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目上の人に使える?「よろしくお伝えください」の意味や使い方を解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/05/28

「よろしくお伝えください」は、ビジネスでも日常生活でもよく使われる言葉です。社交辞令として気軽に使える言葉ですが、適切に使用しないと失礼にあたることもあり、注意して使う必要があります。 この記事では、「よろしくお伝えください」の正しい意味や場面ごとの使われ方、使う際の注意点、言われた場合の返事の仕方や伝え方を解説します。正しい用法を身につけて、ビジネスシーンで活用していきましょう。

目次

「よろしくお伝えください」の正しい意味

「よろしくお伝えください」は、その場にいない人に対して好意の気持ちを伝えてもらうための言葉です。ここでの「よろしく」は、「ほどよく」「良い感じに」の意味を持ち、言い方は任せるが「良い感じになるように私のことを言っておいてください」という意味なのです。

別れ際の挨拶として使われるほか、感謝や謝罪の気持ちを伝えたり、お見舞いの際にも使用できます。対面だけでなくメールや文書にも使用可能です。ただし、使う相手によっては失礼にあたることもありますし、言った相手の気持ちを勝手に推し計って言葉を付け足して伝えると意味が違うことがあり得ます。

文脈や相手の態度などによって、気軽な挨拶なのか本気で伝えてほしいのか判断することが必要です。

ビジネスシーンでの「よろしくお伝えください」が使われる場面

ビジネスシーンでは感謝の気持ちや謝罪の言葉として使用したり、メールや文書の結び言葉や社交辞令で使われます。それぞれの意味合いで使われる場面と、その際の使い方を紹介します。

感謝の気持ちを伝える際に使われる

「よろしくお伝えください」は、向かい合う相手に感謝の言葉を伝えた後、その場にいない関係者などにも感謝の気持ちを伝える際に使われます。ビジネスシーンでは取引先の関係者とのやり取りの最後に、話を締めくくる言葉としてよく使用され、以下のように使います。

  • 本日は出席していただきありがとうございました。〇〇部長にもよろしくお伝えください。
  • (手土産やお中元をいただいたとき)お心遣いいただきありがとうございます。第二営業所の皆さまにもどうぞよろしくお伝えください。

謝罪をする際に使われる

「よろしくお伝えください」を、お詫びの言葉の締めくくりに使うこともあります。使うときは、言いながら頭を下げることも多いでしょう。その際は、言葉を言い終わってから頭を下げるようにすると丁寧な印象になり、謝罪の気持ちや敬意が伝わりやすくなります。

  • 先週の会議が延期になった件では、大変ご迷惑をおかけしました。〇〇部長や他の皆さまにもくれぐれもよろしくお伝えくださいますようお願いいたします。
  • 本日は遅くまで失礼いたしました。ご家族にもどうぞよろしくお伝えください。

メールや文書の結び言葉として使われる

「よろしくお伝えください」は、メールや文書の結び言葉としてもよく使われます。メールや文書の最後に使うことで、相手だけでなく、その家族や関係者への気遣いを伝えることができます。この場合も感謝の気持ちとしてだけでなく、謝罪文の結び言葉としても使用可能です。

  • 先日はお忙しいところ会議に出席いただきありがとうございました。一緒にご参加された〇〇課長にもよろしくお伝えください。
  • この度は急遽打ち合わせ日程が変更となり、ご迷惑をおかけしました。参加予定のほかの皆さまにもどうぞよろしくお伝えくださいませ。

挨拶や社交辞令で使われる

「よろしくお伝えください」が最も多く使われるのは、挨拶や社交辞令の場面でしょう。会社同士や人との間で円滑に関係を進めるための決まり文句であり、特別な意味のない挨拶言葉として用いられます。ただし、中には本気で相手に伝えてほしい場合もあるため、言葉の翻意を見極める必要があります。

  • 〇〇さんは相変わらずお忙しいのでしょうか?どうぞよろしくお伝えください。
  • 昨年同様、今年も変わらぬお付き合いをお願いいたします。部署の方々にもよろしくお伝えください。

「よろしくお伝えください」は目上の人に使える?

「よろしくお伝えください」は、職場やプライベートで使える丁寧な言葉です。ただし、どう伝えるかはあなたにお任せしますというスタンスなため、目上の人に使う場合は失礼にあたります。

また、伝えてもらいたい人が相手と同等か目上の人である場合に使える言葉ですので、相手の部下にあたる人への気持ちを伝える際には不適切です。地位の高い人に対して部下から伝えるような場合も失礼にあたりますので、そのようなときにも使わない方がよいでしょう。

失礼になる例文

  • (取引先の部長に向かって)〇〇課長にもよろしくお伝えください
  • (取引先の営業社員に向かって)〇〇取締役にもよろしくお伝えください

家族ぐるみで付き合いのある目上の人に向かって相手の家族に対して使うことは可能です。

OKな例文

  • (上司に向かって)ご家族の皆さまにもどうぞよろしくお伝えください

「よろしくお伝えください」の返事

ここからは「よろしくお伝えください」と言われたときの対応の仕方を紹介します。先方から「よろしくお伝えください」と言われた際に、「はい」だけでは素っ気ない印象になりますので、以下のような返事を用いるとよいでしょう。

  • (伝える相手が上司の場合は)「承知いたしました」「かしこまりました、申し伝えます」
  • (家族に伝える場合は)「ありがとうございます。必ず伝えます」

伝える相手によって答え方を変えると覚えておきましょう。

「よろしくお伝えください」と言われたときの伝え方

「よろしくお伝えください」と言われたことを本人に伝える場合、どう伝えればよいのか迷うことがあります。「よろしくお伝えください」は、定型文であり深い意味はありません。相手が気にかけていたことが伝わればよいので、以下のような言葉で伝えましょう。

  • 〇〇さんが部長によろしくとおっしゃっていました。
  • 〇〇さまより専務にくれぐれもよろしくお伝えくださいとのことでした。

「よろしくお伝えください」は「言い方はお任せします」というニュアンスを持ちますが、相手の気持ちを勝手に推測して言葉を付け加えると意味が違ってくることがありますので、シンプルに伝えましょう。

「よろしくお伝えください」の敬語表現

「よろしくお伝えください」の敬語表現は「よろしくお伝えいただけますか」「よろしくお伝えいただきますと幸いです」などです。「ください」の部分を謙譲語の「いただけますか」に変えることで、より丁寧な印象の言葉になります。シーンや相手により特に丁寧さや敬意を伝えたい場合はこちらを使いましょう。

  • 〇〇さんにもよろしくお伝えいただけますか。
  • 〇〇部長にもよろしくお伝えいただけますと幸いです。

また、「よろしくおことづけください」と言い換えても、丁寧さが伝わります。

「よろしくお伝えください」の英語表現

「よろしくお伝えください」の英語表現は「Please say hello(hi) to~」になります。「〜に、helloと言っておいてください」という意味で、helloでもhiでもOKです。かしこまりすぎる表現ではないので、仕事でもプライベートでも使用可能です。

より丁寧な表現としては「Please give me regards to~」があります。こちらは「私のよろしくという気持ちを伝えてほしい」という意味になり、ビジネスシーンで目上の人に使う場合に適しています。

「よろしくお伝えください」を正しく使って円滑な関係作りに役立てよう

「よろしくお伝えください」は挨拶や社交辞令として気軽に使われることが多い言葉です。対面だけでなくメールなどで感謝や謝罪を伝える際の締めくくり言葉としても便利に使え、円滑な関係構築に役立てることができます。

しかし、伝える相手やシチュエーションによって不適切になる場合もありますので、使用の際には配慮が必要です。正しい意味を理解し、使い方を覚えてビジネスシーンで役立てていきましょう。

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