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企業が求める法務の役割やスキルが年々多様化するなかで、志望動機には、単なる「やる気」以上の説得力が求められています。とはいえ、具体的に何をどう書けばよいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、法務職を目指す方に向けて、魅力的な志望動機を作成するポイントを解説します。未経験・経験者それぞれの例文も豊富に紹介。よくある失敗や注意点もまとめたので、参考にしてみてください。
法務の志望動機を作成するポイント
法務職の志望動機を作成する際は、「自分の強み」「法務に必要なスキル」「熱意」をバランスよく伝えることが重要です。採用担当者に「この人なら任せられる」と思ってもらえるよう、説得力のある構成を意識しましょう。
法務に求められるスキルと経験を整理する
自分が持っているスキルや経験を「法務が求める力」と照らし合わせて整理しましょう。法務に必要とされるのは、法律知識はもちろん、社内外との調整力や課題発見・解決力といった実務的なスキルなどです。
とくに契約書の作成・審査、リスクマネジメント、法令遵守(コンプライアンス)対応の経験は重視されます。たとえ法務経験がなくても、関連業務の中で培った知識や判断力があれば、それをアピール材料として活かせるでしょう。自分のこれまでの業務を振り返り、どのスキルが法務職で活かせるのかを整理してみてください。
志望動機で自分の強みを強調する
志望動機では、自分の強みを具体的に伝えましょう。志望動機の説得力は、「なぜ自分がその仕事に向いているか」を明確に語れるかどうかで大きく変わります。
たとえば「契約リスクを察知する力」「多部署との調整経験」「法律を学び続けてきた姿勢」など、経験や行動に裏づけされた強みは、職務適性の根拠となります。単なる自己PRではなく、「その強みをどう法務部の仕事に活かしたいのか」を具体的に描きましょう。採用担当者がイメージしやすいように、過去の行動や実績と結びつけてアピールするのがコツです。
法務に対する熱意を表現する
熱意を伝えるためには「なぜ法務職を目指すのか」「将来的に何を実現したいのか」を自分の言葉で語りましょう。志望動機の根幹には、企業法務に対する問題意識や成長意欲が込められているべきだからです。
「企業活動を支える基盤になりたい」「法的トラブルを未然に防ぐ仕組みづくりに貢献したい」など、具体的な動機や目的があると説得力が高まります。また、法改正や判例に関心を持ち続けている姿勢も、継続的な学びを大切にする姿として好印象です。熱意を伝える際は抽象的な言葉を避け、自分の中にあるきっかけや目標を丁寧に掘り下げましょう。
【経験者・未経験者別】法務の志望動機例文
法務職の志望動機は、経験の有無によってアピールすべき内容が大きく変わります。経験者は実務の再現性を、未経験者は将来性や学ぶ姿勢を伝えることが重要です。ここからは、具体的な志望動機の例文を紹介します。
法務経験者の志望動機例文
企業法務の実務経験がある方は、これまでの具体的な業務と、転職先での活かし方をセットで伝えましょう。業務の再現性や即戦力としての視点を意識することで、説得力のある志望動機に仕上がります。
経験者の志望動機(弁護士経験者の場合)
企業法務の現場で、法的リスクを未然に防ぐ体制づくりに携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
これまで法律事務所にて5年間、契約法務や労務問題、訴訟対応などに取り組み、企業からの相談案件にも多数対応してきました。
訴訟後の支援ではなく、事前にトラブルを防ぎ、経営に寄り添った法務を実践したいという想いが強まり、インハウスへの転身を決意しました。
法的観点からビジネスを推進する支援ができるよう努めてまいります。
経験者の志望動機(特定分野の経験者の場合)
契約書レビュー業務を中心に、貴社の法務業務に幅広く貢献したいと考え、志望いたしました。
前職ではIT業界でBtoBのSaaS契約書を年間300件以上チェックし、法務担当として営業部門と密に連携してきました。
スピードと精度を求められる環境で、リスクを見極める判断力を培いました。
今後はITに限らず多様な業界・分野で契約法務を担い、法的観点から事業を支えていきたいと考えております。
経験者の志望動機(外部から企業法務へ転職の場合)
企業法務の内側から事業を支える役割に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
これまで法律事務所での契約書作成支援や、企業クライアントとの顧問対応を通じ、現場ニーズに触れる機会が多くありました。
実際に企業の一員として、スピード感と一体感をもって法的支援ができる環境に身を置きたいと感じるようになりました。
将来的には契約法務だけでなく、コンプライアンスやリスク管理などにも挑戦していきたいと考えております。
未経験者向け志望動機例文
未経験者の場合は、「なぜ法務職を目指すのか」という動機と、「これまでの経験をどう活かすか」の視点が重要です。準備や学びの姿勢、将来のビジョンまで含めて伝えることで、ポテンシャルをしっかりアピールできます。
未経験者の志望動機(法科大学院卒や第二新卒の場合)
学生時代から法学部で法律を学び、企業活動を法的に支える仕事に携わりたいと考え、法務職を志望しています。
法科大学院では企業法・契約法を中心に学び、模擬契約交渉のゼミでは当事者視点での合意形成の重要性を実感しました。
また、インターンシップでは、契約書作成やチェックの現場を体験し、法務業務への関心がより一層深まりました。
企業の成長を法律面から支える存在として、現場で実務を積みながら力をつけていきたいと考えています。
未経験者の志望動機(弁護士でインハウスを目指している場合)
訴訟・紛争解決ではなく、日常的な企業活動の中で、法律を活かして経営に寄与できる法務を実践したいと考え、貴社を志望しました。
これまで民事事件を中心に幅広い案件に携わってきましたが、トラブルの予防や、事業成長への戦略的な法務の重要性を強く感じています。
経営陣や事業部門との連携を大切にし、リスクマネジメントと価値創出の両面から貢献できる法務を目指したいと考えています。
未経験者の志望動機(他業界から転職を希望する場合)
前職では営業職として、契約交渉や見積書作成、価格交渉などを担当していました。
その過程で、法的な観点から契約内容を理解する重要性に気づき、ビジネスの土台を支える法務の仕事に関心を持つようになりました。
現在は独学でビジネス実務法務検定の勉強を進めており、将来的には契約管理や社内法務相談など、企業活動を支える幅広い業務に携わりたいと考えています。
これまでの現場感覚を強みに、実務に即した法務担当を目指しています。
志望動機における注意点とよくあるミス
どれほど立派な経験や熱意があっても、伝え方を誤ると志望動機の印象は弱まります。避けるべき表現や、ありがちな失敗例を知っておくことで、より精度の高い志望動機が書けるようになるでしょう。以下で、注意点やよくあるミスを紹介します。
志望動機が曖昧すぎると印象が薄くなる
「やりがいを感じた」「興味がある」といった抽象的な表現だけでは、志望動機として不十分です。法務職は論理的思考力が求められる職種のため、根拠のない感情的な訴えは説得力を欠きます。
「なぜ法務職なのか」「なぜその企業なのか」「自分に何ができるのか」を具体的に示すことが重要です。過去のエピソードや経験と結びつけて説明することで、読み手の記憶に残る内容になります。自分のキャリアに照らした理由ある熱意を言葉にすることが、印象的な志望動機への第一歩です。
法務の具体的な業務に対する理解を欠かない
志望動機では、法務職の実際の業務内容を理解したうえで、自分の適性や関心と結びつけて語ることが欠かせません。「企業法務」という言葉だけで語ってしまうと、表面的な印象になり、深い志望意欲が伝わりにくくなります。
契約書の審査、コンプライアンス体制の整備、リスク対応、社内研修の実施など、企業法務の業務は多岐にわたります。これらの業務の中で、どれに関心があり、自分の経験やスキルをどう活かせるのかを整理してから志望動機を構成しましょう。事前に企業の業種や法務体制、求められる役割をリサーチしておくことで、より的確な表現が可能になります。
法務の志望動機対策は転職エージェントに相談しよう
法務職の志望動機は、専門性や企業ごとの傾向を踏まえて練る必要があります。とはいえ、ひとりで最適な表現を見つけるのは難しいものです。そのような場合は、転職エージェントの力を借りてみましょう。
とくに、法務や管理部門に特化した「SYNCAキャリア」では、志望動機の添削や業界動向を踏まえたアドバイスを受けられるため、完成度の高い応募書類が仕上がります。客観的な視点を得ることで、自分でも気づいていなかった強みに気づけることも。納得のいく転職を目指すなら、ぜひ活用してみましょう。
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