目次
INFJ(提唱者型)は、洞察力に優れ、強い理想主義を持つのが特徴です。そのため、人をサポートしたり、経営戦略を立てたりするような職業に向いています。
本記事では、INFJ(提唱者型)に最適な仕事・キャリアを選ぶときのポイントについて詳しく解説します。自分の強みを最大限に発揮して、充実感を得られる仕事を見つけましょう。
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INFJ(提唱者型)は洞察力と共感性に優れた理想主義者
INFJ(提唱者型)は、洞察力に優れ、他人の感情に敏感です。また、強い信念と高い目標を持つタイプでもあります。そのため、理想を追求し、妥協せずに状況の改善を目指すのが特徴です。
仕事では、社会貢献や人のサポートをすることで満足感を得るため、他人を優先して自分のことを後回しにしてしまう場合があります。
内向的な性格なので、チームや組織での人間関係を大切にするのも特徴です。状況を的確に把握して、チームの調和を考えた判断をくだします。
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INFJ-TとINFJ-Aの違い
INFJ(提唱者型)は、ストレス耐性の違いによってTタイプ(神経型)とAタイプ(自己主張型)に分かれます。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
INFJ-T
INFJ-Tは神経型と言われ、環境の変化やストレスに敏感です。自己批判的な傾向があり、仕事面では完璧主義になりやすい傾向にあります。
しかし、細やかな配慮や状況への深い洞察力があるため、特徴を生かせる職業を選ぶことで、仕事に対するやりがいを感じて充実感を得られます。
他人だけでなく自分自身を大切にするよう心掛けましょう。ストレスが軽減されるよう、対策するのが大切です。
INFJ-A
INFJ-Aは自己肯定感が高く、自分の直感や判断力に自信を持っています。仕事面では、リーダーシップを発揮したり、革新的なアイデアを提案したりすることが得意です。
そのため、戦略的な計画立案や組織の変革に関わる職業が向いています。ただし、INFJ(提唱者型)の持つ理想主義が強く出てしまい、頑固になる可能性が高いです。ときには他者の意見にも耳を傾け、柔軟性を持つよう意識しましょう。
バランスの取れた判断力を養うことで、さらなる成長と影響力の拡大が期待できます。
INFJ(提唱者型)の職場での強み3選
ここでは、INFJ(提唱者型)の強みを3つ紹介します。それぞれの強みがどのように仕事に活かせるか、具体的に見ていきましょう。
共感力が高い
INFJ(提唱者型)は、他者の感情や思いを深く理解し、共感する能力に優れています。この特性により、仲間のサポートやチームをまとめるのが得意です。
さらに、同僚や顧客のニーズを察知して期待に応えることができるため、信頼関係の構築や問題解決に大きく貢献します。
この共感力はリーダーシップや人材育成の場でも発揮され、チーム全体のモチベーションを向上させることができます。
強い使命感と価値観に基づく行動力
INFJ(提唱者型)は、強い使命感と自身の価値観に基づいて行動します。ただ業務をこなすだけでなく、「会社に対して、できるだけ貢献をしたい」、という強い願望を持っているのが特徴です。
自らの価値観に沿ったプロジェクトや業務には非常に熱心で、困難な状況でも粘り強く取り組む力があります。
INFJ(提唱者型)の行動力は、リーダーシップを発揮する場面で信頼される存在となるのが魅力です。長期的なプロジェクトの推進や、組織の変革でも活躍します。
洞察力と直感が優れている
INFJ(提唱者型)は、深い洞察力を持っています。また、直感的に問題の本質を捉える能力にも長けていて、状況を観察して分析するのが得意です。
そのため、複雑な問題を解決に導いたり、戦略を立案したりする能力に長けています。表面的な問題だけでなく、背後にある真の課題を見抜き解決策を提案することが可能です。
洞察力と直感で会社の将来の傾向を予測して、組織の中長期的な計画立案を立てることにも大きく貢献し、管理職のような仕事も任せることができます。
INFJ(提唱者型)の職場での弱み3選
続いて、INFJ(提唱者型)の職場での弱みを3つ紹介します。特徴を理解して、適切に対処することで、弱みを克服することができるでしょう。それぞれの弱みがどのように仕事に影響を与えるか、改善のための具体策について解説します。
現実的な課題に対する関心が低い
INFJ(提唱者型)は、理想主義的な考え方をする傾向が強いです。そのため、現実的な課題や日常的な些細な問題に対して関心が低くなる場合があります。
将来的なビジョンを描くことには長けていますが、具体的な実行計画の立案や日々の細々とした業務管理が苦手です。
弱みを克服するには、ToDoリストを活用して細々とした業務を洗い出したり、実務的な業務が得意なチームメンバーと協力関係を築いたりするのが効果的です。
現実と理想のバランスを取ることで、より大きな成果を得ることができます。
他人の期待に応えすぎる
INFJ(提唱者型)は、ときおり自己犠牲をしてまで他人の期待に応えようとします。他者の感情の機微に敏感なため、自分のことを後回しにしてしまいがちです。
そのため、自分では捌ききれない仕事を引き受けたり、限界を迎えてバーンアウトにつながる可能性があります。また、相手のことを気にして、自分の気持ちや意見を伝えることに躊躇してしまう場合も多いです。
仕事に支障が出る可能性が高いので、他人だけではなく自分のことも考えながら業務に携わりましょう。自分のキャパシティーを把握して、必要な場面では自己主張をすることも大切です。
完璧主義
INFJ(提唱者型)は、理想にこだわるあまり完璧主義的になりがちです。クオリティが高い仕事をする一方で、一緒に働くメンバーに過度のストレスを与えてしまったり、仕事の遅延を引き起こす可能性があるため注意しましょう。
完璧にこだわりすぎると、締め切りに間に合わなかったり、他の重要なタスクを後回しにしたりして、会社に打撃を与えるリスクがあります。
タイムマネジメントや、他者からのフィードバックを柔軟に受け止めて、より効率的に仕事を進められるよう努めましょう。
INFJ(提唱者型)の仕事選びのポイント
ここでは、INFJ(提唱者型)の方々が充実したキャリアを築くための、仕事選びのポイントを解説します。
意義のある仕事を選ぶ
理想主義者であるINFJ(提唱者型)にとって、自分の価値観に合った仕事に就くことは非常に重要です。
INFJ(提唱者型)は強い使命感を持っていることが多く、意義のある仕事を選ぶことでモチベーションが高まります。
また、自分の仕事が他者や社会にポジティブな影響を与えていると実感することで、INFJ(提唱者型)は精神的な充足感を得ることにもつながります。そのため、長期的なキャリアを形成することが可能です。
他者の成長をサポートできる職場を選ぶ
INFJ(提唱者型)は、他者の成長をサポートできる職場を選びましょう。INFJ(提唱者型)は、強い共感力と他者を理解する深い洞察力を持っています。そのため、自分の能力を活かせる仕事にやりがいを感じます。
たとえば、教育・コーチング・カウンセリングなどの分野では、INFJ(提唱者型)の特性が十分に発揮されるためおすすめです。他者の成長をサポートすることは、INFJ(提唱者型)に大きなやりがいをもたらします。
深い思考が求められる職種を選ぶ
INFJ(提唱者型)は、優れた洞察力と直感力を持つため、深い思考が求められる職種に向いています。
戦略立案・研究開発・クリエイティブな企画など、深い思考と創造性が求められる職種は、INFJ(提唱者型)の能力を最大限に引き出すことが可能です。
表面的な物事だけでなく、根本的な原因や長期的な影響を分析する必要がある仕事は、INFJ(提唱者型)の特性と相性が良く、やりがいを感じます。
また、複雑な問題はINFJ(提唱者型)の知的好奇心を満たし、長期的なキャリア形成にも繋がるのがメリットです。
INFJ(提唱者型)に向いている職業
ここでは、INFJ(提唱者型)に向いている職業について、具体的な例をあげて紹介します。どんな仕事に就くか迷っている方は、参考にしてください。
他者をサポートする仕事
- カウンセラー
- 理学療法士/作業療法士
- 介護職
- 人事職
INFJ(提唱者型)は、他者を深く理解して共感する能力に優れています。そのため、カウンセラー・理学療法士・介護職など、人々をサポートする仕事に向いているのが特徴です。
人事職では、組織内での調和を重視し、従業員一人ひとりのニーズに応じた対応ができるため、組織全体の成長を支える役割を果たすことが可能です。INFJ(提唱者型)の共感力と洞察力は、他者をサポートする仕事に存分に活かされます。
創造的な思考を活かせる仕事
- Webデザイナー
- ライター
- マーケティングプランナー
- プロダクトマネージャー
INFJ(提唱者型)は、深い洞察力と独自の視点を持っており、創造的な思考を活かせる仕事に向いています。Webデザイナーやライターのように、視覚的または言葉で人々の心に響く作品を生み出す力を持っているのも特徴です。
また、マーケティングプランナーやプロダクトマネージャーとして、顧客の潜在的なニーズを的確に捉え、斬新なアイデアを形にして成果を生み出すことも得意としています。
こうした創造的な仕事では、INFJ(提唱者型)の想像力と直感力が最大限に活かされると言えるでしょう。
少人数で取り組む仕事
- 経営コンサルタント
- キャリアカウンセラー
- プロジェクトリーダー
- ベンチャー企業
INFJ(提唱者型)は内向的なため、広く浅い人付き合いよりも、少人数での深いコミュニケーションが得意です。そのため、少人数で取り組む仕事に向いています。
仕事では、経営コンサルタントやキャリアカウンセラーのように、個々のニーズに細やかに対応し、信頼関係を築きながらサポートすることが可能です。
また、プロジェクトリーダーとしてチーム全体をまとめ上げ、目標に向けて一体感を持って取り組むことにも長けています。運営組織が比較的小規模なベンチャー企業では、少人数のチームで多様な役割をこなしつつ、組織の成長に貢献することが可能です。
INFJ(提唱者型)が向いていない職業
INFJ(提唱者型)が向いていない職業も把握して、仕事を選びましょう。就職を希望する強い理由がない場合、不向きな職業を選んでしまうと苦労することが多くなります。長続きしない原因となり、今後のキャリア形成にも響くため注意しましょう。
反復作業が多い仕事
- レジ係
- 工場ライン作業員
- データ入力オペレーター
- 事務員
INFJ(提唱者型)は、創造性や深い洞察力を持ち、他者をサポートすることに喜びを感じるタイプです。そのため、反復的で単調な作業が多い職業は、非常にストレスを感じます。
たとえば、レジ係・工場ライン作業員・データ入力オペレーター・事務員といった職業は、細かな作業を繰り返すルーティンワークが中心です。創造性や思考能力を活かす機会が少ないため、INFJ(提唱者型)の持つ強みを十分に発揮することができません。
結果として、やりがいや達成感を感じにくく、モチベーションの低下につながります。
短期的な利益追求が求められる仕事
- 保険の外交員
- 不動産仲介営業
- プロモーションスタッフ
- コールセンター
INFJ(提唱者型)は、長期的な視点で物事を考え、人々に貢献することを重視します。そのため、短期的な利益の追求が求められる仕事には不向きです。INFJ(提唱者型)の価値観とズレが生じやすく、ストレスを感じやすいのが原因と言えます。
保険の外交員や不動産仲介営業・プロモーションスタッフ・コールセンターの業務は、迅速な結果を出すことが求められるため、プレッシャーを強く感じます。
即効性のある成果を求める一方で、深い人間関係や社会貢献に基づいたやりがいを感じにくいため、INFJ(提唱者型)には不向きです。
集団的な決定が必要な仕事
- 大手企業の管理職
- 総務部長
- 広報
- 大規模プロジェクトのマネージャー
INFJ(提唱者型)は、内向的で表に立つことや目立つ役割を担うことが苦手です。そのため、規模が大きい仕事環境では、苦手意識を感じます。
大手企業の管理職や総務部長・外部とのやり取りが多い広報・大規模な集団を相手にするプロジェクトのマネージャーのような職業は不向きです。これらの職業は、関わる人が多くなり、表舞台に立つ機会も多いです。
INFJ(提唱者型)の繊細な感性や個々のニーズに応じた対応力が発揮されにくく、強いストレスを感じやすくなります。
INFJ(提唱者型)が転職活動で使える自己PRのポイント
INFJ(提唱者型)は、「共感力」「洞察力」に長けています。強みが、仕事でどのように活かされるのか具体的にアピールすることが重要です。
たとえば、「他者の感情に深く共感し、チーム内での調和を大切にしてリーダシップを発揮する。」「洞察力に優れ、問題の本質を見抜く力を持ち、長期的な視点で戦略的に考えられる」など、得意を生かして会社にどう貢献できるのかがポイントになります。
効果的に自己PRができるよう、以下に例文を記載しているので、参考にしながら文章を作成してみましょう。
自己PRの例文
私は、他者の感情に共感し、チーム内の調和を大切にすることを常に意識しています。
前職では、部門横断的なプロジェクトのリーダーを務め、メンバー間のコミュニケーションを円滑にしながら、全員が共通の目標に向かって進む環境を整えました。
また、問題の本質を見抜く力を活かして、業務プロセスの改善提案を行い、プロジェクトの効率化と品質向上を実現した実績もあります。
私の強みである洞察力と共感力を活かし、貴社でもチームの成功と成長に貢献できると確信しています。
この自己PR文では、INFJ(提唱者型)の強みである「共感力」と「洞察力」を具体的な経験に結びつけてアピールしています。
チーム内での調和を重視し、リーダーシップを発揮した実績を述べることで、組織における協力的な姿勢と問題解決能力を強調することが可能です。
また、業務プロセスの改善を通じて、長期的な視点での成果を示すことで、戦略的思考力を持つ人材としての信頼性を高めることにも成功しています。
INFJ(提唱者型)が仕事で直面する3つの課題への対策
ここでは、INFJ(提唱者型)が仕事で直面する3つの課題への対策について解説します。就職先で困ったときの参考にしてください。
現実的な問題に対処する方法
INFJ(提唱者型)は、理想を追求するあまり、現実とのギャップに苦しむことがあります。このギャップを埋めるためには、現実的な視点で目標を設定し、段階的に進むアプローチを考えましょう。
また、現実的な課題を具体的なタスクに分解して、優先順位をつけて取り組むこともおすすめです。理想を実現するための現実的な道筋を描いてみましょう。
さらに、周囲からのフィードバックを積極的に求めることで、頑なになった考えを柔軟にし、現実的な問題へ対応することが可能になります。
自己犠牲を避ける
INFJ(提唱者型)は、他人のサポートに意欲的です。そのため、他者を優先しがちで自己犠牲に陥りやすい傾向があります。
自己の業務をおざなりにして、結果的に会社にダメージを与えてしまう可能性も否定できません。これを防ぐためには、自己ケアの重要性を認識しましょう。
他人を助ける前に、自分自身の業務整理やストレスの解消に取り組みましょう。他人の問題をすべて解決しようとするのではなく、ときには支援の範囲を決めて、自分の業務を圧迫しないよう注意することも必要です。
完璧主義との向き合い方
INFJ(提唱者型)は、完璧主義的な傾向が強く、常に高い基準を目標にします。しかし、過度な完璧主義はストレスを生み、達成感を損なう原因となりえます。チームに対しても強いプレッシャーを与えてしまうため、注意しましょう。
目標設定の際には、現実的に達成可能な基準を設けることが重要です。また、進捗状況を定期的に評価して目標を見直すことで、無理なく業務を遂行することができます。
さらに、他者の意見や状況を観察して、自分の基準が現実的であるかどうかを確認することも効果的です。
INFJ(提唱者型)が転職する上での注意点
最後に、INFJ(提唱者型)が転職する上で注意しておきたいポイントについて解説します。転職活動の前に確認しておきましょう。
理想に固執しすぎない
INFJ(提唱者型)は、自分の理想や価値観に強くこだわる傾向があります。転職の際には、現実的な視点を持つよう意識しておきましょう。
理想を追求することは素晴らしいことですが、職場環境や待遇・キャリアパスなど、現実的な要素も考慮しなければなりません。
自分の価値観と現実とのバランスを取ることで、理想に近い職場で長期的にキャリアを築くことができます。理想に固執しすぎず、柔軟な視点を持つことが、転職成功への鍵となります。
自分の限界を認識する
INFJ(提唱者型)は、他者をサポートすることに喜びを感じる一方で、過度な自己犠牲に陥りやすいです。
転職活動では、自分の限界を認識して、自分自身を守ることも忘れてはいけません。無理な要求に応じて自分を消耗させてしまうと、長期的なキャリア形成に悪影響を与えます。
自分の健康や充実感も大切にして、他者に貢献できるバランスを見つけましょう。これにより、転職先での高いパフォーマンスを維持できて、本領を発揮できるようになります。
INFJ(提唱者型)の特徴を活かして転職活動を進めよう
INFJ(提唱者型)は、共感力や洞察力・強い信念を持つため、他者をサポートする仕事や長期的な戦略が求められる職業に向いています。
転職活動では、INFJ(提唱者型)の強みを活かしつつ、現実的な視点を持って柔軟に対応することが重要です。INFJ(提唱者型)の弱みになりえる自己犠牲を避け、自分の価値観と現実をバランスよく保つことで、長期的なキャリアを築くことにつながります。
記事を参考に、自分に合った仕事を見つけましょう。