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簿記2級は未経験でも転職活動に有利|狙える転職先や平均年収は?

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/07/18

未経験から、経理や財務などの事務職への挑戦を考えた際に「簿記2級を取得するべき?」と悩む人が多いのではないでしょうか。本記事では、事務未経験の方でも有利に転職活動を進めるための手段として、簿記2級を取得するメリットをご紹介します。経理未経験でも簿記2級を取得すれば、さまざまな業種に挑戦する際に有利になるので、ぜひ最後まで読んで簿記2級取得を目指してみてください。

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未経験から、経理や財務などの事務職への挑戦を考えた際に「簿記2級を取得するべき?」と悩む人が多いのではないでしょうか。

本記事では、事務未経験の方でも有利に転職活動を進めるための手段として、簿記2級を取得するメリットをご紹介します。経理未経験でも簿記2級を取得すれば、さまざまな業種に挑戦する際に有利になるので、ぜひ最後まで読んで簿記2級取得を目指してみてください。

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日商簿記2級とは?

簿記の資格には、日商簿記・全商簿記・全経簿記の3種類の検定があります。そして、3つの中で最も転職や就活に有利といわれているのが、日本商工会議所が主催する日商簿記です。

日商簿記は、1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級の5種類があり、1級と2級はかなり難易度が高い資格といわれています。また、日商簿記は、社会人を対象とした簿記資格のため、実際の業務に役立つ実践的な知識を学ぶことができます。

中小規模の企業で経理職を務められるレベルは?

簿記2級は、基本的な商業簿記のほか、工業簿記の知識を得ることができるため。中小規模の経理職で即戦力として務めることができます。

簿記2級で、財務諸表の数字から経営内容を把握するスキルが身につくため、実務で活かすことができます。また、財務諸表の数字で経営内容の把握や、会計実務における適切な処理、分析を行うことができるスキルを身に付けられ、即戦力になれるといえます。

簿記2級の難易度

転職市場で「簿記」というと、日商簿記が一般的です。

日商簿記の合格率は、20%〜30%と簿記初心者にとってはやや難易度が高めです。日商簿記3級を持っている人のほとんどが、勉強時間200時間〜300時間、未経験から日商簿記を勉強する場合は300時間〜500時間は、勉強時間が必要だといわれています。

最近では通信教育講座に資格勉強講座もあるので、時間がない方は効率的に勉強することをおすすめします。

簿記2級取得者の平均年収

日商簿記2級所持者の年収は、事務未経験で250万〜350万といわれています。1年以上事務の経験がある場合は、300万〜480万といわれており、実務経験の有無や経験年数によって年収は変動します。

ただし、日商簿記2級は工業簿記の知識を習得することもできるため、最初は年収が低くても、経験を積むことで将来的に高い年収を目指すことができます。

簿記2級は転職に有利?

簿記2級は転職に有利です。「なぜ簿記2級があると転職に有利なのか」しっかりと理解することで、モチベーション高く簿記2級獲得を目指してください。

①企業から最も求められる資格の一つ

企業にとって、経営状態を分析できる人は重要です。簿記2級を持っていると、企業から「経理に関する知識を身に着けている、企業経営状況を正確に判断できる人材」と認識され、転職市場において評価が高くなります。そのため、履歴書の資格欄に簿記2級を記載しておくだけで、採用確率が高まり転職に有利だといえます。

経理職は企業の規模に関係なく、どの企業でも必要不可欠な存在です。自身の転職の幅を広げるためも、簿記2級を取得しておくことをおすすめします。

②実務経験がなくてもスキルの証明になる

転職市場には、経理経験者だけがいるわけではありません。そのため、企業は実務経験がある人の次に、未経験でも簿記の資格を持っている人材を求めます。

簿記2級では、実務経験がなくても一貫した企業経営についての知識を学ぶことができるため、実務で即戦力になることができます。そのため、簿記2級を所持していることは「たとえ実務経験がなくても、企業経営の理解がある」という証明になり、転職市場で有利になると考えられます。

③転職先の選択肢が広がる

簿記2級を所持していると、経理職以外のポジションに挑戦することもできます。

簿記2級は、経理の知識を学ぶだけでなく、企業活動全体のお金の動きを学ぶことができます。そのため、経理以外の営業職やマーケティング職でも重宝されます。

また、企業の経営状況を正確に判断するための知識を得ることができるため、経営管理などハイレベルのポジションを狙うことが可能です。

④給与や待遇が変わる

資格手当の支給がある企業が多く、簿記2級も資格手当の支給対象になる企業がほとんどです。

資格手当の平均は、多くの企業で月1,000円〜5,000円程度の支給です。簿記2級を所持していると、基本給と別に資格手当を受け取ることができるため、転職をしなくても給与アップを期待できます。

また、簿記2級を活かし高度な業務に携わることもできるため、社内での昇給や昇格のチャンスがあり、給与の待遇が変わるといえます。

⑤自己アピールの武器になる

簿記2級を所持していると、経理知識があることを企業にアピールできます。

転職市場では、経理職に転職を考えている候補者が多数います。その中で、未経験でも他の候補者とは違うということをアピールするには、ある程度の経理知識や能力があることを示す必要があります。その際に、簿記2級を持っていると「自分には経理知識があります」と根拠をもってアピールをすることができるので、転職活動の際の武器になります。

簿記2級で狙える転職先は?

以下では、簿記2級を持っていることで狙うことができる転職先をご紹介します。せっかく勉強をして取得した簿記2級を活かし納得いく転職ができるよう、これから紹介する転職先を見て自分に合った業界・企業を選んでください。

会計事務所・税理士事務所

会計事務所や税理士事務での仕事では、個人事業主の経理や税務申請を代理する業務を行うため、簿記2級の知識を活かすことができます。

また、簿記2級を所持していると公認会計士や税理士のサポート業務も任される機会が増え、企業からも重宝されます。

そのため、簿記2級を取得することで、これらの業種に転職が狙えるといえます。

経営コンサルティング

お客さまに対し、企業経営の課題解決のためのコンサルティングを行う経営コンサルティングの仕事でも簿記2級の知識を活かすことができます。

経営コンサルティングの主な仕事は、企業経営をする上での経営戦略や専門知識を用いたアドバイスを行うなど、企業の経営活動において幅広い知識が必須です。その際に、簿記2級で学んだ知識やスキルは必要になるため、経営コンサルティングを転職先として狙えるといえます。

企業の経理や総務

経理の仕事は、企業のお金の流れを管理することです。帳簿の記帳や伝票作成、入出金の管理を行います。また、決算期には、企業の経営状況をまとめた財務諸表を作成するなど、簿記2級で学んだ知識を活かす業務が多いです。

総務の仕事は、企業に必要な資金調達や、銀行から融資を受ける役割など、将来のための企業経営を行う仕事です。

これらの仕事では、お金の流れや企業経営について充分に理解している必要があり、簿記2級を所持していると、企業から重宝されるため転職先として狙いやすいといえます。

金融関連

銀行や投資銀行など、主に法人向け金融関連の仕事でも、簿記2級の知識を活かすことができます。

簿記2級では、金融の仕事で必須となるお金の動きを学ぶことができるため、金融業界に必須の知識が身に付きます。そのため、転職が狙いやすいです。

また、銀行の業務では預金業務や融資業務、振込や口座振替など、為替業務がメインです。投資銀行は、証券業の一種であり主に法人の資金調達や企業買収を支援する仕事のため、会計や財務の知識は必須になります。このようなの理由から、金融業界は簿記2級を所持している人におすすめの転職先といえます。

営業職

営業職では、商品やサービスの販売だけでなく、会社の利益を上げるための売上や販売利益など、財務諸表の知識を理解しておく必要があります。

そのため、簿記2級で学んだことを活かせるといえます。

お客さまに対し、課題のヒアリング、商品提案、販売、サポートまでを行う営業では、売上原価など利益を考慮しながら提案をしなくてはいけないため、簿記2級で学ぶ原価計算を活かすこともできます。そのため、営業職への転職にも有利だといえます。

簿記2級からさらにステップアップするための資格

簿記2級よりさらに難易度が高い資格についてご紹介します。簿記2級より難易度の高い資格を取得することで、転職市場ではさらに有利になり自身の強みにつながるため、是非チャレンジをしてみてください。

①日商簿記1級

日商簿記1級は、合格率が10%程度といわれている簿記検定の中でも最難関の試験です。

経理職の資格の中でも、特に難しいといわれているため、合格をすれば就職や転職に有利だといえます。また、企業経営や会計に対して、高度なスキルや知識を持っていることを証明できるので、昇格や昇給にも反映される可能性があります。

日商簿記2級を勉強したまま、モチベーション高く1級も目指すことができるので、ぜひ挑戦をしてみてください。

②BATIC(国際会計検定)

BATIC試験は、国際関係基準や英語を使った会計処理の知識を必須とします。そのため、BATICの資格を取得すれば、国内外問わず経理の仕事に就くのに有利です。また、外資系企業への転職にも有利なため、転職先の幅を広げたい方にはおすすめです。

BATICに合格するには、会計・経理の知識だけでなく、英語力が必須になります。すでに簿記2級を所持していれば会計の基礎知識があるので、勉強がしやすくおすすめです。

③公認会計士

公認会計士は、会計監査のプロといわれるハイレベルな仕事です。

会計に関する資格の中で、最もレベルが高い資格といわれています。会計士が行う業務の中で有名なのものが「財務諸表監査」であり、これは公認会計士独占の業務です。

簿記2級の知識は、公認会計士の資格を目指す際に基礎となるので、勉強をスムーズにすすめることができます。簿記2級で得た知識を活かし、是非資格取得を目指してみてください。

④税理士

公認会計士と同じく、難関資格といわれているのが税理士です。税理士の受験資格には「日商簿記検定1級合格者」が含まれています。

簿記2級を取得していれば、簿記1級の勉強をするにも、税理士の勉強をするにも会計の基礎知識を持っているためスムーズに始めることができます。

まずは簿記1級の取得が必須ではありますが、その先の目標があるほうが勉強のモチベーションが上がると思うので、是非税理士の資格取得を目指してみてください。

⑤中小企業診断士

中小企業診断士の試験は、7科目のうちの1つに財務・会計の科目があります。

これは計算や選択問題で、選択肢の中の財務諸表の誤りを見つけるなど、簿記2級の知識を活かせる試験です。そのため中小企業診断士の資格は、簿記2級を持っていればかなり有利になるといえる資格です。

また中小企業診断士の資格は、公認会計士や税理士の資格よりは易しいといわれているため、何か資格が欲しい方には挑戦しやすい試験だといえます。

⑥FP(ファイナンシャルプランナー)

簿記2級取得後に多くの人が目指す資格が、ファイナンシャルプランナーです。

ファイナンシャルプランナーは、簿記2級の会計知識を活かしながら、家計にかかわる金融や税制、不動産や保険など幅広い分野を学ぶことができるので人気の資格です。

簿記2級は、企業経営に対しての知識を必要とするビジネス向きの資格ですが、ファイナンシャルプランナーは家庭のお金に関する知識を増やすことができるため、将来に備えてお金の勉強がしたいという方におすすめの資格です。

経理の転職は時期を見極めることが重要

以下では、経理の転職におすすめの時期をご紹介します。転職の時期は、合格の成功に大きく左右するので、経理への転職を考えている方は是非参考にしてみてください。

狙い目は決算期の1~2カ月前

1年の業務で企業の経理部が最も人手が必要になるのが、決算期です。そのため、年度末の決算前には多くの求人が企業から出されます。

そのため、経理職への転職は決算期が大変有利な時期だといえます。

経理への転職を考えている人は、希望する会社の決算期を調べ、その2か月前からは求人をチェックすることをおすすめします。

株主総会が終わる6~7月

次に求人が多くなる時期が、6月〜7月です。この時期は半期決算・中期決算前のため、求人が多くなることが予測できます。

経理の求人は、決算期を逃すと一気に減少をするため、都度確認をし、見逃さないように注意しましょう。

また、未経験から経理職への転職を考えている人は、この時期に転職活動が行えるように、早めに簿記2級など資格を取得しておくように準備しましょう。

簿記2級は転職活動に大いに役立つ

簿記2級は、経理職の転職にかなり有利です。企業経営に欠かせない経理の仕事は、会社の経営状況やお金の流れに関する知識が必要不可欠です。たとえ経理未経験だとしても、簿記2級を取得しておくことで「私は経理に対する知識があります」というアピールにつながります。

簿記2級の取得には、時間がかかります。しかし、諦めずに勉強をすれば、自身のキャリアアップや転職活動に有利になるので、是非挑戦をしてみてください。

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