しゅらい)』にも登場するほどです。『周礼』とは周王朝の政治制度などが書かれた中国古典。その中に書かれているということからも、かなり古くから存在することがわかります。
周知の使い方
では、「周知」という言葉はどのように使うのが正しいのでしょうか。ビジネスシーンでは関係者全員が同じ情報を共有することが重要視されており、その重要性を表現するために「周知」という言葉がよく使われています。ここでは、「周知」の使い方をビジネスシーンと日常生活に分けて、例文とともに解説します。
ビジネスシーンでの使い方
ビジネスシーンにおける「周知」は、重要な情報を関係者全員と共有して業務を円滑に進めるため、情報や決定事項を関係者に知らせるという意味で使われます。たとえば、「ご周知ください」や「周知願います」のように使われる場合、「広く知らせてください」という意味になります。
例文
- 新しいマニュアルについて全社員に周知させてください。
- 本日の会議は午前10時から11時に変更になりましたので、ご周知ください。
日常生活での使い方
「周知」はビジネスシーンで使うことが多く、日常生活において使う機会はあまり多くないかもしれません。日常において「周知」を使うシチュエーションとしては、集団活動やイベント、学校行事のお知らせなどが考えられます。
例文
- 結婚披露パーティーの日程と場所を周知させていただきます。
- 修学旅行の行程と準備するもの、注意事項などを周知させていただきます。
- 明日のクラブ活動は雨で中止になることを周知しなければならない。
周知を使った言葉
「周知」という言葉は、「ご周知ください」などと単体で使われる以外にも、さまざまな言葉と合わせて使われる場合があります。ここでは、「周知」を使った言葉のうち、ビジネスシーンにおいて見聞きすることの多い「周知徹底」と「周知の事実」の2つの言葉について説明します。例文と合わせて適切に使えるようにしましょう。
周知徹底
「周知徹底」とは、「広く世間にそれを知らせて、隅々までいきわたらせること」また「告知が誰の耳にも入るようにすること」という意味があります。
たとえば、関係者全員または上司から部下に対して、情報共有を徹底したいという場面で使われます。ビジネスシーンにおいて使われる頻度が高いため、覚えておきたい言葉です。
例文
- このプロジェクトの重要事項について、周知徹底しておく。
- ミスの再発防止に向けて、周知徹底をお願いします。
周知の事実
「周知の事実」は「世間一般に広く知れ渡っている事実」のことを指します。この言い回しはメディアなどでも非常によく使われるため、一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
「周知の事実」は知っていて当然というニュアンスも含まれるため、目上の人に対しては使わない方が無難です。
例文
- 悪しき生活習慣が仕事のパフォーマンスに与える影響は周知の事実だ。
- 感染症が人の移動に伴って感染拡大することは周知の事実だ。
周知の類語
「周知」と似たような意味を持つ言葉に、「告知」や「通知」、「伝達」「共有」などが挙げられます。「知らせる」という意味は共通ですが、対象となる相手など状況によって意味合いが異なります。いくつか類語を紹介するので、違いを理解し、相応しい言い換え、言葉遣いができるようにしておきましょう。
告知
「告知」とは、物事を人に知らせたり、通知したりすることです。誰かに情報や物事を伝える場面では「周知」と同様の使い方ができますが、基本的には広く知らせるという場合ではなく、特定の人に向けて、ある情報を知らせるといった状況で使われる言葉です。たとえば、商品を宣伝する場合や、病気などの診断を受ける時などの使用シーンが考えられます。
例文
- クライアントに向けて、新商品の告知をする。
- 健康診断の結果、医者から癌の告知を受けた。
通知
「通知」は、特定または不特定多数の人に対して、必要な物事を知らせることを意味する言葉です。ビジネスシーンにおいては、業務に必要な情報を関係者全員で共有するという意味合いはないため、「関係者へ通知」のように使われます。また、どちらかというと一方的なお知らせといったニュアンスで、日程や合格通知など、強制力のない事柄に対して使われることが多いです。
例文
- 試験の合格通知を受け取った。
- 友人から結婚披露宴の通知が届いた。
伝達
相手に情報や命令、連絡事項を伝えたい時に使う「伝達」も、「周知」の類義語として活用できます。「周知」との違いとしては、伝達は情報を相手に向けて直接伝えるというよりも、メールなどの手段や誰かを介して取りついで伝えるというニュアンスで使われる点が挙げられます。
例文
- クライアントからの伝達事項をお伝えするので、部内共有をお願いします。
- 指示がうまく伝達されないと、認識に違いが生じてしまうので注意する。
共有
「共有」は、「1つのものを2人以上が共同で所有すること」を意味する言葉です。物質的なものに限らず、情報やデータなど無形物についても使われます。ビジネスシーンでは「シェアする」といった意味を持ち、「情報共有」や「共有フォルダ」という言葉がよく使われています。
例文
- 前回の会議の動画を社内で共有する。
- このプロジェクトの工程表や必要なデータを共有フォルダに入れておくので、各自確認しておいてください。
公知
「公知」は「公に知られている」「不特定多数に知られている」という意味です。特許法上、公然と知られた状態を指し、一般的に新規性を失った状態のことを「公知」と呼びます。特許関連で使われることが多いため、ビジネスシーンにおいて耳にする機会は多くはない言葉です。そのため、耳馴染みがないと違和感を覚える方もいるかもしれません。
例文
- 特許出願前に公知の発明は、新規性を有しないため、特許を受けられない。
連絡
「連絡」とは、「相手に知らせること」「情報などを知らせること」などの意味があります。連絡は、ビジネスシーンや日常生活とさまざまな場面で使われますが、周知に比べ、簡単な情報に対して使われることが多い言葉です。周知が不特定多数に伝える際に使われるのに対し、連絡は自分と関係のある人物に対して情報を知らせる場合に使われます。
例文
- この件の詳細に関しては、後ほどご連絡いたします。
- 電車の遅延によって待ち合わせに遅れる旨を連絡する。
周知の英語表現
「周知」を英語で表現する場合、「disseminate」「inform」「familiarize」などを使うと良いでしょう。
「disseminate」や「inform」は、「情報や思想などを広める」「人に情報を与える」という意味の言葉です。また、「familiarize」は、「世間に広めて普及させる」という意味を持ちます。
「周知」を正しく使って、スキルアップを目指す
「周知」は「広く知らせること」を意味し、ビジネスシーンにおいては情報や決定事項を関係者に知らせる時に使われます。ビジネスシーンでもよく使われる言葉の一つなので、間違いのないよう正しい意味を理解して使うことが大切です。「告知」や「通知」などの類義語も「周知」との違いを把握したうえで正しく活用できるようにしておくと良いでしょう。
「情報の周知徹底」ができると、プロジェクトの進行だけでなく、社内の人間関係もスムーズになるはずです。「周知」の正しい使い方をマスターし、自分のスキルアップとキャリアアップにつなげてみてください。
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