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総務業務DX推進の5ステップ|業務効率化とデジタル改革を成功させる方法

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/03/19

総務業務のDXを成功させるための5ステップを解説します。業務効率化やデジタル改革のポイント、適切なツール選定、導入プロセスを詳しく紹介。DXで総務の負担を軽減し、戦略的な業務へのシフトを実現しましょう。

目次

「書類整理や契約管理に時間がかかりすぎて、本来の業務に集中できない」そんな総務部門のお悩みはDX(デジタルトランスフォーメーション)で解決できるかもしれません。しかし、総務DXを進めるには、どの業務をデジタル化すればいいのか、どんなツールを選べば効果的なのか、迷うことも多いでしょう。

そこで、この記事では総務DXの具体的な進め方や、業務効率化のポイントを詳しく解説していきます。これを読めば、あなたの総務部門がDXに踏み出す第一歩をスムーズに進められるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

総務DXはなぜ必要?必要性と実現できる効果

企業を取り巻く環境が大きく変化する中、総務部門の役割も見直されつつあります。業務を効率化し、より戦略的な部門へと進化するためには、DXの導入が欠かせません。ここでは、総務DXの必要性と、導入することで得られる効果について見ていきましょう。

総務業務を取り巻く環境変化に対応

働き方改革やリモートワークの普及、さらには少子高齢化による人手不足。総務部門はこうした変化に対応しながら、社内の業務を円滑に回す役割を担っています。しかし、紙書類の管理や煩雑な手続きに追われ、業務が非効率になっているケースも少なくありません。

そこで、電子契約やワークフローの自動化を進めることで、業務の負担を軽減しつつ、より戦略的な業務に集中できる環境を整えることが求められます。クラウドツールを活用すれば、リモートワークの推進にもつながり、業務の柔軟性を高めることが可能です。

総務DXで解決できる主な課題

総務DXを導入することで、業務の属人化が解消されます。契約書の管理や申請処理が特定の担当者に依存していると、引き継ぎがスムーズにできず、業務が停滞するリスクが生じるでしょう。しかし、契約管理システムやワークフローシステムを導入すれば、業務の標準化が進み、属人化のリスクを減らせます。

また、総務部門には社内からの問い合わせが集中し、担当者が本来の業務に集中できないケースもあります。こうした課題に対しては、チャットボットやFAQシステムを活用し、問い合わせ対応の負担を軽減する方法が有効です。

業務範囲の広さと人材不足への対応

総務部門の業務は多岐にわたり、人材が不足しがちです。業務の優先順位をつけることが難しく、日々の業務に追われてしまう企業も少なくありません。

DXを活用すれば、定型業務を自動化し、業務の負担を軽減できます。たとえば、経費精算や文書管理のデジタル化を進めることで、従来の手作業による業務を大幅に削減できるでしょう。少ない人員でも業務を円滑に回せる仕組みを作ることが、これからの総務部門には求められています。

総務DXで自動化・効率化できる主な業務領域

総務DXを導入すると、日々の業務の効率が大幅に向上し、業務負担の軽減やコスト削減にもつながります。ここでは、DXによって特に効果を発揮する業務領域について詳しく見ていきましょう。

文書管理・契約管理のデジタル化

紙の契約書や社内文書を管理するのは、時間も手間もかかる作業です。紙の書類は保管場所を取るだけでなく、紛失のリスクも伴います。

この問題を解決するのが、電子契約システムやクラウド型文書管理システムです。これらを導入することで、契約書の作成から保管、共有までをデジタル化でき、業務の効率が飛躍的に向上します。印刷や押印、郵送の手間がなくなるだけでなく、過去の契約書もすぐに検索できるため、対応スピードが格段に上がるでしょう。

経費精算・購買管理の自動化

経費精算は、領収書の整理や申請、承認といったプロセスに手間がかかる業務のひとつです。紙の領収書を提出し、経理担当者が手入力する手間を考えると、かなりの時間がかかります。

経費精算システムを導入すれば、領収書をスマホで撮影するだけでデータ化され、申請まで完了します。承認フローもオンラインで進められるため、処理がスムーズです。同様に、購買管理のDXを進めることで、発注や在庫管理が一元化され、コストの無駄を削減することができます。

オフィス管理・施設管理のスマート化

オフィスや施設の管理も、DX化によって大きく変わるでしょう。たとえば、IoTを活用した設備管理を導入すれば、エネルギーの使用状況をリアルタイムで把握し、無駄なコストを抑えられます

また、フリーアドレス制を導入している企業では、座席管理システムを活用することで、オフィスの利用状況を可視化し、スペースを最適に活用できます。これにより、オフィスの効率的な運営が可能になるでしょう。

コミュニケーション・社内問い合わせの効率化

総務部門には、日々多くの問い合わせが寄せられます。「備品の発注方法は?」「社内規程をどこで確認できる?」など、同じ質問が繰り返されることも少なくありません。

こうした問い合わせに対応するために、チャットボットやFAQシステムを活用する企業が増えています。自動応答機能を取り入れることで、担当者が手作業で対応する時間を削減でき、本来の業務に集中できる環境を作ることが可能です。また、社内ポータルサイトを整備することで、従業員が自分で情報を探しやすくなり、業務の効率化につながります。

総務DX推進における課題と解決策

総務部門のDX推進には多くのメリットがありますが、導入の過程でさまざまな課題に直面することも少なくありません。とくに、予算の確保や社内の抵抗、デジタルスキルの不足、適切なベンダー選定とシステム連携の問題が大きな障壁となることがあります。

予算確保の壁

総務部門は直接的な利益を生まないと見なされることが多く、DXに必要な予算の確保が難しいという課題があります。しかし、DXによる業務効率化は長期的なコスト削減につながるため、経営層にその効果を明確に示すことが重要です。

たとえば、紙の契約書を電子化することで、印刷・保管コストを削減できます。また、経費精算の自動化により、処理時間の短縮と人的ミスの削減が期待できるでしょう。こうした数値化できるメリットを資料にまとめ、投資対効果を示すことで、予算の確保がしやすくなります。

変化への抵抗

長年続けてきた業務プロセスを変更することに対して、従業員が不安を感じるのは当然です。とくに、紙ベースの業務に慣れた担当者ほど、新しいデジタルツールの導入に抵抗感を持ちやすい傾向があります。

この課題を克服するには、まずDXの目的とメリットを社内でしっかりと共有することが重要です。また、小規模な業務から段階的にDXを導入し、成功事例を積み重ねることで、徐々に社内の理解と協力を得ることができます。加えて、実際の操作を体験できる研修を実施することで、新しいシステムへの抵抗感を和らげられるでしょう。

デジタルスキル不足

総務部門のスタッフは必ずしもITスキルが高いとは限りません。新しいツールを導入しても、使いこなせなければDXの効果は十分に発揮されません。

この問題を解決するためには、社内研修や外部セミナーを活用してデジタルスキルの向上を図ることが効果的です。たとえば、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入する場合、基本的な操作方法を学ぶ機会を設けることで、現場の不安を軽減できます。シンプルで直感的に使えるツールを選定することも、スムーズな導入につながります。

ベンダー選定とシステム連携の課題

DXを成功させるためには、自社の業務に適したツールを選ぶことが不可欠です。しかし、多くのツールやベンダーが存在し、どれを選ぶべきか迷う企業も少なくありません。

この課題を解決するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 業務の課題を明確にし、それを解決できるツールを選ぶ
  • 既存システムとスムーズに統合できるかを事前にチェックする
  • 導入後のトラブル対応や運用サポートがしっかりしているかを確認する

適切なベンダーを選定し、スムーズにシステムを導入することで、DX推進がよりスピーディーに進むでしょう。

総務業務DX推進の5ステップ

総務DXを成功させるためには、計画的なステップを踏むことが重要です。5つのステップに分けて順序を紹介していくので、確認していきましょう。

ステップ1:現状分析と業務棚卸し 

まず、現在の業務フローを詳細に分析し、どの業務が非効率なのかを明確にします。紙ベースの業務や手作業が多いプロセスはDXによって改善できる可能性が高いため、重点的に洗い出しましょう。

具体的には、各業務にかかる時間や手順を可視化し、デジタル化の優先度を決めることが求められます。また、関係部門の意見を聞き、現場の課題を整理することで、より実用的なDX推進計画を立てることができるでしょう。ここでの分析が、DX成功の土台となります。

ステップ2:優先業務の選定と目標設定 

すべての業務を一度にDX化するのは困難なため、まずは効果が大きい業務から取り組むのが得策です。たとえば、経費精算や契約管理など、日常的に発生する業務はDX化のメリットが大きいため、優先的に検討するとよいでしょう。

目標を設定する際は、「業務時間を○%削減」「コストを○万円削減」といった具体的な数値を示すことで、DXの効果を明確にしやすくなります。また、導入後の効果を検証するために、定量的なKPI(重要業績指標)を設定し、進捗を定期的に評価することも重要です。

ステップ3:ツール選定と導入計画の策定 

適切なツールを選定し、スムーズに導入できる計画を立てることが重要です。ツールの比較検討を行い、自社の業務に最適なものを選ぶことが求められます。

また、導入計画では、試験導入を実施し、実際の運用に問題がないかを確認することが推奨されます。小規模なテスト運用を経て、本格導入へと移行する流れを作ることが成功のカギとなるとなるでしょう。導入後は定期的にレビューを行い、運用課題を解決しながら改善を進めることが重要です。

ステップ4:社内承認と変革マネジメント 

DXをスムーズに進めるためには、経営層や関係部署の理解と協力を得ることが不可欠です。導入のメリットを具体的なデータとともに示し、社内の賛同を得る必要があります。

また、変革を進めるうえで発生する不安や疑問には丁寧に対応し、スムーズな移行を促すことが求められます。とくに、現場の声を反映しながら進めることで、社内の受け入れやすさが向上し、円滑なDX推進につながるでしょう。

ステップ5:段階的導入と効果検証 

すべての業務を一度にDX化するのではなく、段階的に導入しながら効果を検証することが成功のカギといえるでしょう。まずは特定の部門や業務に導入し、課題や改善点を明確にしたうえで全社展開を図ります。小規模な導入と検証を繰り返しながら、最適なDX推進の形を見つけることが成功の秘訣です。

DX化で総務業務を効率化し、業務改革を実現しよう

DXの導入は、総務業務の効率化だけでなく、働き方の多様化や業務負担の軽減にもつながります。まずは、自社の課題を明確にし、小さな改善から始めることが成功への近道です。DXの成功は、企業全体の生産性向上や競争力強化にも直結します。適切な計画とツールの選定を行い、DX推進を着実に進めていきましょう。

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