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「総務の仕事は目立たないし、やりがいを感じにくい」と感じている方もいるでしょう。しかし、企業を陰で支える総務には、実はほかの職種にはない魅力が詰まっています。
この記事では、総務職のやりがいについて紹介します。やりがいを見失ったときの対処法や、総務経験を活かしたキャリアアップの方法もまとめたので、参考にしてみてください。
総務の仕事とは?
総務の仕事は、会社全体を円滑に運営するための土台を支える役割があります。総務の主な仕事内容は以下のとおりです。
- オフィス環境の整備
従業員が快適に働けるよう、設備や備品の管理、職場の安全衛生の確保などを行います。
- 社内イベントの企画・運営
社員のモチベーション向上やコミュニケーション促進を目的としたイベントを企画し、実施します。
- 福利厚生の管理
従業員の福利厚生制度の運用や改善を行い、働きやすい職場環境を整えます。
- 文書管理
社内外の文書の作成、保管、管理を行い、情報の適切な共有と保護を図ります。
- 来客対応・電話対応
会社の窓口として、来客や電話の対応を行い、企業の第一印象を左右する重要な役割を担います。
これらの業務を通じて、総務は企業全体の生産性向上や従業員の満足度向上に貢献しています。企業にとって必要な、なくてはならない部署です。
▼総務の仕事について詳しくはこちら
総務職で感じるやりがい
総務職は、企業全体を支える重要な役割を担っており、その中でさまざまなやりがいを感じることができます。以下で、総務職で感じるやりがいを確認していきましょう。
企業全体を支える充実感
総務は「企業全体の潤滑油」として機能する存在です。たとえば、オフィス環境の整備や備品の管理、社内イベントの運営など、社員が快適に働ける環境を支える役目があります。
これらの業務は直接売上には結びつかないものの、全社のパフォーマンス向上に直結します。日々の業務が間接的に組織の成果に貢献しているという実感が得られるため、大きなやりがいにつながるでしょう。
従業員からの信頼や感謝
総務職は社内で最も「感謝される」ポジションの一つです。社内の相談窓口として、日常的な困りごとや制度に関する質問などに対応する場面が多く、社員一人ひとりとの距離が近い特徴があります。
「ありがとう」「助かった」という言葉を直接もらえる機会が多いため、自分の存在意義を実感しやすい職種です。こうした信頼の積み重ねが、業務へのモチベーション維持にもつながっていきます。
多様なスキルが身につく
総務職は、社内のさまざまな部署と関わるなかで幅広いスキルを習得できる仕事です。たとえば、契約書管理や備品調達では事務処理能力、社内調整やイベント運営ではコミュニケーション力や企画力が問われます。
また、労務や法務、人事などの知識も求められるため、自然にマルチタスク能力が身につくのも魅力です。こうしたスキルは、将来的なキャリアアップや異業種への転職にも大いに活かせる武器になります。
組織の成果に貢献できる
個人プレーよりもチーム全体の成果を重視したい方には、総務職は非常に向いています。総務の仕事は、組織内の調和や効率化を進めることで、社員全体のパフォーマンスを底上げするものです。そのため、自分が前に出るよりも、仲間の活躍を支えたいという価値観にフィットします。表舞台に立つことは少ないですが、縁の下から大きな成果に関わることができる点に、深い満足感を見いだせるでしょう。
総務職の課題と現状
上記のようなやりがいがある一方で、総務職には以下のような課題もあります。
- 業務量の増加
- 人員不足
- キャリアサポートの不足
近年、企業のDX推進やコンプライアンス強化に伴い、総務の業務範囲は年々広がっています。たとえば、情報セキュリティ対応やハラスメント相談窓口、リモートワーク体制の整備など、新たな対応領域が増加中です。その一方で、担当者数は据え置きのまま、過重労働や多忙感が常態化している職場も少なくありません。また、総務職は専門性が見えづらく、キャリア形成のサポートが不足しがちな点も指摘されています。
こうした現状は、やりがいを感じづらくなる一因となっており、個々のモチベーション維持が課題となっています。
総務職のやりがいを感じにくい瞬間とその対処法
総務は、成果が見えづらい仕事が多く、評価や感謝の言葉を得にくいタイミングもあります。たとえば、備品管理や書類の処理、会議準備といった日常業務は「当たり前」に扱われがちです。そうした環境では、達成感や充実感を得にくくなることもあるでしょう。
対処法としては、業務を見える化して「どれだけ貢献しているか」を社内で共有する工夫が有効です。また、業務改善提案や社内コミュニティ活動など、能動的な取り組みによって自己肯定感を高めることも一つの手段でしょう。
総務で得たスキルを活かしてキャリアアップするには
総務で培ったスキルは、他職種への転職や業務の幅を広げるうえで大きな武器となります。以下で、スキルを活かしてキャリアアップする方法を見ていきましょう。
スキルの棚卸しとアピール
キャリアアップを目指すにはまず「何ができるか」を明確にしましょう。総務では事務処理能力、調整力、関係各所との折衝力など、汎用性の高いスキルが自然に身につきます。職務経歴書や面接で使えるよう、自身の経験を業務別に振り返りましょう。
「年間○件の契約書管理を正確に遂行」「社内イベントで○名の参加を実現」といった定量的な実績を交えて整理することで、説得力が増します。自信をもって自分の価値を伝える姿勢が、次のステップへの扉を開くでしょう。
資格取得や業務範囲の拡大
キャリアの幅を広げたい方には、資格取得や新分野への挑戦がおすすめです。たとえば「衛生管理者」や「ビジネス実務法務検定」「日商簿記」など、総務と関連性の高い資格は多岐にわたります。これらはスキルの裏付けとなり、社内外からの信頼にもつながるでしょう。
また、自発的に業務範囲を広げる意識も重要です。労務・法務・情報セキュリティなど、他部門と連携する業務を積極的に取りに行くことで、実務経験を通じた成長が可能になります。「自分の専門性」を築くことが、将来的な選択肢を広げる土台になるでしょう。
▼総務の資格について詳しくはこちら
総務のおすすめ資格10選|キャリアアップとスキル向上に役立つ資格
転職エージェントに相談する
キャリアアップや転職を本気で考えるなら、プロの力を借りるのが近道です。総務職に強い転職エージェントは、業界動向や企業ニーズを熟知しており、自分では見つけにくい優良求人の紹介や、職務経歴書・面接対策までサポートしてくれます。とくに「総務職の評価がされにくい」と悩んでいる方にとって、客観的な視点からのアドバイスは大きなヒントになるでしょう。
また、キャリアの棚卸しを一緒に行ってもらうことで、自分の強みに新たに気づけることもあるでしょう。一人で悩まず、まずは無料相談からでも始めてみる価値があります。
総務のやりがいを活かして新しい一歩を
総務職は、組織を支える重要な存在として多くのやりがいを秘めています。日々の業務で培った経験やスキルは、キャリアの土台となり得る財産です。今の職場での成長はもちろん、転職や新たな挑戦にも大いに活かせるでしょう。自分の価値を再認識し、次の一歩を踏み出すきっかけにしてみてください。
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