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総務職はスキルがつかない?本当に身につくスキルと成長のコツを解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/06/13

総務はスキルがつかないと感じている方に向けて、そう感じる理由や成長のコツを紹介します。総務でも成長につながるスキルやキャリアアップの道は豊富です。スキルアップ法や活かせる転職先を網羅的に解説します。

目次

「頑張ってるのに成長してる実感がない。このままで本当にいいのかな?」と、日々のルーチンをこなしながら、将来への不安を感じている方もいるでしょう。総務職は何でも屋と呼ばれることもあり、スキルが可視化されづらいという悩みがつきものです。

この記事では「総務職の成長実感を得るための視点と行動」をわかりやすく解説していきます。今の仕事に悩んでいる方は、ぜひ一歩踏み出すヒントを見つけてください。


▼総務について詳しくはこちら

総務の業務と仕事内容とは?キャリアアップの秘訣と転職成功法

総務で「スキルがつかない」と感じる主な理由

総務の仕事にやりがいを感じていても、「このまま続けていてスキルになるのか」と不安になる人は少なくありません。以下でスキルがつかないと感じる主な理由について詳しくみていきましょう。

ルーチンワークが多く成長実感を得にくい

毎日同じ作業を繰り返していると「成長している気がしない」と感じることがあるでしょう。たとえば請求書の整理や備品管理など、日常的に発生する業務は、進歩が見えにくいため「やりがい」を感じにくい状況に陥ることがあります。

実際に「先週と同じ処理を今日もやっているだけ」という声も少なくありません。こうしたルーチン業務は確実性が求められる一方で、新しい挑戦が少ないため、不安を感じやすいのです。

専門知識や資格が求められる場面が少ない

総務では専門性を発揮する機会が非常に限られています。経理や法務など専門職と比べると、資格を活かす場面が少ないため「スキルが身についている実感」が薄くなりやすいです。
たとえば法律の基礎を学んでも、契約書や法的判断といった応用を任されることは稀です。結果として「資格を取ったのに使えない」と感じ、モチベーションの低下にもつながります。

業務範囲が広すぎて一つの分野を深めにくい

総務の仕事は窓口業務から採用、人事、庶務、備品管理まで範囲が極めて広いです。そのため、どれか一つの分野に集中して知識を深めることが難しい状況に置かれています
たとえば「総務の仕事=何でも屋」と呼ばれるのはこのためで、専門性の習得に時間が割かれにくいのです。その結果、スキルとして形にしづらく、「自分は何が得意なのか」が分からなくなる方もいます。

評価や成果が見えにくい環境

総務の仕事は成果が数字で可視化されづらい業務のため、自分の頑張りが評価に結びつきにくい課題があります。

たとえば「ミスのない書類整理」や「社内調整」は、目に見える成果よりも過程の正確さが重視されがちです。そのため「頑張っても評価されてない気がする」と感じてしまうのです。こうした働き方は安心感がある一方で、自信につながらず、成長を実感しづらい要因となります。

総務で身に付くスキルとは

一見「スキルがつかない」と思われがちな総務職ですが、実は幅広い業務を通じて多様なスキルを培うことができます。とくに汎用性の高いスキルが多いため、異業種や他職種へのキャリアチェンジにも応用しやすいのが特徴です。

ここでは総務で自然に身についていく代表的なスキルを紹介します。

コミュニケーション力

総務は社内の潤滑油としての役割を担っているため、高いコミュニケーション能力が身に付きます。経営陣・現場・外部業者など、立場や目的の異なる人々とやりとりする機会が多く、その中で相手に応じた伝え方や調整力が磨かれていくでしょう。

備品購入一つとっても、使用する部署の希望と予算のバランスを取りながら調整する必要があります。こうした経験を積むことで、単なる「会話力」ではなく、「意図をくみ取り、周囲を動かす力」が身につくのです。

PCスキル

総務業務では、表計算ソフト(Excel)やワープロソフト(Word)、プレゼン資料作成(PowerPoint)など、基本的なPCスキルが身に付きます。請求書作成・文書管理・会議資料の準備などはパソコンを介して行われるためです。

とくにExcelでの関数やマクロ、Wordでのテンプレート活用など、実務をこなすうちに効率的な操作が身についていきます。これらはどの業界・職種でも通用する基礎力となり、将来的な転職にも活かせるスキルです。

スケジュール管理

総務は複数の業務を同時並行で進める必要があるため、スケジュール管理能力が不可欠です。社内イベントの準備、会議室の予約、契約更新時期の確認など、日々のタスクは多岐にわたります。

これらを滞りなく進めるには、「いつ・何を・誰と」行うかを的確に管理し、関係者と連携しながら進行する力が求められます。その結果、自然に「抜け漏れのない管理能力」が鍛えられ、業務全体を俯瞰して見る視点も育っているはずです。

臨機応変な対応力

総務には突発的な依頼が多く、予測不能な業務にどう対応するかが日常的な課題です。「社用車が急に故障した」「緊急で備品が必要」「社員の健康診断にトラブルが発生した」など、対応力が問われる場面は日常茶飯事でしょう。

こうした現場を乗り越える中で、状況判断力と対応スピード、そして冷静な対応スキルが養われます。柔軟な対応ができる人材はどの現場でも重宝され、管理職やCS系職種にも転用可能な力になります。

マルチタスク力

総務は「業務のかけ持ち」が前提であるため、自然にマルチタスク力が身につきます

会議準備の合間に採用面接の調整をし、並行して備品の発注や稟議書のチェックもこなす、というように、同時進行が常態化しています。この経験は、「優先順位の見極め」や「短時間での処理能力」を高める訓練にもなるでしょう。
こうしたスキルは、業務改善・業務設計などハイレベルな職務へとつながる第一歩です。

総務でスキルアップするための具体的な方法

「総務ではスキルがつかない」と感じる人でも、日々の仕事の取り組み方を少し変えるだけで、着実にキャリアを前進させることができます。大切なのは、自ら行動し、チャンスを見つけてスキルアップにつなげる姿勢です。

ここでは、スキルアップのために実践できる3つの方法を紹介します。

新しい業務や他部署との連携に挑戦する

スキルアップの第一歩は「今までやったことのない仕事に手を挙げてみること」です。たとえば、社内報の作成や健康経営の推進、ESG関連の取り組みなど、比較的新しいテーマに関わるチャンスは増えています。
また、経理や人事、法務など他部署との協働プロジェクトに関わることで、総務の枠を超えた視野と知識を獲得できます。自ら関わる範囲を広げることで、スキルの幅も確実に広がっていくでしょう。

資格取得や研修・セミナーで知識を深める

総務職向けの資格や学習機会は意外と豊富です。ビジネス実務法務検定や衛生管理者、個人情報保護士などは業務にも直結し、知識の裏付けにもなります。

さらに、社内外の研修やオンラインセミナーを活用すれば、時間の制約があっても無理なく学習が可能です。

継続的な学びを通じて専門性を身につけることで、「できること」の自信と「任される仕事」の質が変わってきます

▼総務のおすすめの資格について詳しくはこちら

総務のおすすめ資格10選|キャリアアップとスキル向上に役立つ資格

デジタルスキル習得と業務改善・DX推進へのチャレンジ

今後の総務職には「デジタル活用」が必須となるでしょう。たとえば、Excelの高度な関数活用、Google WorkspaceやSlackなどのクラウドツールの導入・運用、さらにはペーパーレスやRPA導入といったDX推進の取り組みなどです。

「デジタルに強い総務」は業務効率化だけでなく、社内全体の変革を後押しする存在になれます

こうした分野に積極的に取り組むことで、今後ますます求められる総務のリーダー人材に近づくことができるでしょう。

総務の経験を活かせるキャリアアップとは

「総務の仕事は将来につながらない」と感じていても、実は総務経験を活かせるキャリアパスは多岐にわたります。調整力やマルチタスク力といった総務で培ったスキルは、さまざまな職種やポジションで高く評価される傾向にあるのです。ここでは、総務経験者が目指せる代表的なキャリアアップの道を紹介します。

総務のスペシャリストを目指す

総務分野を極めるという選択肢は、企業にとっても非常に価値があります。

法改正や労務対応、福利厚生制度の整備など、専門性が求められる領域も少なくありません。とくに中小企業では、総務スペシャリストの存在が企業の運営を支える重要な役割を果たします。

日々の業務を通じて経験を深め、制度構築やコンプライアンス対応まで担えるようになれば、大きな信頼と裁量を得ることが可能です。

管理職を目指す

総務職での経験をもとに、管理職へのキャリアアップを目指す道もあります。現場を知る人材がマネジメントに回ることで、組織全体の効率化や風通しの良さを実現しやすくなるでしょう。
総務は部署を横断して業務を行うため、自然に会社全体の流れや課題を把握できる点が強みです。その視点を活かせば、管理職として組織運営の中核を担う存在へと成長できます。


▼総務部門責任者について詳しくはこちら

総務部門責任者とは?求められるスキルとキャリアパスを徹底解説

人事部門への異動

人事と総務は業務の一部が重なっており、キャリアチェンジしやすいポジションのひとつです。採用や労務管理、研修制度の運用など、人事経験がなくても総務での対応経験が土台となります。
また、社員対応や社内調整のスキルは人事でも大いに活かされます。中長期的に人事の専門性を深めれば、HRBP(人事ビジネスパートナー)や人材開発の道も開けてくるでしょう。

経営企画部門へのキャリアチェンジ

総務で得た「全社を俯瞰する視点」や「調整力」は、経営企画への転身にも役立ちます。会社の仕組みや現場の課題を把握できていることは、戦略立案において大きな強みです。
もちろん、財務や経営分析の知識は新たに学ぶ必要がありますが、ベーススキルは総務業務で十分に培われています。経営目線でのキャリアを目指す方には、挑戦する価値の高い分野です。

独立・起業をする

意外に思われるかもしれませんが、総務経験者は独立・起業にも向いています。契約、採用、労務管理、業者との交渉など、事業運営に必要な知識を幅広く持っているからです。

実際に、小規模なバックオフィス代行や、行政書士・社労士など資格を活かした独立を果たす方もいます。自分の得意分野を活かして「小さく始める」こともできるため、キャリアの一選択肢として検討する価値があるでしょう。

総務でスキルがつかないと不安に感じたら転職エージェントに相談を

もし「今の仕事を続けていていいのか」と不安を感じているなら、第三者の視点を取り入れてみましょう。転職エージェントに相談すれば、自分の経験がどのような企業・職種に求められているかを知ることができます。また、自分では気づきにくい強みを客観的に見つけ出してもらえるのも大きなメリットです。
「このままでいいのか?」と感じたら、お気軽にSYNCAへご相談ください。まずはキャリアを棚卸しし、可能性を広げる一歩を踏み出しましょう。

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