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情報セキュリティマネジメント(SG)とは?難易度や合格のためのポイントを紹介

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/07/11

情報セキュリティマネジメント(SG)について、耳にしたことはあっても詳しい内容を知らない人は多そうです。試験の内容や勉強におけるポイントを理解すると、一度での合格に近づけるでしょう。この記事では、情報セキュリティマネジメントの難易度や、合格のポイントについて解説します。

目次

情報セキュリティマネジメント(SG)について、耳にしたことはあっても詳しい内容を知らない人は多そうです。試験の内容や勉強におけるポイントを理解すると、一度での合格に近づけるでしょう。

この記事では、情報セキュリティマネジメントの難易度や、合格のポイントについて解説します。

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情報セキュリティマネジメント(SG)とは

情報セキュリティマネジメント(SG)とは、2016年からスタートした経済産業省認定の新しい国家資格です。近頃はどのような企業でも、情報漏洩やサイバー攻撃などリスクへの備えが求められます。ただし、社内での情報セキュリティ確保は、IT技術に任せるだけでは不十分です。情報管理や業務フローのチェックは人間にしかできない対策であるため、知識を身につける必要があります。情報セキュリティマネジメントは、時代の要請によりITの危機管理スキルを高める目的で創設された試験です。

情報セキュリティマネジメント(SG)試験の流れ

情報セキュリティマネジメント(SG)の成り立ち知ったところで、試験の流れについて気になる人も多そうです。情報セキュリティの基礎に関する知識を、自身の好きなタイミングで試せる試験であることを理解しましょう。

試験概要

情報セキュリティマネジメント(SG)の試験概要は、以下の通りです。

  • 受験資格 なし
  • 試験日 コンピュータを用いて行うCBT方式により、年間を通して随時実施
  • 会場 47都道府県の主要都市
  • 手数料 7,500円(税込)
  • 試験時間 120分
  • 出題形式 科目Aと科目Bの多肢選択式(科目Aは四肢択一)
  • 出題数 全60問

試験日は年間を通して随時実施される上、会場は全国にあるため自身の好きなタイミングで受験できます。また、受験手数料の7,500円は受験予約時の支払いなので、あらかじめ準備が必要です。出題形式の科目AとBにおける詳しい内容については、次の節で解説します。

出題内容

情報セキュリティマネジメント(SG)は、2つの科目から全60問出題されます。出題内容を知り、具体的にどのような分野を勉強する必要があるのか大まかな見当をつけましょう。

科目Aの出題内容

科目Aでは情報セキュリティの考え方やネットワーク、システム監査などの知識が問われます。科目Aで出題される重点分野や、関連分野は以下の通りです。

重点分野

  • 情報セキュリティ全般 機密性・完全性・可用性、脅威、脆弱性、サイバー攻撃手法、暗号、認証など
  • 情報セキュリティ管理 情報資産、リスク、ISMS、インシデント管理などの各種管理策、CSIRTなど
  • 情報セキュリティ対策 マルウェア対策、不正アクセス対策、情報漏えい対策、アクセス管理、情報セキュリティ啓発など
  • 情報セキュリティ関連法規 サイバーセキュリティ基本法、個人情報保護法、不正アクセス禁止法など

関連分野

  • テクノロジ ネットワーク、データベース、システム構成要素
  • マネジメント システム監査、サービスマネジメント、プロジェクトマネジメント
  • ストラテジ 経営管理、システム戦略、システム企画

科目Aは全60問のうち48問を占め、中でも重点分野からの出題が多いとされています。出題内容が幅広いため、科目Aから優先的に学習すると得点に繋がりやすいでしょう。

科目Bの出題内容

科目Bでは科目Aの知識を前提として、情報セキュリティ管理のケーススタディが出題されます。出題形式は科目Aと同じく多肢択一式ですが、科目Bのメインは1から2ページにわたる長文読解問題です。問題数は12問と科目Aより少ないものの、問題文を読んでいるだけでも時間がかかります。過去問でのシュミレーションや、科目Aの知識定着による対策が重要となるでしょう。

情報セキュリティマネジメント(SG)の難易度

情報セキュリティマネジメント(SG)の難易度は、試験の合格率から読み取れます。試験の主催団体(※1)によると、令和5年度における月ごとの合格率は以下の通りです。

  • 4月 76.2%
  • 5月 78.2%
  • 6月 72.4%
  • 7月 73.3%
  • 8月 75.5%
  • 9月 72.6%

ほかの情報処理技術者試験には合格率20%を切る検定も多い中、情報セキュリティマネジメントは毎月70%以上を記録しています。7割を超える合格率から、IT系試験の中でも難易度の低い検定といえるでしょう。

また、次章では類似試験との比較による難易度を解説します。

(※1)参考:独立行政法人 情報処理推進機構 「情報処理技術者試験 統計資料」

類似試験との難易度の違い

IT系試験には似ている名前のテストが多く、どれを受験しようか迷う人も少なくなさそうです。代表的な類似試験の難易度と比較し、自身が受験すべきテストを見つけましょう。

ITパスポートは一段階易しめ

ITパスポートの難易度は、情報セキュリティマネジメントの一段階下であるレベル1です。なお、ITパスポートは全4レベルのうち、最も易しいレベルとされています。情報処理の基礎的な内容や、マーケティングや財務、法務などITを活用できる幅広い分野が出題範囲です。ITの基本的な知識を身につけたい人や、バックオフィス職との連携が求められる立場の人に向いているでしょう。

基本情報技術者試験は同レベル

基本情報技術者試験の難易度は、情報セキュリティマネジメントと同じレベル2とされています。基本情報技術者試験とは、ICTや情報処理分野の知識を証明できる国家資格のことです。プログラミングの基礎知識が問われ、要求された作業を自力で遂行できるレベルが求められます。IT業界の基本的な知識に自信があり、プログラミングの基礎にチャレンジしたい人に向いているでしょう。

応用情報技術者試験は一段階難しめ

応用情報技術者試験の難易度は、情報セキュリティマネジメントの一段階上であるレベル3とされています。応用情報技術者試験とは、基本情報技術者試験と同様ICTや情報処理分野の知識を証明できる国家資格のことです。基本情報技術者試験はプログラミングの基礎の出題であるのに対し、応用情報技術者試験ではシステム開発について問われます。プログラミングの基礎が身についており、実技スキルを深めたい人におすすめです。

情報セキュリティマネジメント(SG)の資格を得るメリット

情報セキュリティマネジメント(SG)の難易度を理解したところで、資格を得るメリットが気になる人も多そうです。ジョブチェンジや知識向上に繋がるだけでなく、スキルを自身で実践できることを理解しましょう。

より専門性の高い資格取得を目指せる

情報セキュリティマネジメントを取得すると、より専門性の高い資格取得を目指せます。既述の通り、情報セキュリティマネジメントは類似試験の中でも難易度が易しめの検定です。取得するとITの基礎知識が身につくので、さらに上級試験を目指すための土台が出来上がります。自分に合ったレベルの試験から少しずつ難易度を上げていくと、ゆくゆくはIT分野のエキスパートとなれるでしょう。

就職・転職活動時のアピールになる

情報セキュリティマネジメントを取得すると、就職や転職活動時のアピールに繋がります。IT技術に詳しい人材がいても、セキュリティが不十分だと機密データ漏洩の恐れがあり危険です。今後はIT技術をより効果的に活用するために、セキュリティにも気を配る必要があります。情報セキュリティマネジメント試験を取得すると、就職や転職時に危機管理への知識が備わった人材との評価に繋がるでしょう。

自分を守ることに繋がる

情報セキュリティマネジメントの内容はプライベートにも応用できるため、自身を守ることにも繋がります。今やスマホやパソコン、タブレットなどの機器は、日常生活で欠かせないものとなりました。生活が便利になった反面、ウイルス感染や情報漏洩の危険性が個人の身に迫っているともいえます。情報セキュリティマネジメント試験で危機管理対策スキルを身につけると、万が一の際でも自身で対処できるようになるでしょう。

情報セキュリティマネジメント(SG)に合格するためのポイント

情報セキュリティマネジメント(SG)にチャレンジするなら、なるべく一度で合格したいところです。合格のポイントを知り、日々の学習に役立てましょう。

指導校を受講する

自分一人での試験対策に自信がない人は、指導校での講座受講がおすすめです。指導校とは企業が運営する社会人セミナーのことで、情報セキュリティマネジメント試験の講座も多く存在します。指導校でのセミナーは学習のポイントが詰まった内容であるため、独学が苦手な人におすすめです。ウェブから受講できるセミナーも多いため、わざわざ仕事を休んだり遠方に通ったりという手間もかかりません。

過去問を解く

試験の傾向に慣れたい人は、ネットで無料公開されている過去問をひたすら解き感覚を掴むと効率的です。試験に出る問題には一定のパターンがあり、出題内容はそこまで大きく変動しません。直近の過去問から順に解いていき、間違った問題の解説を読み込むと大きな得点源に繋がります。また、実際の試験時間に合わせて解く練習をすると、本番のシュミレーションにもなるでしょう。

重点分野を集中的に学習する

科目Aの対策では、重点分野から先に学習し基礎を身につける学習がおすすめです。既述の通り、科目Aの重点分野は以下の4つからなります。

  • 情報セキュリティ全般
  • 情報セキュリティ管理
  • 情報セキュリティ対策
  • 情報セキュリティ関連法規

いざ受験を申し込んだにもかかわらず、忙しく勉強時間を確保できない社会人は少なくありません。試験対策が追いつかなくなりそうでも、焦らずに重点分野から学習し得点に繋げましょう。なお、科目Aの分野は情報セキュリティマネジメント試験における基礎であり、科目Bの攻略にも繋がります。

長文読解・CBT方式の解き方に慣れる

科目Bの長文読解やCBT方式の解き方も、情報セキュリティマネジメント試験の攻略において重要です。科目Bは科目Aと同じく多肢択一式ですが、長文読解問題のため文章の読み込みに時間がかかります。過去問や問題集を解きつつ、実際の時間配分についてもシュミレーションすると当日に焦らなくて済むでしょう。また、CBT方式はコンピュータを用いるため、選択肢の絞り込みや文章のライン引きなど問題用紙への書き込みができない点に注意が必要です。

情報セキュリティマネジメント(SG)を攻略し試験に合格しよう

情報セキュリティマネジメント(SG)は、取得すると就職や転職、個人での利用に役に立ちます。ただし、試験方式が独特なため、本番前のシュミレーションや学習の掘り下げが肝心です。

情報セキュリティマネジメント試験の内容を攻略し、一度で合格できるよう日々準備を行いましょう。

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