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「感慨深い」の使い方は?注意点や「感動」との違い、類語も解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/07/11

スピーチや礼文で「感慨深い」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、多くの人は「感慨深い」という言葉を何となく聞いていて、言葉の意味を詳しく知らないのではないでしょうか。本記事では、「感慨深い」という言葉が「どのような場面で利用する言葉なのか」「感動との違いは?」など、多くの方が感じている疑問について解説します。ビジネスシーンでの使い方や、類語も紹介するので、気になる方は最後まで読んで参考にしてください。

目次

スピーチや礼文で「感慨深い」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、多くの人は「感慨深い」という言葉を何となく聞いていて、言葉の意味を詳しく知らないのではないでしょうか。

本記事では、「感慨深い」という言葉が「どのような場面で利用する言葉なのか」「感動との違いは?」など、多くの方が感じている疑問について解説します。

ビジネスシーンでの使い方や、類語も紹介するので、気になる方は最後まで読んで参考にしてください。

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感慨深いとは?

感慨深いとは「かんがいぶかい」と読みます意味は、心の底から深く感じる度合いが強いという意味です

切なさや思いで深い話の感想を述べる際に利用され、曖昧ながらも情緒豊かな印象を与えます。場合によっては、喜びや悲しみを表す際にも使用されるケースもあります。

「考え深い」とは意味が違い

感慨深いと似た読み方の言葉に「考え深い」という言葉があります。読み方は似ていますが、意味は大きく異なるので注意してください。

考え深いとは、「考え」が「深い」という意味です。よって、深く考え巡らせることを表します。例えば、「考え深い方だ」や「彼女は考え深い様子で黙り込んだ」のような使い方が正しいです。

感慨深いは、個人的な感情を伝える際に使われますが、感慨深いは、思考の動きを表現する際に使う言葉と覚えておきましょう。

「感動」とは場面の違い

「感動」とは、物事に深い感銘を受け、心を強く動かされることを意味します。心に深く感じるものがあるという点では「感慨深い」との共通点です。しかし、感慨深いはその感情に至るまでの思い出や経緯に思いをはせて、しみじみしているニュアンスがあります。

そのため、以下のような文で表すと二つの文の印象に違いを感じるでしょう。

* 息子が作った動画を観て、感動した

* 息子が作った動画を観て、感慨深かった

前者の「感動」はその動画や息子が作ったという事実に感動したことがわかります。一方で後者の「感慨深い」は、息子が成長して一人で動画を作れるようにまでなった様子や、その成長について、深く身にしみて感じている印象を受けるのではないでしょうか。

このように、感動と感慨深いでは意味や与える印象が異なります。

「感慨深い」を言い換えると?

感慨深いという言葉には、類語があります。同じ意味の言葉を知っていると、さまざまなシーンに合わせて利用できるので、表現力が豊かな印象を与えられます。

以下では、類語を紹介するので参考にしてみてください。

「感無量」

「感無量」とは、感慨無量を省略した言葉です。無量とは、量をはかりきれないほど多いという意味であり、大きく心を動かされたことを表現します。

以下は、感無量を用いた例文です。

* こんなにも立派に成長したなんて、感無量だよ

* 試合で優勝した息子の顔は感無量だ

感無量とは、「感慨」の一言では表せないほど、はかりしれない想いを表現する際に利用するのがおすすめです。

「感極まる」

「感極まる」は、非常に感動する様子を表します。また、強い感動を表す際に利用する言葉です。過去の出来事や経験を思い出しながら、しみじみ思う際に使うため、感慨深いという言葉の類語として活用します。

以下は、感極まるを用いた例文です。

* 相手の誇りを感じ、感極まるものがあった

* 優勝が確信した時、これまでの苦労が頭をよぎり、感極まって涙を流した

「心に染みわたる」

「心に染みわたる」とは、心に深く入り込むことや、じわじわと心を動かされた様子を感じられた際に利用します。

以下は、心に染みわたる言葉を用いた例文です。

* こんなに言葉が心に染み渡ることは、いまだかつてあっただろうか

* 多くの方々の心に染み渡る名言を残した

心の底から味わう様子を表現できる「心に染みわたる」は、日本語がしっくり合う印象を与えられます。「深く染み入る」も同様に利用できるので、参考にしてください。

「 余韻のある」

「余韻のある」は、「余った音」という字から構成されています。このことから、音が鳴り終わった後に残っている響きを表し、時間の経過がある中で徐々に広がる感情を伝える際に使用されることが多いです。

以下は、余韻のある言葉を用いた例文です。

* 余韻のある物語だった

* 余韻のある鐘の音が、いつまでも耳に心地よく残っている

ビジネスシーンでの使い方と例文

最後に、ビジネスシーンにおける「感慨深い」の使い方を解説します。例文も一緒に紹介するので、ビジネスシーンはもちろんスピーチや感情を伝える際に利用してみましょう。

成果が出たとき・達成した時

ビジネスシーンで感慨深いという言葉を利用する際に多いのが、何かを達成したときです。

自分の成果や目上の相手、周囲の仲間が出した成果に対し、ただ「うれしい」という言葉だけでは稚拙な印象を与えてしまう可能性があります。そのため、「感慨深いです」「感慨深い気持ちです」など言い換えて伝えるのがいいでしょう。

▼例文

* 長年計画をしてきたプロジェクトが無事終了し、感慨深いです

* 温めてきた作品が世に出たことは、実に感慨深い

努力が実を結んだ話をする(大勢の前でスピーチ)する時

感慨深いという言葉は、スピーチでも心境を伝える際に非常に役に立つ言葉です。

努力の結果が出たときにする話や、成長に対してうれしい気持ちを話す際に「感慨深い思いに浸りました」「感慨深いものを感じました」のように利用してみると、印象がいいです。

落ち着きのある表現として聞こえるので、利用してみてください。

例文

* 今みなさまの前に立つことができて感慨深いものを感じます

* 新たな立場でこうして故郷に戻ってこれたと考えると、感慨深い思いに浸りました

目下の人が何かを成し遂げた、評価を受けたとき

感慨深いという言葉は、部下などの目下の人に対しても使うケースが多いです。

部下や後輩、子供など、自分が長らく目をかけてきた相手が何かを成し遂げたとき、気持ちを伝える際に利用してみてください。

例文

* 田中さんの初受注の知らせを聞いて、上司である私も感慨深い気持ちです

* 息子の志望校合格は、親である私にとっても大変感慨深い

* 孫から結婚の報告を受けたときには、感慨深い気持ちになりました

「感慨深い」を使いこなそう

日本語にはさまざまな言葉があり、一つづず意味や使い方を理解すると表現豊かな人として好印象です。また、自分自身もあらゆる相手とのコミュニケーションに活かせ、シーン問わずコミュニケーションを楽しめるでしょう。

今回は、感慨深いという言葉でしたが、その他にも意味が深い言葉はたくさんあります。まずは、この機会に感慨深いという言葉を理解し、正しく使えるようにしてください。

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