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経理職の年収は低いって本当?|低いと言われる理由や年収をアップさせる方法を紹介!

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/10/24

経理職は事務職の中では専門性の高い職業です。売上や経費など会社のお金の流れを管理するのが主な仕事内容で、1円の誤差も許されないため、非常に緊張感と疲弊感のある業務ともいえます。そんな経理職ですが、年収が低いといわれることがあるのはなぜなのでしょうか。ここでは、経理職の年収が低いといわれる理由と、キャリアアップする方法を紹介します。

目次

経理職は事務職の中では専門性の高い職業です。売上や経費など会社のお金の流れを管理するのが主な仕事内容で、1円の誤差も許されないため、非常に緊張感と疲弊感のある業務ともいえます。そんな経理職ですが、年収が低いといわれることがあるのはなぜなのでしょうか。ここでは、経理職の年収が低いといわれる理由と、キャリアアップする方法を紹介します。

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経理の年収は低いって本当?

まずは実際に経理の年収が低いのか、全体の平均年収と比較してみます。

性別

全職種平均年収

経理職平均年収

全体

403万円

507万円

男性

449万円

553万円

女性

347万円

439万円

経理の平均年収は男女どちらも、全職種の平均より高くなっています。そして男性の方が女性より平均年収が高いです。これは、男性は正社員での採用が多い反面、女性は派遣社員が多いことが金額の違いに表れているようです。

次に年代別で全職種の平均年収と経理の平均年収を比較してみましょう。

年代

全職種平均年収

経職平均年収

20代

342万円

387万円

30代

435万円

495万円

40代

495万円

590万円

50代以上

596万円

684万円

年代別でも経理の方が全体の平均年収より高いことがわかります。

特に40代以上でその差が顕著に表れています。これは経験を積んで管理職などに昇格することで年収が上がることが理由として考えられるでしょう。

参照:doda 「2022年版平均年収ランキング」

経理職は年収が低いと言われる理由

ではなぜ経理の年収は低いといわれるのでしょうか?

経理は会社の財務状況を把握する重要な職務です。にもかかわらず、年収が低い印象となる理由は、年収が上がりづらいからです。経理職の年収が上がりづらい原因として以下のことが考えられます。

【年収が上がりづらい原因】

  • 売上に直結しないため
  • 勤続年数に合わせて上がっていくため
  • 個人によってばらつきがあるため

1つずつ詳しく解説します。

売上に直結しないため

経理職は企業の財政状況を客観的に把握する仕事。毎日コツコツ収支記録を積み重ねます。そこから算出した経営データに基づいて企業の経営指標が決定されるといっても過言ではありません。しかし、経理がどれだけ正確に職務を全うしたとしても、会社の売上増には直結しません。

一方で、例えば営業職は企業の商品サービスを販売・展開します。営業が成果を上げると、その分会社の収益が増加します。会社経営者の立場から考えると、経理のような管理部門よりも、企業の利益に直結する営業などの人材へインセンティブや昇給を設けて仕事への情熱を駆り立てるほうが業績につながると判断されることもあります。

勤続年数に合わせて上がっていくため

専門的な知識が必要な経理職は最初から即戦力になることは難しいです。

そのため、最初は一般事務と同じ水準で給与設定されることもあります。

しかし経理は経験を積むにつれて評価されるようになります。同じ会社で働き続ける場合、勤続年数に合わせて給与が上がっていくでしょう。

個人によってばらつきがあるため

経理職は人によっては日本のサラリーマンの平均年収と同レベルの人もいれば、飛びぬけて高い人もいます。それは、経理は新卒社員以外にも未経験で転職する人が一定数いるからです。

前述のとおり、未経験では即戦力にはならず、必然的に給与も低くなります。

一方で、飛びぬけて年収の高い人の一例として、20代~30代でのコンサルティング業界から専門職としてのハイキャリア転職があります。

年収の高い経理職案件の特徴とポイント

参考までに、年収の高い経理職の求人内容や条件と、採用された人材の特徴を年収別にまとめました。

年収

求人内容の特徴

求められる条件

採用された人材例

1000万円以上

財務やリスク管理、IFRS、IR責任者、部長クラス以上

経理経験10年以上、英語力がある人など

40~50代、同職種からの転職、転職経験2回以上が多い

800万円以上

経理・IR責任者、マネージャー、総務責任者と兼任(小規模企業)

経理経験5年以上、決算経験、管理職経験、英語力がある人など

30代後半~50代、同職種からの転職、転職経験2回以上が多い

600万円以上

経理部長候補、課長、リーダー

経理財務・IR経験3年以上、上場企業経験、英語力がある人など

30~40代前半、同職種からの転職、転職経験2回以上が多い

400万円以上

経理リーダー候補や担当者、経営分析担当者

ほとんどが経験者、経理財務・IR経験3年以上

20代後半~40代、他職種からの転職

300万円以上

役職なしの担当者

未経験者も多い

20代後半~30代前半、他職種からの転職も多い

「転職経験が2回以上」という人材の転職事例が多数見受けられました。経理職で年収を上げる方法は勤続年数だけではないことがよくわかります。

参照:転職賃金相場2022

経理でキャリアアップする方法

経理職で年収を少しでも上げるために、代表的なキャリアアップ方法を4つ紹介します。

経理職でキャリアアップする方法

  • 同じ職場で上位職を目指す
  • 大企業へ転職する
  • 個人事務所を開業する
  • 外資系企業に転職する

以下でそれぞれの詳細を説明します。

同じ職場で上位職を目指す

同じ職場で、経理の仕事を足掛かりに最高財務責任者(Chief Financial Officer = CFO)を目指すことができます。財務とは、経理から上がってきた貸借対照表や損益計算書をもとに資金調達や資金管理を行う部署です。

ほかにも、経営企画を目指すことも可能です。経理は会社の財務諸表の作成などによって経営状況をよく知ることができるため、足掛かりにできるでしょう。

CFOや経営企画を目指すうえで特定の資格が必要となることはありません。しかし取得すると役立つ資格は存在します。

例えば「プロフェッショナルCFO資格」はコーポレートファイナンスの基礎から経営計画の実施に至るまで、CFOに必要な知識と技術を証明できます。

また、中小企業診断士は経営コンサルタント唯一の国家資格です。中小企業の経営実態を調査・分析し、幅広い専門知識で経営者にアドバイスをできるだけの知見がある証明となります。

大企業へ転職する

中小企業から大企業へ転職するのも1つの手段です。

大企業は大企業なりの専門的な業務もありますが、中小企業と比較して専門性が高く、きめられた役割業務しか知らないケースがほとんどと言えるでしょう。対して中小企業は若いうちから幅広く高度な業務を経験できます。そのため中小企業より給与や福利厚生の良い大企業への転職も夢ではありません。

大企業への転職を目指すなら、日商簿記2級以上の知識は最低限必要といえます。業種によっては1級取得も視野に入れる必要があります。実務経験だけでもアドバンテージにはなりますが、よりキャリアアップを実現するための裏付けとして取得しておくとよいでしょう。

個人事務所を開業する

思い切って自身で会計事務所や税理士事務所などを独立開業という手もあります。

開業するには資格の取得が必須となります。税理士や公認会計士の資格は、経理に関係する上位資格のうち独立開業が望める資格です。

外資系企業に転職する

よりグローバルに活躍したいなら、外資系企業や海外企業の経理職に転職するのも選択肢の1つです。

外資系企業ででも、経理として必要なスキルは日系企業と基本的に変わりません。それは日々の仕分け業務や財務諸表を理解する上でのベースとなる会計の考え方は海外でも日本でも同じだからです。

一方で、語学力や国際的な会計知識は備えておく必要があります。

米国公認会計士(USCPA)をはじめ、国際的に通用する資格を取得していると有利です。

まとめ

経理職は直接利益を上げる職種ではないこと、専門性が高いために経験の積み重ねが必要であることから、年収が上がりづらいといわれています。ただ個人によって差があり、経理職で年収が高い人も一定数存在します。同じ企業で勤続年数を積み重ねるだけでなく、転職によってキャリアアップを目指すことも一つの選択肢でしょう。

転職をすれば必ず年収がアップするというわけではありませんが、より自身にマッチした転職先を見つけられれば、長く働きやすいだけでなく、高待遇も得やすくなります。転職でのキャリアアップを目指すなら転職エージェントを上手く活用することでミスマッチを防ぎながらスムーズに転職活動を進めることができるでしょう。

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