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第二新卒とは?主な転職理由と転職成功のためのポイントについて解説

シンカキャリア編集部

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更新日:2024/07/11

社会人生活をしていると、第二新卒というワードを耳にする人は少なくなさそうです。転職市場における第二新卒のメリットや、就活でのポイントがわかるとジョブチェンジへの意欲となるでしょう。この記事では、第二新卒の意味や転職成功のためのポイントについて解説します。

目次

社会人生活をしていると、第二新卒というワードを耳にする人は少なくなさそうです。転職市場における第二新卒のメリットや、就活でのポイントがわかるとジョブチェンジへの意欲となるでしょう。

この記事では、第二新卒の意味や転職成功のためのポイントについて解説します。

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第二新卒とは

第二新卒とは、学校卒業後に新卒で入社した、社会人経験が3年以内のビジネスパーソンを指す言葉です。具体的には、4年制大学卒業なら25歳前後、高卒で20歳前後が当てはまります。

ただし、転職市場には明確な定義があるわけではなく、年齢を過ぎたからといって求人に応募できないわけではありません。第二新卒は20代の若手を指すケースが多く、応募できる条件は求人により異なります。

なお、似ている言葉の「既卒」は、学校を卒業した後に就職経験がない人を指す単語です。新卒や第二新卒とは、社会人経験があるかないかの違いがあります。

企業が第二新卒を求める理由

企業が第二新卒を求めるのは、主に以下の理由からです。

  • 人材不足
  • ポテンシャルを重視したい

厚生労働省は、新卒者の3割が就職後3年以内に仕事を辞めているとのデータを公表しています。これからキャリアを積み上げる予定の新卒者が離職すると、企業にとっては大ダメージとなるでしょう。

また、人材不足で人手を増やしたい場合、企業としては会社に馴染む存在を積極的に受け入れたいものです。第二新卒は社会人経験が浅い反面、新しい環境にも比較的すぐに溶け込みやすいといわれています。そのため、会社の風土に馴染み、長く働いてくれるような人材として、第二新卒を求める動きが高まっているのです。

第二新卒の主な転職理由

第二新卒の企業での需要はわかりましたが、当事者たちの転職理由も知りたいところです。社会人を数年経験すると、自分の働き方に疑問を持つ人が増えることを理解しましょう。

やりがいのある仕事をしたい

これから長く続ける仕事なのだから、やりがいのある業種で働きたいとの理由です。現在20代前半の社会人が定年まで企業に勤めるとしたら、少なくともあと40年ほどは働くことになります。人生が80年だとしたら、そのうち半分は会社で働くことになる計算です。

働くことに変わりがないのなら、好きで夢中になれる仕事をしたいと考えるのは不思議ではありません。人の役に立ち感謝される仕事を見つけるために、第二新卒として転職を考える人は少なくないでしょう。

給与・年収を上げたい

給与に不満があり、収入アップを目指して転職を考える人は多いと考えられます。

いざ入社してみたら、いくら真剣に働いても収入が伸びにくいと感じるケースは珍しくありません。給与やボーナスは会社の業績によって左右されるため、自分一人の努力だけでは伸び代に限界があります。給与が十分にもらえないと、自分の将来設計を立てられずこれからの生活を不安に感じるものです。将来の生活を充実させるためにも、第二新卒として転職を考える人が多いのでしょう。

職場の人間関係に不満がある

職場の人間関係に不満があり、解決が難しいため転職を考える人は少なくありません。

社会に出るとさまざまな人との関わりを求められる上、職場の同僚や上司との関係は避けられないものです。毎日接する職場のメンバーに気の合わない人がいると、仕事のやりにくさを感じやすくなります。人間関係がうまくいかないために、仕事が余計に増えてストレスを感じるケースもあるようです。

会社の体制が変わるタイミングを待つより、自分が転職したほうが早いと感じて離職に踏み切る人は多いと考えられます。

残業を減らし、休日を確保したい

今の会社では時間外労働が多いため、転職し休む時間を確保したいと考える人もいます。

働き方改革が進む中、法定の労働時間を超えて働かせる企業は依然として多いようです。職場で1日働いて頭と体を使った分、休み時間を設けないと明日への活力はすぐに湧いてきません。また、働き過ぎて自由時間が少なく、日常を楽しめないと感じる人も多いでしょう。

友人や家族と過ごす時間、趣味に当てるタイミングを持てないと、働くモチベーションを持てなくなります。

第二新卒のメリット

第二新卒として転職すると、新卒入社にはなかったメリットを受けられる場合があります。今の会社での経験を、ポジティブに捉えてくれる企業が多いことを知りましょう。

社会経験が評価される

第二新卒は会社で働いた経歴があるので、社会経験が評価されやすい人材です。新卒を採用する場合、社会人経験のない人材にビジネスマナーや基礎スキルを一から教える必要があります。

一方で、第二新卒は社会人としての経験が少なくとも2〜3年あり、ある程度のビジネススキルがすでに身についている状態です。新卒とは異なり教育に当てる時間や費用がかからないので、早い段階から会社の戦力として扱ってもらえるでしょう。

意欲が高いと評価される

安定を求めて長年同じ会社に勤める人も多い中、第二新卒は意欲が高いとの評価を受けやすいと考えられます。転職は以前よりも身近な存在になりつつありますが、簡単ではないためなかなか踏み切れない人は多いものです。

第二新卒として転職する理由が「仕事のやりがい」である場合、自分のしたい仕事が明確な人との印象を受けます。働く意欲を持てない人が多い中、リスクを負ってでも転職する人材は行動力があると評価されやすいでしょう。

異業種への転職もできる

第二新卒はポテンシャルを評価されるケースが多く、異業種転職であってもそこまで難しくありません。社会人経験のある30代から40代は、ほとんどが専門性を持った人材であり異業種転職が難しいケースが多いものです。

一方、第二新卒は専門性に乏しい反面、企業からやる気やポテンシャルを評価してもらえる傾向にあります。異業種にチャレンジしたい人は、若くてやる気を評価してもらえるうちに転職へ挑戦すべきでしょう。

第二新卒のデメリット

第二新卒の転職にはメリットだけでなく、気をつけておきたいデメリットがあります。一度就職した経験が、人によってはデメリットとなる可能性があることを知っておきましょう。

すぐに退職するかもしれないと思われる

第二新卒での転職は、企業からすぐに退職するかもしれないと思われる可能性があります。若くしての転職はポテンシャルがある反面、新卒で入った企業を早々に辞めたというイメージがつくものです。

また、転職面接で退職理由をネガティブに述べると、採用してもすぐ辞めてしまうだろうと判断されます。自分に足りなかった部分の掘り下げや、改善方法のビジョンの説明を入れるなど、転職理由をなるべくポジティブに表現する工夫が必要です。

ビジネスマナー・スキルがあると思われる

第二新卒は一度社会人経験があるため、ビジネスマナーやスキルを高く見積もられがちです。新卒よりは社会人としての振る舞いに慣れているものの、すべての第二新卒者が完璧なビジネスマナーを身につけているわけではありません。企業は言葉遣いや立ち振る舞いなど社会人の基本をチェックするので、転職の際はあらためて自分のビジネスマナーの振り返りが必要です。仮に、自らの振る舞いに足りない部分があれば、素直に受け止めてすぐに直すよう心がけましょう。

比較による不満が生まれる

第二新卒は一度会社勤務を経験しているので、新卒と比べると転職後の職場に不満を持ちやすいものです。

新卒の頃は比較対象がないため会社に不満を持ちにくいですが、第二新卒の場合は前職とさまざまな点を比べられます。前の職場に不満があってジョブチェンジしたにもかかわらず、入社先が理想と異なり転職に失敗したと感じるリスクがあるのです。

転職を後悔しないように、自分の退職理由を忘れずに仕事に励む姿勢が求められるでしょう。

第二新卒の転職を成功させるためのポイント

次は転職を成功させるポイントをおつt。スムーズな転職を解説します。具体的な転職活動を始める前の準備が肝心となるでしょう。

実現したいことを考えてから転職活動をする

転職活動をスタートする前に、新しい職場で実現したいことを考える時間を作りましょう。

今の職場を辞めることだけを目的にすると、転職後に不満が生まれやすく早期離職に繋がりかねません。転職後の目標探しには「出世」「収入アップ」「スキルアップ」など、自分がモチベーションにしやすい事柄を見つけます。決めた目標をベースに履歴書や自己アピールを書くと、転職準備も同時に捗るためオススメです。

目標を見つけてから転職すると、就活がスムーズに進むだけでなく転職後に軸がぶれずに働けます。

企業研究を入念に行う

会社にエントリーする前に、企業研究を入念に行うと入社後のミスマッチが減ります。企業研究の際にチェックしておきたい項目は、以下のとおりです。

  • 労働条件(休日や給与ベース)
  • 仕事内容
  • 事業内容
  • 福利厚生
  • 企業理念

会社の名前や給与など、わかりやすい部分だけに惹かれて応募すると、入職後のミスマッチに繋がります。企業情報を詳しく調べたり、可能であれば見学やインターンに参加したりすると会社の雰囲気がより具体的にわかるでしょう。

身勝手な転職理由を避ける

転職活動で自己PRをする際、いくら真実であっても身勝手な転職理由は避けるべきです。

「仕事がつまらなかった」「希望の部署に配属されなかった」など転職理由をネガティブに述べると、面接官からはよい印象を持たれません。退職理由は「今の部署を経て新たな分野に興味が湧いた」「もっと自分の可能性に挑戦したくなった」など、ポジティブな言い換えができます。

自己都合の退職であっても、理由を掘り下げてポジティブに受け取ってもらえる伝え方に直しましょう。

複数社並行して受ける

第二新卒の転職は、新卒の時と同じように複数社並行して進めるのがベターです。

一度で本命の会社に内定すればよいですが、不合格の場合はまた一から転職活動をスタートしなければなりません。不合格になるたびに応募していては、転職活動が長期化し体力も消耗しやすいです。

複数社を同時並行で進めていれば、転職活動のルーティンに体が慣れ結果が出やすくなります。モチベーションが高いうちに転職が確定するので、結果的にスムーズなジョブチェンジが可能です。

転職エージェントを利用する

一人での転職活動に自信がない人は、エージェントの利用も視野に入れましょう。

転職エージェントとは、業界のプロが履歴書作成や面接のアドバイスをしてくれるサービスです。自分に合った求人探しから試験対策まで行ってくれるため、忙しい第二新卒社でも無理なく転職活動をスタートできます。内定後のフォローを行っているエージェントもあるため、転職活動に踏み出せない人は利用の検討がオススメです。

なお、各転職エージェントには得意分野がわかれているので、希望する職種専門のサービスを選ぶようにします。

内定が出てから退職する

転職活動は今の会社にいながら行い、別な企業の内定が出てから退職する流れが得策です。

いくら企業が合格を前向きに考える素振りを見せても、内定が出るまでは状況が変わる可能性があります。内定が出そうだからといって今の会社を退職し、仮に不合格になった場合は収入が途切れてしまうでしょう。正式な内定が出るまでは転職活動を続けるほうが、後々のリスクを考えた場合に安心です。

忙しくて転職活動を始められない人は、自己分析や転職エージェントの登録などできることから始めておくと後々スムーズになります。

第二新卒の転職はポイントを押さえてスタートしよう

この記事では、第二新卒について以下のようにまとめました。

  • 第二新卒とは新卒で入社し社会人経験が3年ほどの若者のこと
  • 第二新卒として転職を目指す人にはさまざまな理由がある
  • 第二新卒を積極的に受け入れる企業は多い
  • 転職時にアピール不足だと不利な場合がある
  • 現職で働きながらの転職活動がおすすめ

第二新卒は転職市場で価値のある人材ですが、準備不足だとポテンシャルを活かしきれず失敗に終わる可能性があります。なるべくスムーズに内定をもらえるよう、今の職場で働きながら準備を進め転職成功を目指しましょう。

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