シンカキャリア
SYNCA

ノウハウ

経理未経験の第二新卒が転職を成功させるためのポイントを解説

シンカキャリア編集部

シンカキャリア編集部

更新日:2024/07/13

「未経験でも経理に転職したい」「第二新卒で経理に転職する際の注意点が知りたい」経理未経験の第二新卒が転職を成功させることができるのか気になるところですよね。この記事では、経理未経験の第二新卒が転職を成功させるための具体的な注意点や抑えておくべきポイントについて解説します。

目次

「未経験でも経理に転職したい」「第二新卒で経理に転職する際の注意点が知りたい」、経理未経験の第二新卒が転職を成功させることができるのか気になるところです。

この記事では、経理未経験の第二新卒が転職を成功させるための具体的な注意点や抑えておくべきポイントについて解説します。

※時間がない方へ・・記事を読む時間が無い方でバックオフィス系の転職を検討中の方は、まずは「WARCエージェント」に無料登録してみましょう!

第二新卒で経理へ転職可能と言われる理由

第二新卒とは、新卒で1度就職し、3年未満で再就職を希望している人のことをいいます。近年では、第二新卒を採用したいという企業が増えています。そこで、なぜ第二新卒で経理へ転職可能と言われているかについて解説します。

参考:経理とは|仕事や向いている人の特徴や転職成功の方法、志望動機の書き方を解説

需要は高まっている

第二新卒が経理へ転職可能であることに、需要が高まってきていることが挙げられます。

  • 経済成長と業績好調による企業の拡大
  • 人口減少による人手不足
  • 働き方改革による残業削減
  • 法律と規制の増加による会計基準の厳格化
  • 慢性的な会計・財務人材不足

このような状況により、経理の転職市場は売り手市場と言われています。企業は、若くて未経験でもやる気があれば育てていけばいいと考え、積極的に第二新卒を採用する動きを見せている所もあります。

経理は、会計、財務分析、予算策定、内部統制など、経理職は多岐にわたりスキルが求められる重要な職種です。そのため、需要は安定しており、企業の成長の変化に伴い、経理スキルを持つ人材の需要は年々高まっています。

1年半以上の就業経験があれば比較的転職しやすい

第二新卒者が1年半以上の就業経験がある場合、比較的転職しやすいと言われています。昔は「石の上にも三年」と、3年は勤めないと転職は難しいと言われたものですが、今は1年半で十分と言われています。なぜなら、企業側も今の転職市場ではそう簡単に経験豊富な中途社員が手に入らないことに気づき始めているからです。

以下が職歴の具体的なイメージです。

職歴半年

- 前職と同じようにすぐやめてしまうのではと懸念される- 短期間で退職のマイナスイメージを払拭できるような説得力のある退職理由や志望動機が求められる- 実務経験があるとはみなされにくい傾向がある

職歴1年

- 年齢が若くても中途採用の扱いになるため、新卒時のような幅広い選択肢から仕事を選ぶことは難しい- 短期退職への懸念から書類選考の通過率も新卒より低くなる傾向- 1年の場合業務に慣れるのに精いっぱい、何か実績を作ったとはいえないことが多い

職歴1年半~

- 業務の進め方やコミュニケーションの取り方を理解しており、基本的な社会人としての知識やビジネスマナーを身に付けている- 仕事への適応力があり、柔軟で伸びしろがある- 業界や企業に染まっておらず、ポテンシャルが高い

職歴半年では、なかなか採用は厳しく、職歴1年では職種などを選ばなければ転職はできるかもしれないという状況です。職歴が1年半以上あれば、十分転職は可能になってきます。

経理の仕事内容は大きく3つに分けられる

経理の仕事内容は幅広く、会計処理、財務分析、税務管理と主に3つに分けられます。経理の職務は企業の健全な経営に不可欠であり、数値の精度と情報の正確性を保つことが重要です。綿密な作業と専門知識が求められる一方で、経理部門は経営戦略にも貢献し、企業の成長を支える重要なポジションです。

会計処理

会計処理とは、企業の経済活動におけるお金の収支や資産・負債の変動を記録し、分析することです。

これには、日々の取引の仕訳や伝票作成、仕訳帳・総勘定元帳の更新、月次・年次の決算業務などが含まれます。日々の取引や経済活動に基づいて会計データを集計し、財務諸表を作成します。

会計基準や法的要件に従い、正確な情報を反映するために監査や内部統制の手続きも行われます。会計処理は企業の財務情報を適切に管理し、財務報告や経営判断に活用されます。

財務分析

財務分析とは、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表の数字を分析し、業界内や競合他社と比較することをいいます。

財務分析には、安全性、生産性、収益性、効率性、成長性と5つの指標があり、それぞれ貸借対照表と損益計算書をベースに行われます。

これにより、経営戦略の評価や問題点の発見、将来の予測を行います。財務分析は経営者や投資家に企業の健全性を示し、意思決定のサポートをします。また、内部の経営改善や資金調達の判断に活用されます。

税務管理

税務管理とは、企業が税法や税務規則に基づいて、正確な税務申告を行うことです。これには、所得税や消費税、法人税などの税金計算や申告書の作成、納税期限の管理、税務調査への対応などが含まれます。

税務管理の目的は、税務リスクを最小限に抑え、適切な節税手続きを行いながら、法的な要件を遵守することです。経理部門は税務関連の情報を適切に管理し、税務コンプライアンスを確保する役割を果たします。また、税務制度や税法改正に関する情報の把握や適用も重要な業務となります。

経理で求められる能力

経理で求められる能力は多岐にわたります。これには財務データの正確な処理や管理はもちろんのこと、数字をもとにした的確な分析や予測を行う必要があるためです。そこで、経理で求められる能力について具体的に3つ解説します。

数字の扱いと分析能力

経理で求められる能力として、数字の扱いと分析能力が挙げられます。経理業務では数値データの処理や分析が中心となります。

数字の扱いと分析能力が求められる理由は、会計データや財務情報を正確に扱い、企業の財務状況や業績を分析する能力が求められるからです。数字の扱いには正確性と精度が求められ、誤った情報は意思決定や予測の誤差を引き起こす可能性があります。

分析能力は経営戦略やさまざまな立案を提案するにおいて重要です。経営者は必ずしも財務の専門家であるとは限りません。そのため、経理が経営者に代わって財務データを分析し、問題点や改善点を見つけ出すことで、経営判断や戦略の改善に貢献することができます。

厳密性と正確性

経理で求められる能力として、厳密性と正確性が挙げられます。経理はお金に関する業務であり、いかに正確な数字で処理をするかが重要です。

厳密性と正確性が求められる理由は、財務データや会計情報が企業の重要な意思決定に影響を与えるためです。小さなミスがやがて大きなミスに繋がり、会社の信用を失うことになりかねません。

正確なデータに基づく情報は、投資家や株主、経営陣などの利害関係者に対して信頼性を提供し、企業の健全性を示す指標となります。また、税務申告や財務報告書の作成においても正確性が求められ、法的な規制や監査に適合する必要があります。

誤った情報やミスは企業の評判や信頼性に悪影響を及ぼし、法的な問題や経済的な損失を引き起こす可能性があります。

コミュニケーション能力

経理で求められる能力として、コミュニケーション能力が挙げられます。経理は話さなくてもいい職種と思われがちですが、部内だけでなくほかの部門や社外の関係者と会話をしています。忙しい会社であれば日中はほとんどミーティングをしていることもあります。

コミュニケーション能力が必要な理由として、さまざまな関係者と連携し、情報やデータの共有や説明を行う必要があるからです。

財務データや報告書の内容を非専門家にもわかりやすく伝えることで、経営陣やほかの部門との円滑なコミュニケーションが可能になります。また、予算や財務戦略に関する意見や提案を明確に伝え、チームと協力して目標を達成するためにも重要です。

円滑なコミュニケーションは組織内の調和を促進し、効果的な意思決定や業務遂行を支援します。

経理未経験者が第二新卒で転職する前に理解しておくべきポイント

経理未経験者が第二新卒で転職する前に理解しておくべきポイントは3つあります。最近では第二新卒を積極的に採用している企業も増えてきていますが、なぜ企業は第二新卒を採用しているのか理解する必要があります。

経理で第二新卒を募集している理由

企業が経理で第二新卒を募集している理由はいくつかあります。第二新卒は若々しく、学習意欲や柔軟性が高い傾向があるからです。

また、第二新卒者には、将来的な成長とポテンシャルが期待されます。経理は専門職であり、実務経験が求められます。未経験者よりも、一定の就業経験のある第二新卒者は、迅速な学習や新しい環境への順応能力があるため、業務のスピードや効率性を向上させることができます。

ほかにも、企業側としては単純作業を行って欲しいという考えもあります。経理業務は多岐にわたっており、経理の仕事は日次業務・月次業務・年次業務とあります。なかでも、日次業務は伝票の起票・入力業務・経費精算などの毎日発生する業務は単純作業な作業であり、最低限のPCスキルがあれば誰でも行えます。日次業務の多さから、人を雇いたいと思っている企業も多いです。

第二新卒は企業でどのように扱われるか

近年では、第二新卒を採用したいと考える企業が増えてきています。しかし、早期に退職した第二新卒者に対して、またすぐに辞めるのではないかといったネガティブなイメージを受けやすい点は変わりありません。

企業は、第二新卒者の扱いにおいて、キャリアアップの機会や成長支援を重視しています。適切な研修やOJT(オンザジョブトレーニング)を提供することで、専門知識やスキルを習得させると同時に、キャリアパスや昇進の可能性を示し、将来の成長をサポートしたいと考えています。

ただし、未経験者と比較して一定の就業経験を持っているため、早期に業務に適応し成果を出すことが期待される場合もあります。

第二新卒で経理に転職する際に持っておくと有利な資格

経理に転職する際に有利な資格としては以下のようなものがあります。

  • 簿記検定
  • 税理士試験
  • 公認会計士試験
  • 財務会計、管理会計の専門資格

これらの資格は、経理業務において必要な基礎知識やスキルを証明するものであり、転職活動時のアピールポイントになります。

特に簿記検定は、第二新卒で経理を目指しており、経理の職歴がないのであれば、それを資格はカバーしてくれる可能性があります。簿記2級を持っていれば、最低限の基礎知識は持っていると思ってもらうことができます。

また、経理ソフトウェアやビジネスツールの操作スキルも重要です。PCスキルは経理業務において必ず必要になりますので、Excelといった資格も有用です。ただし、資格取得のみではなく、実務経験や実績も重視されるため、資格と実務の両方をバランスよく備えることが望ましいです。

経理未経験者が第二新卒での転職を成功させるポイント

経理未経験者が第二新卒での転職を成功させるポイントは5つあります。経理未経験者が第二新卒で転職をすることは決して簡単なことではありません。しかし、ポイントを抑えることで、転職を成功させることは十分に可能です。

ベンチャー企業を狙う

経理未経験者が第二新卒で転職を成功させるポイントとして、ベンチャー企業を狙うことが挙げられます。ベンチャー企業とは、新興・成長途中の小規模企業で、革新的なアイデアや技術を持ち、急速な成長と拡大を目指す企業のことです。

ベンチャー企業を狙うべき理由は、ベンチャー企業は成長段階にあるため、経験よりも成長意欲や柔軟性を重視する傾向があるからです。そのため、経理未経験者でも第二新卒者が採用されやすい環境です。

ベンチャー企業の経理は少人数であり、業務の幅も多岐にわたっています。そのため、経理業務だけでなく人事・労務管理、経営戦略やビジネスプランの策定などにも関与することがあるため、ビジネス全体の理解を深めることができます。挑戦的な環境での働き方やチームメンバーとの密な連携により、スピード感や柔軟性を身につけ、成長のスピードも期待できます。

履歴書・職務経歴書の書き方を工夫する

経理未経験者が第二新卒で転職する際、履歴書や職務経歴書の書き方が重要です。なぜなら、経理未経験者は直接的な経験がないため、ほかの経験やスキルを活かして面接時にアピールする必要があるからです。

経験がない場合でも、数字の扱いや分析能力、正確性、コミュニケーション能力などを強調することで、経理業務への適正をアピールすることができます。また、自己学習や研究によって経理の基礎知識を習得したことや、経理関連の資格の取得など、経理への意欲や努力を示すことも重要です。

経理に関する知識を事前に学習する

経理業務に関する基本的な知識を事前に学習しておくことは大切です。なぜなら、基本的な会計原則や財務諸表、税務などの基礎知識を身につけることで、経理業務への理解が深まり、転職先の業務に早く適応できるからです。また、面接や書類選考でのアピール材料にもなります。

自己学習として、簿記の資格取得やオンライン講座の利用、書籍や無料の教材を活用して進めましょう。さらに、実務経験を積むためにインターンシップやボランティア活動で経理部門の業務に携わった経験を得ると、履歴書や面接でのアピールになります。

自己学習と経験を通じて、経理の基礎知識と実践的なスキルを磨き、転職における競争力を高めましょう。

転職後も学び続ける姿勢をアピールする

経理未経験者であることを補うために、転職後も学び続ける姿勢をアピールすることが大切です。なぜなら、経理業務は常に変化する環境であり、新しい法律や規制、テクノロジーが導入されることがあるからです。学び続ける姿勢を強調することで、自らスキルを向上させ、成長し続ける意欲が伝わります。

具体的には資格取得やセミナー参加、研修プログラムへの積極的な参加などです。転職先に対してこのようにアピールすることによって、未経験者であっても経験者以上の価値を示すことができるでしょう。

自己啓発の取り組みや学習意欲を履歴書や面接で積極的に伝え、経理の知識とスキルを向上させる意欲をアピールすることで、転職成功に近づくことができます。

転職サイトや転職エージェントを最大限活用する

経理未経験者が第二新卒で転職する際には、転職サイトや転職エージェントを最大限活用することが有効です。

転職サイトや転職エージェントは、求人情報を簡単に検索できたり、自己PRのサポートを受けたりする機会を提供してくれます。経理未経験者でも自分に合った職種や企業を見つける手助けとなります。

転職エージェントは求人紹介だけでなく、キャリアアドバイスや面接対策などのサポートも行ってくれます。自ら情報を収集し、自分のスキルや志向に合った求人を見つけることで、経理未経験者でも転職を成功させる可能性を高めることができるでしょう。

経理未経験者が第二新卒で入社した後に取得を目指すべき資格

経理未経験者が第二新卒で入社後に取得を目指すべき資格について2つ紹介します。経理として採用された後も、自己学習を続けていくことが大切です。経理職として実務経験を積むことと並行して資格取得を目指し、さらにスキルアップをしていきましょう。

税理士

経理未経験者が第二新卒で入社後に取得を目指すべき資格として税理士が挙げられます。税理士資格は、税務に関する専門的な知識と技術を持つことを証明する資格であり、経理業務において重要な役割を果たします。

税理士資格を持つことで、企業の税務申告や節税対策、税務相談に対応できるだけでなく、税金に関する法律や規制の変更にも対応できる能力が身につきます。

また、税理士としての専門性はキャリアアップや給与面でもプラスの要素となります。税理士資格取得は学習と試験に時間と努力を要しますが、経理のスキルと市場価値を高め、将来のキャリアに大いに貢献できる資格と言えます。

公認会計士

経理未経験者が第二新卒として入社後に取得を目指すべき資格として公認会計士が重要です。公認会計士は、企業の財務諸表の監査や財務報告に関する専門知識を持つ資格であり、経理部門でのキャリアアップに有利です。

公認会計士資格を持つことで、企業の財務状況を評価し、信頼性のある財務報告を行う能力が身につきます。経理業務に関する法律や規制の理解も深まり、企業の内部統制を強化することにも貢献できます。

また、公認会計士としての地位は市場価値を高め、給与面でもプラスの要素となります。公認会計士試験は難関ですが、学習と努力を重ねることで経理のスキルをさらに向上させ、キャリアの成長を加速させるための重要な資格と言えるでしょう。

第二新卒で経理へ転職するなら、転職サイト「SYNCA」がおすすめ

第二新卒で経理へ転職を検討しているなら、SYNCAはおすすめの転職サイトです。SYNCAは、経理・財務に特化しており、経理職を専門に扱う求人情報を豊富に提供し、経理未経験者でも適切なポジションを見つけるサポートをしています。

利用者に使いやすく、興味のある職種や希望条件を簡単に検索できます。さらに、キャリアアドバイザーが個別のキャリアアドバイスや面接対策を提供してくれるため、自分の強みを最大限にアピールすることが可能です。

SYNCAの効率的な求人情報と専門的なサポートにより、経理職への転職を実現できるでしょう。

第二新卒で経理に転職し、経理のキャリアを築いていこう

経理未経験で第二新卒者が転職を成功させるためにはポイントを抑えることが重要です。

経理に関する基礎知識を習得するために簿記の勉強やPCスキルなど、自己学習に取り組むことが大切です。また、経理は実務経験が重視されるため、インターンシップやボランティア活動を通じて経理部門に携わる機会を積極的に増やしていくことが有効です。

転職サイトや転職エージェントを活用して、経理職の求人情報を収集し、自分に合った企業を見つけていきましょう。転職エージェントを通じて、履歴書・職務経歴書のブラッシュアップをし、面接対策をお願いしてみるのもよいでしょう。

転職後も学び続ける姿勢をアピールし、成長意欲を示すことで、経理未経験でも企業からの信頼を得ることができます。ポジティブな姿勢と努力により、経理のキャリアを築くための成功を目指しましょう。

シンカキャリア編集部

シンカキャリア編集部

SYNCAはミスマッチのない採用を目指す、管理部門に特化したメンバー~マネージャー採用向けのダイレクトリクルーティングサービスです。シンカキャリア編集部は、転職活動をする方にとって役立つ情報を発信し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

SYNCAトップ/ノウハウ/経理未経験の第二新卒が転職を成功させるためのポイントを解説