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「頭おかしくなる」と言われる経理の7つの要因とその乗り越え方

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/03/18

経理の仕事は頭がおかしくなると感じる人へ。その要因と乗り越え方を紹介します。経理の仕事の繁忙期やその乗り越え方、ストレスを軽減する仕事の仕方を解説するので、参考にしてみてください。

目次

「経理の仕事が多すぎて、もう頭がパンクしそう……。」経理職は、企業の財務を支える重要な仕事です。しかし、繁忙期のプレッシャーや細かい作業の連続、一人で抱え込むストレスなど、多くの負担がのしかかります。 

今回は、経理職が抱える7つの大変さと、その乗り越え方について詳しく解説します。負担を減らし、より働きやすい環境をつくるヒントをお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。

経理職で「頭おかしくなる」と言われる要因7選

経理は企業の財務を支える重要な仕事ですが、忙しい時期には、業務のプレッシャーや細かい作業の積み重ね、周囲からの理解のなさに苦しむことが少なくありません。ここでは、経理職が「頭がおかしくなる」と感じてしまう7つの要因について詳しく解説します。

1、繁忙期の忙しさとプレッシャー

 決算や月末処理が重なると、膨大な伝票処理や帳簿のチェック、上層部への報告資料の作成など、ミスが許されない作業が続きます。そのため、プレッシャーに押しつぶされそうになることも珍しくありません。中でも小規模な会社では、一人の担当者に多くの業務が集中し、連日残業が続くこともあります。忙しい時期に備えて計画的に業務を進めたり、周囲と協力しながら仕事を進めたりすることが求められますが、現実にはなかなか難しいものです。

2、細かい作業の連続 

経理の仕事は、ミスが許されない細かい作業の積み重ねです。数字のズレが数円でもあれば、その原因を突き止めるために何時間もかかることがあります。また、帳簿の記録や請求書の確認、決算処理など、手順通りに進めなければならない業務が多く、ルーティンワークが苦手な人にとっては大きな負担になるでしょう。長時間、数字と向き合い続けることで精神的に疲弊し、集中力が切れるとミスが発生しやすくなるという悪循環に陥ることもあります。

3、一人で全てを抱える感覚

経理は専門性の高い業務であるため、周囲に相談しづらく、孤独を感じることが多い職種です。とくに、小規模な会社では経理担当者が一人しかおらず、すべての業務を任されることも少なくありません。問題が発生しても頼れる相手がいないため、プレッシャーに押しつぶされそうになることがあるでしょう。ミスをすれば会社の経営にも影響を及ぼす可能性があるため、「自分がすべてを背負わなければ」という気持ちが強くなり、精神的な負担が増してしまいます。

4、評価されにくい業務 

経理の仕事は、会社にとって欠かせないものですが、直接的に利益を生み出すわけではありません。そのため、営業職や企画職に比べて社内での評価が低くなりがちです。どれだけ正確に仕事をこなしても、「当たり前」と思われることが多く、感謝される機会が少ないのも現実でしょう。経理がどれほど重要な役割を果たしているかを社内に理解してもらうことが難しく、モチベーションを保つのが大変な場面もあります。

5、年収が上がりにくい 

経理職は、他の職種に比べて年収の上昇幅が小さいといわれています。一般的な経理業務だけを行っている場合、昇給やキャリアアップのチャンスが限られることも多いようです。そのため、同じ会社で長く働き続けても、大きな収入アップが期待できず、将来への不安を感じることもあります。年収を上げるためには、財務分析や経営企画などの専門知識を身につけたり、資格を取得したりすることが重要になりますが、業務の忙しさの中で勉強時間を確保するのは簡単ではありません。

6、将来性に対する不安 

近年、会計ソフトの進化やAIの導入が進み、経理業務の自動化が加速しています。そのため、「経理の仕事は将来的に必要なくなるのでは?」という不安を抱える人が増えているようです。単純なデータ入力業務などは、すでにAIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)によって置き換えられつつあります。会計ソフトの活用スキルを磨いたり、経営や財務の視点を身につけたりすることで、より高度な業務に携われるようになることが求められるでしょう。

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経理はAIによってなくなる?今後の経理の動向について解説

7、常に時間に追われる感覚

経理の仕事には、日々のルーティンワークに加えて、月末や決算期、税務申告など、さまざまな締め切りが存在します。常に「この日までに仕上げなければならない」というプレッシャーの中で働くため、時間に追われる感覚が抜けません。突発的なトラブルが発生すると、スケジュールが崩れ、さらに負担が増してしまうこともあります。こうしたストレスを軽減するためには、業務の進め方を工夫し、計画的に仕事を進めることが大切ですが、日々の業務に追われて余裕を持つのは難しいのが現実です。

経理職で「頭おかしくなる」のを回避するための対策

経理の仕事は細かく、締め切りに追われることが多いため、ストレスを感じやすい職種です。しかし、日々の仕事の進め方を見直しスキルアップを図ることで、負担を軽減することができます。ストレスを減らし、より良い働き方を実現するための方法をみていきましょう。

ストレスを軽減するための仕事の進め方

ストレスを軽減するためには、以下のような仕事の進め方がおすすめです。

  • 計画的に仕事を進める
  • 業務マニュアルを作成して無駄を省く
  • 時間管理を工夫する
  • 適度に休憩する

経理の仕事は、計画的に進めることで負担を軽減できるでしょう。毎朝タスクを整理し、優先順位を決めることで、余裕を持って業務を進めやすくなるでしょう。また、業務手順を統一し、無駄を省くことも重要です。業務マニュアルを作成すれば作業の流れが明確になり、判断に迷う時間を減らせます。

「メールは決まった時間にまとめて返信する」「打ち合わせは午前中に集中させる」など、時間管理を工夫するのも一つの方法です。長時間の作業が続くと集中力が落ちるため、適度な休憩も欠かせません。席を離れたりストレッチをしたりして気分をリフレッシュすれば、作業効率が上がり、結果的に業務負担の軽減につながるでしょう。

経理に活かせる資格を取得する

経理の知識を深めることで、仕事の効率が上がるだけでなく、自信を持って業務に取り組めるようになります。中でも、簿記の資格は経理の基本を学ぶのに最適です。簿記3級は初心者向けで、簿記2級は実務でも応用できる知識が身につき、キャリアの幅も広がります。

さらに、高度な資格を取得することで、より専門的な仕事に携わることも可能です。税理士や公認会計士の資格を取れば、財務やコンサルティング業務にも関われるようになります。今後のキャリアを考えながら、自分に合った資格を選ぶことが大切です。

また、Excelや会計ソフトの操作スキルを高めることも役立つでしょう。実務では、データ処理や帳簿の管理を効率よく行うためのツールを活用する場面が多いため、これらを使いこなせるようになれば、業務負担の軽減につながります。

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経理職が大変な時期とその対応法

経理の仕事の繁忙期は、月末や決算期です。この時期は業務量が増え、プレッシャーも大きくなります。準備をしっかり行い、効率的に仕事を進めることで、負担を軽減できるでしょう。ここからは、経理の仕事の繁忙期とその対応法について紹介します。

繁忙期や決算時のプレッシャーを乗り越える

経理の繁忙期を乗り切るには、事前準備が大切です。決算前に必要な書類を整理し、不足がないか確認しておけば、当日スムーズに作業を進められます。スケジュールをしっかり立て、無理のないペースで進めることも、ストレス軽減につながるでしょう。

また、周囲と協力しながら業務を進めることも大切です。経理の仕事は、一人で抱え込んでしまうことが多いですが、チームで作業を分担し、情報を共有することで、負担を分散できます。上司や他部署とも密にコミュニケーションを取り、スムーズなやり取りができるようにしておけば、突発的な業務の発生を防ぐことも可能です。

気分転換や休息をとる

繁忙期が続くと心身の疲労が蓄積し、集中力が落ちてしまいます。そのため、意識的に気分転換することが重要です。短時間でもデスクを離れたり、ストレッチをしたりすることで、気持ちを切り替えられます。

また、昼休みにはできるだけ外に出るなど、リフレッシュできる時間を持つことも効果的です。仕事のことを忘れ、リラックスできる時間を確保することで、午後の仕事にも集中しやすくなります。

さらに、休日にはしっかりと休むことが大切です。趣味の時間を持つなど、仕事と距離を置くことで、心身のバランスを整えられます。経理職はストレスがたまりやすいため、オンとオフをしっかり分けることが重要です。

キャリアアップのために転職エージェントを活用しよう

現在の職場でストレスを感じたり、キャリアの先行きに不安を抱えたりしている場合は、転職を視野に入れるのも一つの方法です。転職エージェントを利用すれば、専門のアドバイザーがキャリアの相談に乗り、適切な職場を紹介してくれます。履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などのサポートも受けられるため、スムーズに転職活動を進めることができるでしょう。

また、経理の経験を活かしつつ、より良い環境で働ける職場を探すことも可能です。たとえば、経理の知識を活かして、財務や経営企画のポジションにキャリアチェンジする道もあります。現在の職場に満足できない場合は、新しい選択肢を検討してみるのもよいでしょう。

経理の仕事は会社にとって欠かせないものですが、過度な負担を抱えたまま働き続けるのは、決して健康的とはいえません。適切な対策を講じながら、自分に合った働き方を見つけることが大切です。

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経理職に向いている人と向いていない人

経理の仕事は企業の財務を支える重要な役割を担っていますが、誰にでも向いているとは限りません。適性がある人とそうでない人では、仕事の負担の感じ方が大きく異なるでしょう。ここでは、経理職に向いている人の特徴と、向いていない人がどのように対策をすればよいのかを解説します。

経理職に向いている人の特徴

経理職に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 細かい作業が好きな人
  • 計画的に仕事を進められる人
  • 責任感が強い人

経理の仕事に向いているのは、細かい作業を丁寧に進められる人です。日々、数字を正確に扱うため、慎重に確認を重ねる意識を持てる人ほど適性があります。また、計画的に仕事を進められる人も向いており、月次や年次決算などのスケジュールに合わせて業務を整理できると、負担を減らせるでしょう。さらに、責任感が強く、最後までやり遂げる意識を持つ人も適しています。企業の資金を管理する立場として、ミスを防ぎながら正確に業務を遂行できる人は、経理として長く活躍できるでしょう。

経理に向いていない人の特徴とその対策

一方で、以下の特徴がある人は経理に向いていない可能性があります。

  • 数字が苦手な人
  • ルーティンワークが苦手な人
  • 成果が見えないとモチベーションが下がる人

数字が苦手な人は、経理の仕事にストレスを感じやすいかもしれません。日々、大量の数値を扱うため、抵抗があると負担に感じることが多くなります。また、同じ作業を繰り返すのが苦手な人も不向きかもしれません。経理には月次決算や請求書チェックなどのルーティン業務が多く、単調な作業が続くからです。業務の効率化やシステムの導入を進めることで、負担を軽減しやすくなります。さらに、成果が見えにくいとモチベーションが下がる人も、評価を実感しにくい経理職には不向きかもしれません。しかし、企業の財務を支える重要な役割を担っていると意識することで、やりがいを見出せるでしょう。

▼経理に向いている人・向いていない人について詳しくはこちら

経理に向いている人・向いていない人の特徴|仕事内容も解説

経理の負担を減らすために工夫しよう

経理の仕事は、正確性が求められるうえに、締め切りや業務量のプレッシャーが大きく負担を感じやすい職種です。そのため、業務を効率的に進める工夫が必要でしょう。業務の見直しやツールの活用で負担を軽減できる場合もありますが、現状に満足できないなら転職を視野に入れるのも一つの方法です。働く環境を変えることで、より自分に合った働き方を見つけられるかもしれません。無理をせず、長く続けられる環境を選びましょう。

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