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労務向け職務経歴書の書き方のポイントと記入例を紹介!

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/03/25

従業員の労働環境を整える、労務の仕事。そんな労務への就職・転職の際に「どのように職務経歴書を書けばいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、労務向けの職務経歴書の書き方と、書く際のポイントを解説。また、労務と人事の違いや、労務の仕事で求められる人物像もご紹介します。

目次

従業員の労働環境を整える、労務の仕事。そんな労務への就職・転職の際に「どのように職務経歴書を書けばいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、労務向けの職務経歴書の書き方と、書く際のポイントを解説。また、労務と人事の違いや、労務の仕事で求められる人物像もご紹介します。

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労務の仕事とは

労務は、従業員に関わるお金・保険を扱うほか、従業員に安心して働いてもらう上でも欠かせない役割を果たします。労務の具体的な仕事内容は、以下の通りです。

【労務の仕事内容】

  • 給与計算:残業や休日日数などによって変動する労働時間から、毎月給与額を計算します。各種税金・社会保険料などの天引きも必要です。
  • 社会保険料の手続き:従業員の保険(雇用保険、健康保険、厚生年金など)の手続きに加え、必要に応じて年金事務所やハローワークへの書類提出も担います。
  • 入社・退社の手続き: 労働条件通知書の交付、 必要書類の通達、雇用保険の手続き、書類回収など、入退社に必要な手続きを実施します。
  • 労働者と企業間のトラブル対応:人間関係のトラブル・悩み、残業代の未払いなど、労働者と企業の間に発生する様々なトラブルに対応します。
  • 就業規則の作成:法的根拠に基づいて、給料、労働時間・日数、休憩・休暇、退職などに関する就業規則を作成・管理します。

労務の仕事では、労働基準法・派遣法といった法律への理解が求められます。未経験の方にはハードルの高い仕事に思えるかもしれませんが、働きながら学び続ける気持ちがあればチャレンジできます。

人事と労務の違い

中小企業などでは、人事が労務の業務を兼ねているケースも少なくありません。実際に、両者とも従業員の管理に関わりますが、本来、その役割・業務内容は異なります。

人事は、個々の従業員にダイレクトに関わる業務内容で、採用・育成・評価・配置管理などを担います。一方、労務は各種手続き・管理の業務が多く、労働環境を整える「裏方的存在」と言えるでしょう。

労務の職務経歴書の書き方

これから労務の仕事に就職・転職する方は、企業に提出する「職務経歴書」を書く必要があります。履歴書は「求職者の大まかな情報」を確認する書類であるのに対して、職務経歴書は「求職者のこれまでの職務経験」に特化した書類です。

そんな職務経歴書に記載すべき項目は、以下の通りとなります。

【労務職務経歴書の項目】

  • 職務要約
  • 職務経歴
  • PCスキル
  • 資格
  • 自己PR

職務経歴書では、職務経験ほか、スキル・資格などもチェックされます。なお、職務経歴書は「A4サイズの用紙1〜2枚」にまとめるのが一般的ですので、その範囲内で、過不足なく情報を記載してください。

それでは、職務経歴書に記載すべき項目について、詳細を見ていきましょう。

職務要約

客観的な事実をベースに職務経歴の要約を記載します。加えて、企業で貢献・尽力したことを記載しても良いでしょう。ただし、職務経歴書の最後に自己PRを記載できるため、書きすぎて、職務経歴が分かりづらくならないように注意してください。

【記入例】

○○大学を卒業後、株式会社○○へ入社し、○○名規模の労務管理と給与計算の業務を○年間経験しました。また、労務だけでなく、新卒・中途採用や教育研修の企画など、人事業務も一通り携わって参りました。

職務経歴

業務経験の詳細を記載します。記載すべき内容は、在籍した会社・部署・役職・担当業務・業務量(手続きを実施した社員数や採用人数等)などです。労務以外に人事など幅広い分野の業務を担当していた場合は、 分野ごとに分けて記載すると見やすくなります。なお、情報を羅列すると見づらくなるので、表の形式にしましょう。

【記入例】

○○年○○月~○○年○○月 株式会社○○

事業内容:機械​​部品の製造・販売

資本金:○億円

社員数:○○名

所属:管理部 人事労務課(正社員として勤務)

期間

業務内容

○○年○○月~○○年○○月

●新人研修後、管理部 人事労務課へ配属

マネージャー以下○名で、以下業務を担当

【労務業務】

  • 給与、年末調整等(社員・契約社員 計○○名分)
  • 社会保険料事務担当

【人事業務】

  • 新卒・中途採用
  • 教育研修の企画

| ○○年○○月~ | ●管理部 人事労務課 主任に昇進

マネージャー以下○名で、以下業務を担当 |

【労務業務】

  • 社内相談窓口の室長を担当
  • 社会保険料事務担当

【人事業務】

  • 新卒・中途採用(一次面接官担当)
  • 教育研修の企画

【その他業務】

  • 就業規定の一部改定

スキル

労務業務に役立つ知識・技術・経験を記載します。パソコンスキルや業務経験はアピールできるので、それぞれ分けて詳細を記載すると良いでしょう。

【記入例】

●パソコンスキル

  • Word(社内外で使用する各種文書が作成可能)
  • Excel(関数とマクロが使用可能)
  • PowerPoint(プレゼンテーション資料は作成可能)

●業務経験

  • 給与計算○年(賞与、退職金の管理服含む)
  • 社会保険事務○年
  • 採用○年(面接官経験、募集要項作成含む)

資格

現在までに取得した資格を、取得年数も含めて記載します。中でも労務の仕事に関係する、社会保険労務士、衛生管理者、労務管理士、産業カウンセラー、メンタルヘルス・マネジメント検定、労働時間適正管理者検定などの資格取得者は優遇されます。

【記入例】

  • 社会保険労務士 / ○○年○○月取得
  • 産業カウンセラー / ○○年○○月取得

自己PR

労務業務に役立つ自らの強みを、具体的な出来事とともに記載します。労務業務に求められるのは、作業の正確性や問題解決能力ですが、プロジェクトへの参加など能動的に動いた経験もアピールポイントです。可能な限り数値で表現するなど、客観的な事実ベースで書き、2項目ほどに分けて見やすく記載することがポイントです。

【記入例】

  • 労務業務における効率化・自動化を推進

全社を挙げてスタートしたDXプロジェクトにおいて、私は労務課主任の立場から、業務の効率化と、一部業務の自動化を提言しました。そしてDX化の推進で、人的ミスを○%、残業時間を平均○時間削減することができました。現在の職場環境を冷静に見つつ、限られたリソースを有効活用し、労務業務のクオリティを高める方法を常に考えています。

  • 人事制度改革で課題解決に尽力

働き方改革の一環として全社的に取り組んだ人事制度改革では、中心メンバーとして尽力しました。改革に際しては、私の提案で○人分の社員アンケートを実施し、現行の人事評価の課題を抽出。その結果をもとに、大胆な人事制度改革を実現しました。

労務の職務経歴書を書くときのポイント

労務の職務経歴書を書く際、指針となるべきポイントが存在します。具体的には、以下2つのポイントを意識すると、より良い内容の職務経歴書を作成することが期待できます。

【労務の職務履歴書を書くときのポイント】

  • 数値を書いてできるだけ明確にする
  • どのような貢献ができるか記載する

数値を書いてできるだけ明確にする

職務経歴書を書く際は、入社・在籍年数、部署の人数、マネジメント人数、採用人数、達成率など、可能な限り正確な数値を盛り込むことで、内容に説得力が出ます。

また、具体的な数値が書かれていると、職務経歴がイメージしやすくなり、担当者に内容が伝わりやすくなります。 その結果、興味を持ってもらえる可能性が高まり、採用に近づくことが期待できます。

どのような貢献ができるか記載する

職務経歴書は「応募先企業に対してどのような貢献ができるか」が、明確に分かる内容に仕上げる必要があります。

労務の仕事には「求められる人物像」があるので、それを理解した上で合致するポイントを記載することも重要ですが、事前に企業研究をしっかりと行い「応募先企業がどのような人材を求めているか」を調べることが大切です。自己PRも含め、独りよがりな印象の職務経歴書とならないようにご注意ください。

労務の仕事で求められる人物像

労務は企業における「縁の下の力持ち」のような存在です。従業員の働きやすい環境を整備するために、人一倍責任感を持って業務にあたる必要があります。具体的に、以下のような人物像が労務の仕事では求められています。

【労務の仕事で求められる人物像】

  • 丁寧に正確に作業が進められる人
  • 冷静に問題を解決できる人

丁寧に正確に作業が進められる人

労務の仕事は、従業員の給与や保険を扱います。ちょっとした間違いでも、信頼を失う可能性もあるため、ミスは許されません。計算や手続きなどの業務も多いですが、いずれも期限が定められているので、しっかりとスケジュールを把握しておく必要があります。

業務内容は必ずしも派手ではありませんが、丁寧にコツコツと作業を進められる人は労務に向いていると言えるでしょう。

冷静に問題を解決できる人

労働者と企業間のトラブルの間に入ることも、労務の大切な業務の1つです。そしてそのようなトラブルを、冷静に解決に導くことができる人物は、業務で重宝されることでしょう。

具体的には、双方の主張を受け止める「傾聴」、問題を冷静に見つめ解決に導くための「論理的思考」、折衝のための「コミュニケーションや調整」などの能力を持つ人物には、大きなニーズが期待できます。

まとめ

労務は、労働環境を整え、従業員を支える仕事です。 お金や保険を扱うため、丁寧で正確に作業できる資質に加え、冷静に問題を解決する能力も求められます。

これから労務の仕事の就職・転職する方は、職務経歴書を書く必要がありますが「職務要約・職務経歴・スキル・資格・自己PR」を、数字などを使って具体的に、過不足なく記載しましょう。職務経歴書の枚数は「A4サイズの用紙1〜2枚」で問題ありませんが「応募先企業にどのような貢献ができるか」が明確にわかる内容を目指してください。

なお、労務の仕事は、経験者を重視する傾向はあるものの、未経験でもチャレンジできます。ただし、労務の仕事には幅があり、企業ごとに働き方や体制、教育制度、資格取得支援、年収なども異なります。そのため、経験者・未経験者のいずれも「ご自分の希望に合った求人」に応募することが重要です。

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