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人材の意味とは?人財との違いや企業が求めている能力について解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2025/03/18

企業にとって大切な存在といわれている「人材」。みなさんも「人材採用」や「人材育成」など、さまざまなシーンで「人材」を目にする機会があるのではないでしょうか。一方で、「人材」と同じ読み方で「人財」という表現方法もあり、2つの違いに戸惑う人も多いです。今回は「人材」という言葉について解説します。「人材」の正しい使い方や言葉の意味を知りたい方に向けてわかりやすくまとめているので、参考にしてください。

目次

企業にとって大切な存在といわれている「人材」。みなさんも「人材採用」や「人材育成」など、さまざまなシーンで「人材」を目にする機会があるのではないでしょうか。一方で、「人材」と同じ読み方で「人財」という表現方法もあり、2つの違いに戸惑う人も多いです。

今回は「人材」という言葉について解説します。「人材」の正しい使い方や言葉の意味を知りたい方に向けてわかりやすくまとめているので、参考にしてください。

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人材の意味とは

「人材」とは、才能や能力がある人のことを表す言葉です。「材」は材料という単語から連想されています。「材」には「役に立つ能力」をいう意味合いが含まれているため、「人材」とは、会社の利益に貢献できる有能な社員を示す言葉なのです。

中には「材」を「材料」と捉えている人もいるのではないでしょうか。その場合「人材」が「会社を運営するための労働力」という意味合いにすぎず、良い印象はありません。あくまで「材」は「優秀な人」という意味であり、会社の単なる労働力ではないという点に注意しましょう。

人財の意味とは

「人材」と同じ読み方の「人財」ですが、これは人材からできた造語です。

人材と同様に、会社の発展や企業利益に貢献する有能な才能を持った社員を表します。「人財」は英語で「Human Capital」と表現し、人的資本を意味しています。ここで使われている「資本」とは、その価値を磨くことでさらなる利益貢献が期待できる要素をいいます。

近年、労働力不足が懸念されており、企業は少ない社員に対し、それぞれの力を最大化してほしいと考えています。このような背景から、企業の「人的資本経営」に対しての関心が集まっており、社員は投資すべき資本と捉えられた結果「人財」という言葉が広まりました。

「人財」の「財」には、「宝」という意味もあります。つまり「人財」は「会社の宝」だということです。企業が社員に対して「社員を単なる労働力ではなく、大切な会社の宝として誇りに思っている」という想いを伝えるために、「人材」をあえて「人財」と表現する企業は増えてきています。

人材と人財それぞれの違い

「人材」と「人財」どちらも違う表現をしますが、意味は同じです。「企業の利益に貢献する優秀な人物」という意味が込められています。使い方の違いは、企業が社員や外部に伝えたい想いで区別されます。

2つの意味は基本的には同じですが、「人材」のほうが軽い印象を与えます。具体的には、「人材」も「人財」も優秀な人物を表していることに間違いありませんが、「人材」の場合は、同じ能力を持っている人物が現れたら代わりが利く代替可能な印象を与えます。一方で、「人財」は「宝」という意味が込められているため「唯一無二」の存在であることを示します。

同じ意味でも、使う表現によって伝わる想いや与える印象が変わるので、何を伝えたいかで使い方を検討しましょう。

人材と人財の使い方と例文

「人材」と「人財」の違いについて解説をしましたが、具体的にどのように使えばいいか気になる人は多いのではないでしょうか。以下では、「人材」と「人財」の使い方を具体例をもとに解説します。

それぞれの具体例を参考に、日常生活やビジネスシーンで効果的に活用できるよう、理解を深めてみましょう。

人材の使い方と例文

まずは「人材」の使い方についてです。

例文

* 人材不足解決に向けて、来期は採用強化する方針だ

* 今面接中の候補者は、プログラミング経験に優れているので即戦力間違いなしの人材だ

* 人材紹介サービスを利用して、転職活動をしようと考えている

「人材」は、会社の戦力となる人物や優れた能力を持つ人物に使われます。特定のことを示すよりは、代替が利くものの一つを示す使い方が多く、その例として「人材紹介」や「人材派遣」などで利用されます。また、社員の教育や研修を表す「人材育成」「人材開発」などでも利用されるケースが多いです。

人財の使い方と例文

次は「人財」についてです。

例文

* 弊社は社員一人ひとりを会社の大切な「人財」だと考えている

* 彼女は会社になくてはならない人財だ

* 優秀な人財の能力を掛け合わせれば、これまでにないサービスが誕生するだろう

「人財」は「人材」に比べると、より社員に対する価値を感じる表現です。社員に対する経緯や価値を表現したい際に利用するといいでしょう。また、スキルや能力だけでなく、「一人の人間として社員を大切にしている」という想いが伝わりやすいのも「人財」の特徴です。メッセージ性を強めたいときには「人財」の表現を使うようにしましょう。

ビジネスには他に2つのジンザイが存在

「人材」と「人財」について解説をしましたが、その他にもビジネスシーンには2つの「ジンザイ」があります。同じ「ジンザイ」という言葉ですが、表記の仕方によってまったく異なる意味になるので、注意しましょう。

以下では、他2つの「ジンザイ」について、意味を解説します。

人罪の意味とは

「人罪」とは、会社にとって悪影響を与える人物のことをいいます。たとえば、企業の情報をSNSに流出し、情報漏洩問題で世の中からの企業への信頼を下げる行為、企業の利益に反する行動をする社員などです。また、他の社員の士気を下げるような言動を行う社員も含まれます。

会社にとって損害を出す存在に給与を払い続けることは、企業にとってマイナスです。加えて、他の社員に対しても危害を加えてしまうならば、悪循環であり、企業は人罪に対して適切な対応をする必要があります。人事整理など、人罪に対してすべき処理はさまざまなため、適切な対応ができるよう準備しておくことが大切です。

人在の意味とは

「人在」とは、会社にいるだけの人物をいいます。指示された業務しかしない、成長意欲がない、利益を出さないなど、指示待ちの社員が当てはまります。これらは、別名「窓際社員」や「社内ニート」とも呼ばれ、会社にいてもいなくても同じ存在です。

人罪に比べると会社にマイナスな影響を与えるわけではありませんが、プラスの影響も与えません。

終身雇用があった時代では、人在で社会人人生を終わりにすることは可能でしたが、風の時代といわれる現在、個の力は必要不可欠です。これまで通り、人在としてただ企業に属しているだけだと、解雇やリストラの対象になりかねません。仕事に対するモチベーションを高く持ち、企業で活躍できるよう意欲を高めることが大切です。

企業が求めている人材と能力

さまざまな「ジンザイ」の意味を理解したあとは、実際に企業が求めている「人材」について理解を深めてみましょう。企業が求める「人材」を理解すれば、転職活動で採用担当者に対し効果的なアピールができるようになります。

積極性

積極性とは、物事に対して前向きな姿勢のことをいいます。ビジネスシーンにおいては、さまざまな仕事に対し「自分がやります!」と前向きに挑戦したり、困っている仲間がいれば手を指しのべる姿勢が望ましいです。

積極性があれば、自身も成長にもプラスにはたらきます。反対に、積極性がなくただ指示されたことだけをやる姿勢だと、先述した「人在」にすぎず、自身の成長にも企業の成長にもつながりません。自分で工夫しながら、さまざまなアイディアや成果を出してくれる人材を企業は求めています。

意識して、自分から行動する積極性をアピールしてみましょう。

コミュニケーション能力

ビジネスでは、部署内だけでなく他部署や社外の人となど、あらゆる場面でコミュニケーションが欠かせません。そのため、企業はコミュニケーション能力に優れている人材を求めています。

コミュニケーション能力とは、ただ相手と話すだけではありません。会話の中で、相手が話しやすい雰囲気を作るために声のトーンや大きさ、話す速さに気を付けながら相手の本心を聞き出します。また、相手の会話内容を正確に汲み取って「何を1番伝えたいのか」を理解することも、コミュニケーション能力です。

どんな場面でも、どんな相手に対しても、コミュニケーション能力は必要であり、コミュニケーション能力を備えている人材は、必ず活躍できます。これまでの経験で磨いたコミュニケーション能力は、必ず活かせるのでアピール材料になるでしょう。

行動力

社会人には、自分で動いて行動することが求められます。周りの状況を正確に分析し、何を今やるべきかを考えて行動することが大切です。

「仕事は自分でつくるもの」という意識で、与えられることを待つのではなく、自ら進んで取りに行く人材を企業は求めています。自ら動けば、タイミングを逃すことなくチャンスをつかむことができ、自身の成長にもつながるはずです。

行動することで、失敗が伴う可能性もあるかもしれません。しかし、失敗を怖がってばかりでは成果につながらないので、失敗を次に活かすという前向きな気持ちで行動してみましょう。

問題解決能力

問題解決力とは、困難に直面した際解決するための力をいいます。ビジネスにおいて、お客さまとのトラブルや企業成長に伴うトラブルはたくさんあります。問題から目を背けてしまっては、それ以上進むことができず成長が止まってしまいます。

自分と企業が成長するためにも、ビジネスで発生するトラブルは都度乗り越えていかなくてはいけません。その際に、問題解決力は必須です。

問題解決力は、すぐに身につくわけではありません。さまざまな経験から得た知識やノウハウを活かしながら身に付けるものです。少し時間がかかりますが、身に付ければ企業で活躍できる人材になれます。トラブルから目を背けず、まずは自分の力で壁をどう乗り越えるか考えてみましょう。

協調制

仕事は、チームでやることが多いです。その際に自分本位の考え方ではチームメンバーとうまくいかず、仕事に支障が出る可能性があります。仕事を円滑に進めるためにも、企業は協調性のある人材を求めています。

チームメンバーの考えに合わせて、お互いに助けあったり、譲り合ったりすれば、スムーズに業務を進められます。また、報告・連絡・相談など、意識してチーム一丸となって行動するためには、協調性が必要不可欠です。

企業が求める「人材」を理解して転職活動に活かそう

今回紹介した「人材」は、 才能や能力がある人のことであり、多くの企業が求める人物です。

人材の意味を正しく理解すれば、どのようなアピールをすれば市場価値が高い人材になれるかイメージできるのではないでしょうか。さまざまな求人が掲載されている転職市場で、理想のキャリアを築くためには、企業が求める人材になることが大切です。その結果、自分の希望する企業に就職ができます。

転職を考えている人は、まずは転職サービスを利用してみましょう。特にSYNCAは、バックオフィスの職種に特化した転職サービスなので、人事や管理など専門分野の求人を多数取り扱っています。またSYCNAでは、自己アピール診断も実施しているので、企業が求める人材と照らし合わせながら効果的な自己PRが作成できるでしょう。

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