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40代でも経営企画への転職は可能?転職成功のポイントやキャリアパスも解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/07/24

ビジネスパーソンのキャリアで重要な時期である40代。ここでの転職はその後のキャリアパスを左右します。経営企画は、生え抜きの優秀な社員が経営幹部候補として配属されることが多いですが、中途採用がないわけではありません。本記事では、40代から経営企画を目指す方に必要なもの、準備しておくべきこととともに、経営企画転職後のキャリアパスについて解説していきます。

目次

ビジネスパーソンのキャリアで重要な時期である40代。ここでの転職はその後のキャリアパスを左右します。経営企画は、生え抜きの優秀な社員が経営幹部候補として配属されることが多いですが、中途採用がないわけではありません。

本記事では、40代から経営企画を目指す方に必要なもの、準備しておくべきこととともに、経営企画転職後のキャリアパスについて解説していきます。

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40代で経営計画への転職は可能か

40代で経営計画への転職は可能です。ただし転職難易度は高くなります。経営企画は企業経営を左右する重要部署のため、大企業では中途採用を行う場合、即戦力を必要としていることが多いため、他の企業で経営企画に従事している人やコンサルティングファームからの転職者が強いです。

40代は、ある程度の職歴や専門知識を持っていますので、経験と知見は申し分ないでしょう。しかし、別職種から経営企画への転職の場合は、財務・会計、経営などの知識が必要になります。また、情報収集や分析、資料作成、コミュニケーションなどのスキルも重要視されます。変化に対する柔軟な対応力や発想力などの資質などが総合的に評価されます。

経営企画への転職を成功させるためには、転職市場での自分の価値を客観的に評価し、何が武器になるかを分析しアピールできることが必要です。また、デジタルトランスフォーメーションの推進も経営企画の重要な経営企画の業務ですので、全社的なDXの展開についても知識が必要です。

経営企画の仕事の現状

現在、経営企画の需要は高まっています。求人数は増えていますが、即戦力となる経験豊富で知識やスキルも十分な優秀な人材が求められますので、難易度、競争率ともに高い傾向にあります。

経営企画には、数値分析力と論理的思考など高度なビジネススキルが求められます。また、大企業では、営業、企画、販売、製造など各部門についても深い理解と経験も必要です。それでは、経営企画の仕事の現状をみていきましょう。

経営企画の年代別平均年収

経営企画担当者の年代別平均年収は以下の通りです(※1)。

年代

平均年収

20代

437万円

30代

602万円

40代

769万円

50代〜

830万円

ただし、地域や業界や会社の規模によって大きく差が出るのが経営企画です。外資系ITや外資系金融では20代から1,000万円を超える企業もありますし、日本の大手企業も、商社や銀行は40代で1,300万円を超える会社もあります。

(※1)参考:平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】

経営企画とデジタルトランスフォーメーション(DX)の関係

経営企画は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する役割を担っています。2025年問題も控え、DX化は企業の重要課題といえるでしょう。

DX推進では、IT部門と事業部門との連携が重要になります。事業部門の各現場の業務をリサーチすることと、既存の基盤システムとの連携を考える必要があるからです。生産性向上や業務効率化という経営側の意向を踏まえ、DXを推進する経営企画には、DXに関する最新の知識が求められます。

40代が経営計画への転職を成功させるポイント

40代で経営企画を目指す場合、それまでの経験と知識の価値が高く評価される必要があります。また、知識とスキルも高度なものが求められます。

若手ならば、資質と人間性からポテンシャル採用されることもありますが、40代に求められるのは即戦力とリーダーシップです。経験と知識、スキルを上手にアピールするための準備をしましょう。

過去の経験を活かす

40代にもなると、企業人として中核となるポジションを経験しています。経験と身につけた知見を具体的に説明できるようにしましょう。

営業方法を変革し成績を大幅に伸ばした、事業開発で新サービスのローンチに成功した、経理でIPOを成功させたなどの実績は、経営企画の仕事に親和性が高いといえます。自分自身が推進してきた業務や事業の経験をリストアップし、経営企画に活かせるポイントを整理しておきましょう。

スキルを習得する

経営企画への転職希望者は、専門的なスキルを持っている方が強いでしょう。具体的には、財務諸表を読み解く能力、数値分析力、経営戦略に向けた分析力、目標設定とその進捗管理などです。求められるレベルは難易度の高いものですので、意識的にスキル習得をすることが重要です。

また、客観的に証明できるものとして、資格取得も良いでしょう。中小企業診断士や簿記1級、公認会計士などの資格は、有利です。他にもMBAレベルの経営学を独習するのも効果的ですし、実際にMBAを取得することも有利に働きます。

業界研究と情報収集を徹底する

経営戦略の立案や中長期経営計画の策定には、業界内外の環境要因の分析が必須です。志望する業界のトレンドや他社の動向、競合各社の経営状況など、経営計画に関する情報を積極的に収集する姿勢が重要です。

世界金融、最新ビジネス動向にも目をむけなくてはなりません。会員向けビジネスニュースや論文をチェックする習慣を持つと、戦略策定に役立ち、説得力のある資料を作成できます。経営書、ビジネストレンド、業界動向を示す書籍、統計をベースにした論考、官公庁の白書などにも目を通し情報収集を徹底しましょう。ビジネスセミナー等への参加も有効です。

ネットワークを構築しておく

転職を成功させるためにも、人的ネットワークを広げることは重要です。希望する業界のイベントやセミナー、展示・商談会など、業界の人々が集まる場に積極的に参加し、志を同じくする人とつながっていきましょう。LinkedInなどのSNSを活用することも、有効です。実際にLinkdInを活用して転職に成功する人も多いです。

人脈を広げることで、経営企画などの職種について具体的に知ることもできますし、業界動向の情報交換なども可能になります。職務経歴やポジションを共有しておけば、ポストに空きができたときにオファーをもらうこともできます。

新しいことにチャレンジする姿勢をアピール

40代の転職で企業が懸念するのは新しいことを吸収しアップデートする能力があるかです。豊富な経験と知識が蓄積されている一方、40代では仕事のスタイルが固まっているところもあります。

新境地で経営企画を担当し戦略的な問題解決に貢献するためには、知見とノウハウを活かしながら、しなやかに新しい知識や習慣、ビジネススタイルを習得することが求められます。

常に、新しいビジネスモデルや思考方法、経営トピックを学習し、最新の状態に維持する姿勢をアピールしましょう。

40代の経営企画担当者に求められること

40代の転職希望者に対して採用側は、以前の企業での職務経験やマネジメント経験を期待します。経営企画の場合は、扱う領域が広いので多種多様な経験で成功してきたというキャリアが武器になります。

また、変化が激しい時代ですので、体制や方法、計画の柔軟な変更や変革ができる力も必要です。

経験と知識の深化

40代では、企業が求める経験とスキル、知識量は大きくなります。経営企画は、企業の中枢で経営者の手足となり経営戦略を作り、中長期経営計画を策定するという重要な役割を担います。新しいメンバーに40代を採用するのは、十分な経験と知識がある即戦力になるからです。企業人経験20年にふさわしい、分析や企画のスキルは当然、チームマネジメントの経験と実績が問われます。

ビジネスや経営についての深い知識も求められます。経営に関する定番の書籍はもちろん、DXの事例やAIを活用した最先端の経営、財務、マーケティングなどの知識が、実践的なレベルで身についていることが必要です。

リーダーシップの発揮

40代に求められるのは、決まっているジョブをこなす働き方ではなく、仕事を作り考え人を動かすリーダーシップです。企業でマネージャーを経験してきた40代は、採用と同時に部下をつけられます。特に経営企画のように仕事の範囲が多岐にわたり、統計データの分析や財務から経営データを抽出し分析するタスクがある場合、若手社員の指導やマネジメントに大きな期待をかけられます。

また、経営企画は企業の経営戦略に関わるポジションで、事業部門と共同でプロジェクトを起こす場合もあります。忙しい部署のメンバーとコミュニケーションをとり調整し参加意欲を高め、プロジェクトを動かすリーダーシップが必要です。

変革力の発揮

VUCA(ブーカ)の時代。常識が変わり、新概念や業界の急速な変化が起こる予測不可能な状況が企業活動を取りまいています。AIの影響を大きく受ける業界もあれば、SDGsへの達成、コンプライアンス上の問題など次々に解決すべき課題も生じています。

経営企画には、変化に柔軟に対応できる力が求めらるのです。外部環境の変化を敏感に把握するには、テクノロジーへの理解、情報収集力、自分でゼロから考える力が必要。また、論理的思考では不可能なアイデアの創出につながるクリエイティブ思考も重要です。状況判断と観察により、状況の変化に対応したプランを策定し、即座にアクションできることも大切な資質です。

40代で経営計画に転職するための注意点

経営企画は企業人としてのトップクラスの花形部署です。経営陣の代わりに、市場と自社の数値分析を行い、戦略策定や計画立案をし会社の進路を決定します。

そして企業の成長の肝ともいえる部署で活躍するには、優秀な人材が求められます。自分の市場価値を客観的に知り、適した業種業界を選択し、経営のプロとしての知見を持つ。それらの準備が転職を成功に導きます。

転職の動機を明確にする

転職は、その後のキャリアに大きく影響することもあります。今後のキャリアパスのなかでの今回の転職の位置付けと実現したいゴールを描き志望動機を明確化しましょう。

複数の部署を経験したなかで、ゼロから築いたものは何か、変革したものは何か、その結果どういう知見とノウハウを得たか。すべて棚卸し、いかに経営企画に役立つかを考えるのです。動機、ゴール、実現の具体的なプランを持てば、採用先を説得するロジックが作りやすくなります。

経験を活かせる業界・職種を選ぶ

40代は、それまでの経験を活かして転職を考え新たなキャリアをスタートします。成功させるには、転職先選びが肝心です。経験や知見、スキルを活かせる分野が最良です。経営計画では、営業をはじめ企画開発、製造など広範な分野の知識が求められます。実際に見てきた業界ならば有利です。

ただ、業界にこだわりすぎると転職が困難な場合もありますので、柔軟に考え固執することなく理想の転職先を求めましょう。

経営計画に関する知識を身につけておく

他業種から経営企画を目指す場合は、難易度が高いことを覚悟してください。営業や事業企画で培った経験と知識は無駄にはなりませんが、経営企画の仕事内容を熟知していることは必要です。

人脈を活用し現職で同年代の経営企画担当者にヒアリングしながら、書籍により、財務、会計、マーケティング、経営戦略、中長期計画、計画遂行についての知識を身につけましょう。新規事業開発やICT導入、組織改革なども経営企画の仕事になりますので、勉強が必要です。

40代で経営企画に転職した後のキャリアパス

経営企画での職務経験は、企業経営に近いところでのキャリアパスに有効です。大企業では、経営幹部を育成するための部署に位置付けるところもあります。財務や経営の知識と経験があれば、経営陣を目指すことも夢ではありません。

また、コンサルティングファームや会計事務所などクライアント企業へのコンサルティングをするという方向もあります。もちろん、独立や起業も良い選択肢です。

経営幹部へのキャリアアップ

経営企画でのキャリアパスでは、理想的なのは経営企画幹部から、執行役員になりボードメンバーになることです。M&Aや新規事業開発、DXプロジェクトなど根幹に関わるプロジェクトで活躍が認められれば、その道も遠くないでしょう。そのためには、40代、50代での経営企画部署内でのポジションを具体的に描き、重要なプロジェクトのリーダーには積極的に手を上げていくことが大事です。

また、部下の育成にも力を入れ、経営企画で有用な人材を目指しましょう。

経営コンサルタントへの転職

経営コンサルタントの仕事は、クライアント企業の経営課題を抽出し解決策を盛りこんだ計画を策定し、遂行することです。これは、経営企画の仕事と密接に関わっています。経営企画で中長期経営計画や経営戦略を策定した経験は、外部環境分析、財務諸表からの経営指標分析などのノウハウとして活きます。各部署の業務内容の調査、ヒアリング、課題抽出にも役立ちます。

自社の業界だけでなく、多様なクライアント企業の経営に携わることができるのも魅力です。MBAや中小企業診断士、公認会計士や税理士の資格を取得していれば、コンサルティングファームへの転職にも有利です

自己独立や起業

40代で経営企画を経験すると、企業経営のプロになりますので、事業会社を立ち上げる人も多いです。まったく新しい商品・サービスを投入すること、どちらも経営しがいのあるビジネスです。5年先、10年先を見越した経営判断が可能なのも強みです。

また、経営コンサルタントとして独立するのも魅力的なキャリアです。経営企画で培った経験と知見を活かし、中小企業や小規模事業者、スタートアップなどに対し、その成長を支援することができます。

過去の経験を活かし40代で経営企画への転職を成功させよう

40代での転職活動では、それまでの経験で積み重ねた知見、スキルを自己分析し、転職市場での自分の価値を把握する必要があります。経営企画に採用されるためには、マネジメント、組織改変、新規事業の推進など特別な経験が必要になるでしょう。

採用担当者が求めているのは、経営に直結する知識が豊富で、多様な現場の現実を知っている人材です。知識を身に着けるための学習や情報収集、人脈の活用、必要な資格の取得などで、優位に進めましょう。

経営企画からは、執行役員などを経て経営陣への参加が見えてきます。入念な準備と努力で、経営企画への転職を叶えましょう。

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